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エルム街の悪夢【映画】

2020/03/10


 スプリングウッド高校の学生クリスティン・フォーレンは、目の前で恋人のディーン・ラッセルが死ぬのを目撃して以来、悪夢に脅かされるようになります。ディーンは死ぬ直前に「夢が現実になる」と言い残していました。彼の葬儀に飾られた写真には幼いディーンと共に同じ年頃のクリスが写っていました。ディーンと出会ったのは高校生になってからのはずで、そのことを親に尋ねてもはぐらかされるだけでした。
 悪夢には顔に大火傷を負い、手に鉄の爪をはめた怪人が現れ、彼女を追い詰めます。
 仕事で両親が不在になった夜、独りで眠るのが恐ろしくなったクリスは、元彼のジェシー・ブラウンを呼んで一緒にいてもらうことにしますが、彼女はシェリーの目の前で宙を舞い体を引き裂かれて死んでしまいます。シェリーは殺人容疑で警察に拘束されますが、その彼にも同じ悪夢が訪れるのでした。
 同級生が次々と悲劇に見舞われるナンシー・ランブとクエンティン・スミスもまた同じ悪夢に悩まされていました。2人はこの謎を解くべく調査を開始します。そうしてナンシーの母が隠していたナンシーたちの幼稚園時代の写真入り名簿を入手します。同じ悪夢に悩まされる同級生たちは、かつて同じバダム幼稚園に通っており、親たちはそれを子供たちに隠していたのです。
 バダム幼稚園で何があったのか、ナンシーとクエンティンはエルム街にあるその幼稚園に行ってみることにします。

 1984年に公開された映画「エルム街の悪夢」のリメイクです。旧作は大ヒットし鉄の爪をつけた火傷男フレディ・クルーガーは「13日の金曜日」シリーズのジェイソンと共に有名なヴィランとなりました。両作はともにシリーズ化され、多くの後続作を生みましたが、フレディとジェイソンが対決する映画まで作られました。それぞれのシリーズは2000年代初頭まで作られ続きましたが、それらが完結したのち2010年になって、第1作のリメイクが作られることになりました。

 フレディは幼稚園で庭師をしており、園児たちの人気者でした。彼は施設の地下に住んでいて、しばしばそこへ園児たちを招き入れています。ある時、フレディによる園児たちへの性的虐待の疑いが浮上し、激怒した保護者たちは……。
 フレディと言えば火傷を負った顔と恐ろしい鉄の爪がトレードマークですが、火傷の理由は本編で明かされますが、鉄の爪のいわれについては謎のままです。
 彼はまた夢の中の住人で、彼に追われる者は覚醒状態では襲われません。彼がなぜ夢を支配しそこに住んでいるのかも謎です。そして、彼と遊んでいた幼稚園児たちが高校生になった今頃になって突然牙をむきだしたのはなぜでしょう。
 フレディは幼稚園児たちとよくかくれんぼをしていました。鬼はいつも彼です。「もういいかい?」目を伏せて100数えて、目を開けて見たら園児たちは高校生になっていたというわけです。

 それにしても夢の世界に住む怪人とは恐ろしいですね。起きていればフレディに狙われる心配はないわけですが、ずっと眠らずにいるわけにもゆきません。クエンティンは覚醒を促す薬を使用して起きている状態を維持しようとしますが、ナンシーは薬を拒みます。しかし長時間覚醒し続けたせいでナンシーはマイクロナップ状態を来し、やがて起きていながら脳が時折睡眠状態になり、断片的にフレディの世界に引き込まれてしまいます。
 夢の中でフレディに襲われる際、ショックで覚醒してしまうことも少なくなく、フレディはむしろそれを楽しんでいました。そうやってナンシーを覚醒させ続けることで、やがて覚めない眠りに誘う、それが彼の思惑でした。……ナンシーは、フレディにとって最もお気に入りの娘でした。

 筆者はフレディの映画を観るのはこれが初めてです。ホラーは大好物なのですが、なぜかそのうち観ようと思いながら見逃していました。そうしてリメイク版が作れれて10年も経った今頃になってやっと鑑賞するに至りました。
 観ていなくても、このあまりにも有名な作品についてはもちろん知っていましたし、フレディの名と共に彼が夢を支配している悪魔だということも知っていました。この作品に触れるにつけいつも「SF/ボディ・スナッチャー(1978)」という映画を思い出します。ドナルド・サザーランド主演のSF映画で、宇宙からの侵略を描いています。眠っているうちに体を宇宙人に乗っ取られると気づいた主人公は、ずっと起きていようと苦心します。

 エルム街の悪夢は、1994年まで7作が作れれ、番外編というべき「フレディVSジェイソン」が2003年に作られました。そのシリーズの中で、フレディの出生の秘密や悲劇の過去が明らかになってゆくそうです。彼が夢の中で生き続ける理由も明らかになります。
 フレディの母アマンダは、精神異常者の刑務所で修道女をしていましたが、所内に閉じ込められた数百回レイプされたすえに妊娠し、フレディは100人の異常者たちの子供として誕生します。学校に通うようになるといじめに遇うようになり、そのせいで動物虐待を繰り返し、やがて殺人鬼へと変貌してゆきます。「13日の金曜日」シリーズのジェイソン・ボーヒースや「ハロウィン」のマイケル・マイヤーズもそうですが、少年を殺人鬼に変えてしまうのは社会の体質であるようです。偏見や差別に根差した人々のネガティヴな心に恐ろしい恐怖が住んでいるというわけです。
 そうした心の闇がなくならないのと同じく、フレディやジェイソン、マイケルも不滅の存在として描かれています。

原題:A Nightmare on Elm Street。
2010年アメリカ、95分、同年日本公開。
監督:サミュエル・ベイヤー。
脚本:ウェズリー・ストリック、エリック・ハイセラー。
出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、ルーニー・マーラ、カイル・ガルナー、ケイティ・キャシディ、トーマス・デッカー、ケラン・ラッツ、クランシー・ブラウン、コニー・ブリトン ほか。

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