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羊とオオカミの恋と殺人【映画】

2019/12/06


 受験に失敗し予備校通いの黒須越郎は、予備校も止めてしまいバイトもせず、水道やガスも止められてしまいます。首吊り自殺を図りますが、壁のフックが体重に耐えられずに脱落してしまいます。その後に小さな穴ができ、光が差し込んで来ました。黒須がそれに目を当ててみると隣室の中が丸見えでした。そこには若い女性がひとりで住んでいました。そして黒須は彼女とつきあうことになります。
 彼女の名は宮市莉央、理系の大学に通う女子大生で、清楚にして美人、虫も殺さぬ控えめな女の子です。でも高須には積極的でしばしば彼を食事に誘います。高須はアルバイトを再会し、滞納していた光熱費も払います。生きる希望を見つけた彼は活気を取り戻しますが、独りのときは壁の穴から彼女を覗く習慣はやめられません。ある時彼は、彼女が自室に男を連れ込んでいるのを目撃してしまいます。彼女はなぜかレインコートを着ており、手にカッターナイフを持っていました。彼女は高須の見ている前で目にもとまらぬ手際で男の喉をかき切り、返り血を浴びながら楽しそうに笑っているのでした。

 高須に覗かれていたことを知った彼女は、それでも彼を遠ざけようとはせず、それどころかいっそう関係を深めます。2人はしばしばデートするようになり、その先々でも平然と殺人を繰り返しました。
 不思議なことに何人人が殺されてもそれは事件になりません。彼女が殺した死体を欲する延命寺玲奈という女性が、チームと共に殺人現場を痕跡を残さずに片づけていたのです。延命寺玲奈は高須に言います。いつかお前も殺される、市宮はそれ以外で人に近づくことはない。

 清楚で美人菜の女子大生が、目にもとまらぬ手際で人を殺します。しかも殺したあと満足そうに笑みを湛えています。壁の穴からそれを目撃してしまった高須は、それでも彼女からなくなってしまいます。殺しを行なっていない普段の彼女は、優しくておとなしい女子大生です。彼女は彼を高須君と呼び、高須もまた彼女を市宮さんと呼び、2人の関係はうぶで控えめで、軽いキス以上の進展はありません。普段の彼女と殺人鬼の彼女のギャップがすごいです。
 彼女は言います。悪人や犯罪者しか殺さない、殺しのルールは自分で決める。それでも人殺しはいけないことでしょう、と黒須は言います。でも彼女は殺したい衝動を止められないと笑っています。

 宮市莉央を信頼し、彼女の殺しの手口を絶賛し、その死体を欲するという延命寺玲奈。この世に死体を必要としている人間は山ほどいる、のだそうです。ぞっとしない話しですね。そうした人たちは死体を何に使っているのでしょう。

 薬の取り引きをしている若いギャングたちが宮市莉央の所業を知って彼女を脅し、殺しの依頼をしてきます。それを知った黒須は……。
 黒須と同じアパートに住む猫好きで引きこもりの兄を心配して尋ねてくる川崎春子が黒須を頼るようになります。彼女はどうやら彼のことが好きなようです。しかし黒須は殺人鬼の女性のことで頭がいっぱいです。

 この作品の見所は、何といっても宮市莉央の、清楚で美人菜の女子大生と殺人鬼とのギャップです。でもそれだけが売りの作品だったらつまらないものになっていたでしょう。実際に観てみるとなかなか奥が深いです。グイグイ引きつけられます。虫も殺さぬ清純な女子大生が、人を殺したくてたまらなくなるとつぶやく、それを否定しながらも科女に惹きつけられ、その思いを止められない黒須越郎。2人の恋路はどうなっゆくのでしょう。それとも延命寺玲奈がいうように黒須の一方的な思いでしかないのでしょうか。
 予告編では殺戮シーンが安っぽいもののように思えましたが、実際にはなかなか本格的なスプラッターです。いろんな見所、楽しみどころがある名作です。

2019年、103分。
原作:裸村。
監督:朝倉加葉子。
脚本:高橋泉。
出演:杉野遥亮、福原遥、江野沢愛美、笠松将、清水尚弥、一ノ瀬ワタル、江口のりこ ほか。

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