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バラエティ番組

2014/11/20

 音楽業界を支えているのは、楽曲がCD等のメディアとして売れて業界が儲かるという図式が成り立つという、いわゆる音楽が商売になるということにほかなりませんが、それには良い音楽を作るという基本だけではなかなか立ち行きません。映画が客を動員するのに人気俳優の存在が欠かせないように、音楽にも歌手の人気というものがひじょうに重要です。好きな俳優が出演しているから映画を観るみたいな、考えてみれば本末転倒のような要素が芸能業界にはたいへん重要です。好きな歌手が歌っていれば、曲を聴いてもいないのに予約してしまう。好きなアイドルグループの楽曲ならば、CDの内容は同じでも様々なバージョンをコンプリートしてしまう。そんな商売をあざといとしながらも、それに乗せられるのがファン心理ってものですよね。初回限定バージョンにランダム封入されているトレカをコンプリートしようとするならば、それこそ何枚も同じCDを買わねばなりません。韓国のCDに初版とか再版とかがあるのかどうかは知りませんけど。
 業界のあざとい商戦に騙されるというか乗せられるというか、解っていてハマるというか、ファンというものは愚かなものだと思いますが、この愚かさが業界の発展に大きく寄与していることは間違いなく、ファンがことごとくケチで打算的だったとしたら、業界は潤わず、素晴らしい楽曲が次々にリリースされるような状況も遠のいてしまいますから、ファンを愚人と称することはできまへん。
 ファンにとってはアイドルが第一義であって音楽は二の次みたいな状況がありますが、それも批評することはできまへん。映画やドラマと同じです。映画やドラマのプロデュースに人気キャストの起用は最重要課題です。作品の素晴らしさによる売り上げ効果は、観た人の評価やくちコミに依るわけで、最初に観る人を引きつけるには、様々な人気要素を駆使しなければなりません。
 音楽を好きになるキッカケは、楽曲の素晴らしさと必ずしもイコールではありません。楽曲の善し悪しとは聞き手の主観によるものですし、その主観はシチュエーションに左右されます。感動的なドラマのBGMとして使われていたから好きになった、苦しいときに勇気づけてくれた曲だった、悲しいときに慰めてくれた曲だった、大勢の人が素晴らしいと評価していた。そうしたシチュエーションは偶発的に訪れるもので、勇気づけてくれた曲、慰めてくれた曲がちがっていれば、別の作品を好きになっていたでしょう。みなさんにも自分が素晴らしいと思っているのに、ヒットしなかった曲や、逆になぜヒットしたのか意味がわからんような曲があるでしょう。
 そして曲をヒットさせる要素の中で大きな比重を占めるのが演じ手すなわち歌手でありアイドルであるというわけですね。音楽業界は、素晴らしい楽曲作り以上に人気歌手の育成に、歌手の人気を上げることに切磋琢磨するわけです。
 人気歌手を売り出すにはどうすれば良いでしょう? 美形の人材を起用する、歌の上手い人材を育てる、ダンスが優れた人材を選ぶ。それら総合的な要素を兼ね備えた逸材をゲットできれば事務所的にはラッキーですが、美形で万能の歌手が人気が出るとも限らないのが芸能業界のおもしろいところです。

 筆者は、数名の知人と月いちていどのK-POPお食事会を持ちます。現在のところいつも同じメンツの集まりですが、みなさんひじょうに熱心なファンなので、会う度にホットでディープな情報を提供してくださるので、お食事会は毎回ひじょうに有意義です。そして熱心なファンは雄弁な評論家でもあり、評価の対象は歌手や音楽に限らず業界の様々な事情に及びます。
 そのお食事会で、アイドルのどこが素晴らしいかという話しになりますと、歌が上手いとか声が素敵といったことよりも、性格が良いとか、ファッションセンスが良いとか、しぐさや言動に惚れたとか、音楽と関係ねぇし、みたいな内容が多くなります。
 誰々はドジで天然だけど、とってもファンのことを思っていてサービス精神が旺盛だとか、誰々は奇行や単独プレイが目立つけれど、じつはアイドルの本分をちゃんと解っていてメンバーの面倒もよくみているとか、誰々ははにかんだような笑顔が絶品なのだとか、……音楽のことはどうした、誰々のコーラスが絶妙だとか、彼の声に惚れたとか、あの声は彼にしかだせないとか、そんなことは大事じゃないのか、と突っ込みたくなりますが、じつは突っ込みたくなりません。みなさんのおっしゃることはつくづくその通りだし、よく観察していると感心させられるし、ファンとはそうしたものだと納得できるからです。  楽曲を好きになる様々なシチュエーションと共に、歌手を好きになるということが、楽曲そのものを素晴らしいものに昇華させる重要な要素です。
 そして、ある歌手のファンになるというのは、恋愛と似たようなもので理屈よりも出会いです。出会いに理由はないが別れるのには理由が必要だって、NERV特殊調査部の諜報員の加持リョウジも言ってました。出会う機会をたくさん持っている、すなわちすでに人気があってステージに立つ機会が多いアイドルはますますファンを獲得できます。
 そして出会いやシチュエーションに理由がなく偶発的要素が大きいとすれば、業界は誰の何がヒットするか解らないというリスクとの戦いです。

 アイドルとは、作られた人格です。ファッションやメイクや美容外科技術の専門家が、カメラやステージや照明や音響のエキスパートが演出したキャラクターです。種々のプロフェッショナルがしのぎを削って仕立て上げた人格ということならば、ぶっちゃけ初音ミクがもっとも完成形に近づけるでしょう。しかしアイドルの素地は生身の人間であり、不完全さ曖昧さの固まりです。いつ何をしでかすか、ご本人にも解りません。そしてその不完全さがバーチャルアイドルよりも圧倒的に優れた点でもあります。全ての素晴らしさを総合的に備える電子キャラよりも、不完全であり曖昧であることがファンにとっては重要だからです。アイドルが作られた言わば虚構的な存在であるからといって、画一的な類型化が過ぎると、本当のファンを獲得することはできません。ファンである生身の人間が多種多様だからです。ファンは歌やアイドルが好きといった共通要素を除き、性格も社会的な立場も様々です。ある人にとっては素敵だと思えるアイドルの特徴も、べつの人にとっては欠点であったりします。人は流行や群集心理に流されつつも他人と同じじゃ納得できません。ひとりのアイドルにさえ、いろんなファンがいろんな魅力を見つけます。  そういうファン心理を考えますと、アイドルというものはステージの上でプロデュースされた通りに演じるだけでは、真のファンを獲得できないのかも知れません。ステージ上の姿は、むしろファンになるキッカケに過ぎないのかも知れません。

 ファンがアイドルとの絆を深めて行く要素は、いつも同じ歌っている姿よりもむしろ、ステージ以外で見せる別の表情やクセや趣味、人間くさい性格といったものに触れるということでしょう。ステージで歌っている時とちがった側面を知った時、ファンは一歩アイドルに近づいた気持ちになります。それが積み重なって行くことが重要なわけです。これって、人との出会いや恋愛と同じだと思いません? 同じなのです、イコールなのです、当然なのです。だって人間だから、ファンとアイドルだって人と人との触れ合いなのですから。ファンの一生懸命においてそれは恋愛感情と変わるところはないのです。一方通行の恋愛を虚しいと否定する人もいますが、そうおっしゃる方だって片思いや、一方的な愛情に胸を痛めたことがあるはずです。相思相愛に見えるカップルでさえ、中身は判りまへん。どちらかがたくさん愛情を注ぎ、どちらかが愛されて一緒にいるのかも判りまへん。そもそも2人がぴったり等量の愛情を分け合っているカップルなんて実在しないかも知れまへん。
 筆者は特定のアイドルに熱を上げた経験などございませんけれど、熱狂的なファンの衝動や、アイドルに対する一方通行の恋愛感情については理解があります、あるのですよ。理想を追い、虚構に遊ぶことができる人間という生き物にとって、そうした恋愛の形はたいへん高度でさえあります。

 はい、長い長い前置きでした。書いてて何について語ろうとしていたのか忘れるほどでした。
 では本題です。ファンがアイドルのステージで歌う時以外の姿を知るきっかけ、より絆を深めるきっかけ、それを作ってくれる大きな機会のひとつがバラエティ番組です。聡明な読者には、これ以上語る必要もないでしょう。好きなアイドルが出演している番組だから見てみた、見てみたらアイドルのまたちがった側面や生きざま、過去の経験などを知ることができ、いっそうお近づきになれた。これからもそうしたバラエティ番組はチェックしてゆかねば、そんな経験をお持ちでしょ?
 ネコを被るという習性を持つ日本のアイドルでさえ、バラエティでいろんな側面を見せてくれます。日本では、イメージが壊れると称して映画俳優はバラエティには出ねぇ、なんていう風潮もありましたが、韓国ではトップアイドルも著名な銀幕のスターもこぞってバラエティに出演なさり、バカをやって大笑いします。すんばらしいです。すてちです。
 ちなみにお勧めのバラエティ番組は、ドニ&コニの週間アイドルでしょう、やっぱ。あの番組のDVDとかオンデマンド配信とかないんやろか。日本語字幕付きで、よぢゃ限定で。  ぶっ壊しのボミ(APink)やミナ(AOA)のサソリダンスは、素晴らしすぎて泣けました。

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