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ルパン三世 THE FIRST【劇場版アニメ】

2019/12/23


 祖父のアルセーヌ・ルパンが唯一窃盗に失敗したと言われるブレッソン・ダイアリーを盗もうとするルパン三世、しかし警備員に扮した謎の盗賊に先回りされてしまい、ルパンはインターポールの銭形警部に捕らえられてしまいます。次元大介と石川五ェ門によって護送車から救出されたルパンは、盗賊を追いますがその正体はレティシアという少女でした。彼女は育ての親である考古学者のランベールに依頼されてブレッソン・ダイアリーを盗んだのでした。ルパンがそれを取り戻そうとした瞬間、今度は峰不二子がそれを奪ってしまいます。
 峰不二子もまた巨額の報酬と引き換えにランベールの依頼を受けており、結局それはランベールの元に届けられます。そしてランベールの上にはナチスの残党であるゲラルトという男がいました。
 ヒトラー総統の存命を信じるゲラルトは、ランベールを使ってブレッソン・ダイアリーの封印を解き、そこに記された秘宝の在りかを知り、それを以てナチス復活を画策しているのでした。

 モーリス・ルブラン原作の「怪盗ルパン」シリーズに登場するアルセーヌ・ルパンが活躍したのは、20世紀初頭のことで、その孫であるルパン三世(通称ルパン)も今生きていたら80歳くらいになるかと思います。劇中で銭形警部をルパンが「昭和一桁」と呼んでいますから、警部はルパンよりは年上で、ルパンは昭和10年代の生まれなのでしょう。ですからルパン三世は筆者の親世代の人物で、モンキー・パンチが原作を発表したのも1960年代です。つまりルパン三世が活躍するエピソードは今から50年近く前の時代のことになります。ちなみに現代にルパンの子孫がいたら、ルパン五世あたりが活躍するところですね。
 第2次世界大戦中、考古学者のブレッソン教授はとある太古の遺跡にとんでもないものを発見し、それを人類が手にすることを恐れ、記述内容を厳重に封印しました。それがブレッソン・ダイアリーですね。教授はそれを狙うナチスドイツに殺されたとされています。彼は身を挺して秘宝を守り抜いたわけです。
 その後ダイアリーは博物館に厳重に警護されることになり、晩年のアルセーヌ・ルパンがそれを盗もうとして失敗しました。ルパン一世にとってはそれが唯一の黒星とも言われています。

 そして今、ルパン三世が祖父の雪辱を晴らそうとするわけですが、それには深い訳があったようですね。ブレッソン・ダイアリーとルパン三世の間には、祖父が盗みに失敗した以上の関係がありました。ルパンがそれの封印を解くとき、そこに秘められたさらに深い因縁を知ることになります。

 「ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978)」以来、劇場版アニメ10作目だそうですが、これまでのセルアニメとちがって今回はCGアニメです。THE FIRST のサブタイは3DCGルパンの最初という意味だそうです。最近のセルアニメは、むかしのようにセル画を使わないそうです。手書きの原画もパソコンに取り込んでデータ化し、動画をCG化していることも多く、単にCGアニメと言っても絵のタッチは従来のセルアニメと同じである場合も指すので、3DCGというのが的確なのでしょうか。3DCGと言えば、ミニオンやトイストーリー等が有名ですね。
 日本はもちろんセルアニメ大国であるわけですが、それがあえて3DCGに挑んだことにどんな意義があるのでしょうね。現在の3D技術の精緻さについては誰もが知るところであり、すごい絵柄を持ってきても驚かない観客がほとんどです。そうなると絵のすごさよりもセンスが問われることになるでしょう。
 で、今作3DCGによって質的に少し実写に近づいたルパンやその仲間の絵はどうだったでしょう。“らしさ”は失われていませんでした。峰不二子はちょっとディズニー的になったかな。レティシアはアナ雪っぽかったかな。いつも表情の大仰な銭形のとっつぁんは少し不気味だったかな。
 ルパン三世シリーズの往年のファンたちはどうだったのでしょう。好印象を得られたのでしょうか。ディープなファンになると同じセルアニメでも作画監督によって好き嫌いがあったりしますから、3DCG化に関しても評価あるいは批判はあれこれあったと思います。
 THE FIRST に次ぐ3DCG作品の予定は発表されていないようですが、ルパン三世シリーズが今後映画化されないことはないわけで、次回作以降もこの手法が採用されるんですかね。もしもセル画に戻るなら、THE FIRST のサブタイはなんだか宙ぶらりんですね。

 で、本編の内容なのですが、ひじょうに素晴らしいお話しでしたよ。ルパン一味は盗賊なのに、気づけば人助けをし、世界を救っちまいます。歴史遺産(実在のものではない)やSF的要素を盛り込んだコンセプトも劇場版1作目からのそれを踏襲していて“らしい”と思いました。
 今回は、アルセーヌ・ルパンとブレッソン教授との因縁という、ルパンにとって大切な私情が描かれ、それも見どころです。レティシアもこれに深く関わっていたり。その因縁に彼のアドルフ・ヒトラーまで関わってくるところが世界観に重みを持たせています。
 ルパン三世とその仲間は、国民的英雄の1に数えられると評しても異論は聞かないと思いますが、さすがですね。今後の活躍にも期待いたしましょう。

2019年、93分。
原作:モンキー・パンチ。
監督、脚本:山崎貴。
出演:栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也ほか。

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