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ヲタクに恋は難しい【映画】

2020/02/20


 腐女子の桃瀬成海は、ヲタクであることがバレて彼氏に振られ、職場でも居づらくなり退職してしまいます。やっとのことで見つけた転職先では、ヲタクであることをカミングアウトせずに生きることを決意するのですが、そこには幼馴染でゲームヲタクの二藤宏嵩がいました。
 宏嵩は成海がカミングアウトしたくないことを察し、普通の女子として接しますが、陰では彼女の同人誌の作成と販売を手伝ったり自宅に招いてゲームをしたりと、言わば二重生活に付き合ってくれるのでした。
 ある時、宏嵩は成海をデートに誘い、ヲタク言葉一切禁止の試練を貸します。2人はいろいろと意気投合し、やがて本当に付き合うことになるのですが、腐女子とゲームヲタクとでは微妙に噛み合いません。そこで宏嵩は1週間有休をとって声優アイドルヲタクの坂元真司に師事し、アニメについて学び、自宅も美少女アニメグッズでいっぱいにします。
 しかしながら腐女子とアニオタもまた微妙にちがう、そのことを解せぬ宏嵩なのでした。

 投稿サイト「pixiv」に連載されたWEB漫画のまさかのミュージカル実写化です。武士言葉のBL腐女子と、笑顔を忘れた重度のゲームヲタクが歌って踊ります。声優アイドルヲタがサイリュウムを振り回して鮮やかな乱舞を見せます。ヲタクの聖地ビッグサイトでもロケを行なっています。
 腐女子のことを大勢の人たちがアニオタ女子であると勘違いしていますが、そんな方のために「うる星やつら」の頃からヲタクをやってる、ヲタクなる用語がない頃からヲタクの筆者が解説しますれば、BLすなわちボーイズラブを嗜好する女子のことでござる。
 そしてヲタク(オタク)とは成人後も子供と同じように(多くの場合子供をはるかに凌駕して)コミックやアニメを嗜好する残念な輩のことです。近年は、否、ずいぶん以前からプロレスオタクだの、電車オタクだのと、オタクをマニアやフェチと同じように使うことが一般化し、俺はヲタクだと豪語すると、何オタク? という質問を返されるという何とも面倒な世情となりました。オタクと言えばアニオタのことに決まっとろうが、面倒くせぇ。

 まだパソコンが普及する前のアナログ時代、アニメを動かすのに実際にセル画を使用していた時代には、オタクと言えば(オタクという言葉もなかったのだが)漫画(コミックおよびアニメ)と決まっており、腐女子すなわち美形男子同士のホモ恋愛作品を嗜好する腐った女子が愛好する作品は、BLではなく“やおい”と言われていました。オタクどもは、美少女同人誌やホモ同人誌をせっせと手書きし、自作のショボい衣装でコスプレを楽しんでいました。
 そうした先輩たちの努力の延長線上に、現在のデジタル化された同人誌作成、本物を上回るコスの登場、秋葉やポンバシといった電気街のオタストリート化、ビッグサイト他で行なわれる鬼畜の祭典などがあります。
 デジタル世代以降は、オタクの細分化がさらに進み、腐女子以外にもゲームオタや声優アイドルオタといった人種が登場し、かつまたアイドル好きとアニメ美少女好きが、3Dvs2D攻勢を展開するなど、奇怪な現象が世を汚しています。

 メイドさんの登場以降、オタク男女はずいぶんと距離が縮まり、一緒に遊ぶ機会も増えたようです。それまでは2次元美少女を愛するキモオタなんて女子に相手にされない、BL好きをカミングアウトしたら男に引かれる、そう自認していた男女が、女子も美少女フィギュアありなんだ、アニメ好き男子なら腐女子もOKなんだという発見に至ったわけですね。メイド喫茶はヲタクの交差点となりました。
 もっとも古くからアニメ店長やデジ子の世話になっていたオタクどもは、男女仲良くしてましたけどね。

 現在は、学校内ではカースト制が進んでいるそうですが(ドラマがおおげさに語っているだけかもしれませんが)世のヲタクたちは、学園カースト制および恋愛ヒエラルキーの底辺を今なお跋扈(ばっこ)しておるようですね、土壌生物のごとく。筆者はその土壌生物を飼育してニッパリ喜んでますけどね。

 ネット用語と武士言葉をないまぜにした腐女子語を自在に操る高畑充希の演技が素晴らしかったです。演技じゃないのかと思いました。山賢人のクールすぎるゲーマーも良かった。そんな笑わない彼が、アニメを理解するためにアイドルオタクに混ざってサイリウムを振る姿は、腐女子たちをギャップ萌えさせたことでしょう。賀来賢人のアイドルオタぶりも演技じゃないな。菜々緒のレイヤーも決まりすぎてた。
 怖い上司樺倉太郎(斎藤工 演)が、飲み会の再に成海がレイヤーたちと話し込むのを目ざとく見つけて「知り合いか?」と睨みつけた時には、じつはこいつも隠れヲタクだったのかと思いましたが、ケンカ中の彼女がオタ女だったんですね。
 変な上司石山邦雄を佐藤二朗が、バーのマスターをムロツヨシが演じていましたが、名バイプレイヤーの存在はやはり作品のクォリティを上げますね。ナイスです。佐藤二朗もミュージカルに参加して欲しかったけど。

 OL姿とオタク姿を行き来する高畑充希のミュージカルパートは見事でした。
 笑いどころ、泣きどころも盛りだくさんで、ひじょうに盛り上がる作品でした。

 で、ヲタクとオタクのちがいって解ります?

2020年、114分。
原作:ふじた。
監督、脚本:福田雄一。
出演:高畑充希、山賢人、菜々緒、賀来賢人、今田美桜、若月佑美、ムロツヨシ、佐藤二朗、斎藤工、内田真礼ほか。

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