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座って見よう

2014/11/09

 日本ではコンサートを起立して観賞するという習慣があるようです。2時間以上はたまた4時間に及ぶ長演をつっ立ったまま見るのです。これは筆者のような身長の高からぬ人間にとっては悲惨です、惨劇です、いじめです。
 はなっからスタンディングの会場は致し方ありません。座ろうにも椅子がございませんし、無理やり床に体育座りなどいたしますれば、前の人のお尻が眼前にクローズアップされます。プリッとか生理現象が飛び出した日には、ハエか牛などの糞を食する輝ける甲虫が喜びそうな香りに抱かれることになり、とっても悲しくなります。
 球場や競技場を流用したコンサート会場には、アリーーーーナ席と呼ばれる地べた席が設けられ、そこにパイプ椅子が整然と並びます。あれだけの数の椅子が、普段はどこに収容しているのか、ロボットアニメの変形合体シーンや魔女っ娘ヒロインものの変身シーンほど不思議です。ボタンひとつでアリーナがパカーンとか割れて、下から椅子の群れがせり上がって来るのでしょうか。ギミックの動作するシーンのBGMはサンダーバードでお願いします。
 でだ、その悪夢のアリーーーーーナ席ではですね、スタンド席のように前に人の頭が邪魔にならないような配慮というか傾斜が設けられていないわけですよ、残念ながら。何しろ地べた席ですから。下から椅子の群れがせり上がって来るギミックにおいても、さらに床が巧妙に変身してスタンドみたいな傾斜が完成するなんてことには、いつまで見ていてもなりません。そもそもアリーーーーーーナ席は、スタンドよりも良い席ということであるらしいのですが、それはステージ近くの数列だけの話しで、以降の席は、クソです、糞です。牛などの糞を食する輝ける甲虫が喜びそうな香りがします。入場して自分の席に着座し、前方を見ますと、誰も立っていない空っぽのステージが見えます。時々、選手入場みたいなプラカードに"撮影禁止"なんていう応援メッセージを表記したものを掲げたスタッフが通過し、そのあとを選手入場よろしくキリンさんの着ぐるみだの、イチゴの被り物だの、惣流アスカ・ラングレーのコスプレだのをした観客が付いて歩いていたりするわけですが、われわれ身長の高からぬ者にとっては、本日の出し物はこれにて終了と相成ります。
 場内が暗くなり、メインスクリーンが動き出すと、観客が歓声と共に一斉に立ち上がります。一瞬前までそこにあったはずのステージは泡と消え、あとはK-POPを聞きながら前の人の背中や後頭部のスイングする様を楽しむというイベントが2〜4時間続きます。筆者が目撃したものはけっきょくのところ公演前の誰もいないステージだけです。
 女子アイドルのコンサートともなると、男性客の比率が増大し、運悪く前にラガーマンのような巨人が屹立しますと、暑苦しい背中の壁が視界を埋め尽くすことになります。野郎どもの怒号のような声援に耳を聾されながら、延々と背中の壁を見つめ続けることになります。いかに筆者がオタクで自室に引きこもることを至福とし壁が友だちだとは言え、ラガーマンの肉壁をにらみ続けるのは拷問にほかなりません。なんでも白状するからと許しを請いたくなります。
 長身の方は気にならないでしょうが、短身の人間にとって立ち見は無念です。筆者がコンサートを心底好きにはなれない原因がここにあります。アリーーーーーーーナの末席であったとしても、みんなが座ってさえいれば、小さくてもステージがちゃんと見えます。観賞のルールとして立ち見禁止というのは設定できないものでしょうか。主催者側にしてみれば、入場料さえせしめれば、観客が楽しめなくても知ったこっちゃないし、立って観ることを奨励もしていないので、痛くもかゆくもないでしょうが、アーティストたちにとってはどうなのでしょう。アリーナの前列数列の観客とラガーマンにさえショーを楽しんでもらえたら、あとの有象無象が壁を見つめていようが、オーロラビジョンの映像だけで我慢していようが、どうでも良いのでしょうか。少しでも多くの人に満足していただきたいという思いはないのでしょうか。
 先日は、東京ドームの3階スタンドで、SUPER SHW 6 と称するノミのサーカスを観賞いたしました。風船ドームの天井の形状が子細に観察できるありがたい席は、なんと立ち見禁止と小さく書かれてあります。最前列の壁に、だれが気づくねんていどの小さな小さな貼り紙がありました。そして顕微鏡いや天体望遠鏡が必要なくらい遠くでショーが始まると、観客全員が命じられたように一斉に立ち上がりました。前席は幸いにもラガーマンならぬ女子客で、しかも傾斜があるので油断していると、立ち上がった女子は座高からは信じられないような長身に成長し、目の前に立ちふさがったのでした。サーカスのようなスーパーハイヒールを装着していたのでしょう。立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花という美人を例える古語がありますが、シャクヤクというよりセイタカアワダチソウといった感じでした。ボタンがセイタカアワダチソウに変身です。草葉の陰からノミのような雪アナを垣間見ているような次第でした。

 先日、夢を見ました。少女時代のメンバーと直接友だちみたいに話をしている夢です。寝る前に彼女たちの出演するバラエティを見た影響と思われますが。夢の中で、コンサート観に来て下さいよ、という彼女たちの提言に対して、筆者は、日本ではコンサートはラガーマンかわずかばかりの神席の観客にしか見せないのが常識になっている、そんなもの高い旅費とホテル代使ってまで観に行けないとすねています。  観に行く気になれないけれど、現実はいささか厳しくて、コンサート命の嫁さんが、せっせとカレンダーに予定を記入しているありさまです。この先も、SUPER SHOWの大阪公演や、AFTER SCHOOL、BEAST、SUPER SHOW福岡と予定が目白押しです。……少女時代の追加公演はないのか!

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