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ターミネーター2【映画】

2019/11/15


 1994年ロサンゼルス、サラ・コナーは警察病院に収容されていました。10年前、彼女は未来から来たターミネーターに襲撃され命を狙われました。同じく未来からやって来たカイル・リースにこれから起きる人と機械との戦争について聞かされます。カイルとサラは短い間行動を共にしますが、2人の間に子供ができ、その子が未来で人類の抵抗軍を指揮することになるのでした。ターミネーターは、その子が生まれる前にサラを抹殺すべく、過去に派遣されたのでした。
 ターミネーターとの死闘のあと、彼女はメキシコに逃れ、生まれてきた息子ジョンを育てながら、戦闘の訓練を積み、武器をそろえます。そして機械との戦争の元凶となるサイバーダイン社を破壊しようとするのですが、警察に捕まり、精神鑑定の結果病院送りになったのでした。

 10歳になる息子ジョン・コナーは里親の許で暮らしていましたが、彼を謎の警察官が襲います。その正体は未来から新たに送り込まてた新型ターミネーターT-1000でした。今度は抵抗軍の指導者本人を抹殺するのが目的でした。T1000はリキッド・メタル(液体金属)のボディを持ち、変幻自裁に姿を変えることができます。
 T-1000の襲撃を受けたジョンは、すんでのところで謎の大男に救われます。彼は未来のジョンが派遣したマシーンT-800で、T-1000からジョンを守る使命を帯びていました。T-800が現れたことで、母の未来で起こる戦争の話しが真実であったことをしったジョンは、T-800を伴って母の救出に向かいます。T-800の出現にサラは衝撃を受けます。そのマシーンは10年前に彼女を襲ったターミネーターと同じ姿をしていたからです。しかし息子のジョンが一緒にいるのを見て彼が味方であることを知ります。
 T-1000は病院にも現れますが、なんとか振り切ってメキシコに向かいます。武装を整えるとサラは単身でロスに戻り、サイバーダイン社のエンジニア マイルズ・ダイソンの暗殺を試みます。ダイゾンこそは戦争の引き金となった技術の開発者だからです。ダイソンがいなければ知能を有した無人兵器軍団スカイネットは誕生しない、しかしジョンはそれを望みませんでした。別の方法で戦争を回避すべき、そう考えたジョンは、T-800と共にサラを追います。

 あまりにも有名なSFシリーズの第2弾です。この作品は前作「ターミネーター(1984)」をしのぐ大ヒットとなり、T2の愛称で親しまれました。その後「ターミネーター3(2003)」、「ターミネーター4(2009)」が作られ、スカイネットとと人類が交戦する時代2029年を舞台にした「ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015)」も作られました。またT2の物語の直後から始まるサラとジョン親子の戦いを描いたTVシリーズ「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ(2008)」も放送されました。
 劇場版5作目となるジェネシスは3部作になると聞いていたのですが、残念ながら後続作品は作られませんでした。ひじょうにおもしろかったのに残念です。
 ターミネーター・シリーズももはや終わりかと思いきや、今年「ターミネーター:ニュー・フェイト」が公開されることになりました。これは「スター・ウォーズ」続行以来の喜びですね。
 ニュー・フェイトはT2の正当な続編と称され、サラ・コナーの新たな戦いが描かれます。未来の戦争ではサラの息子ジョン・コナーが人類の反乱軍を指揮するわけですが、ターミネーター・シリーズでは彼よりも母のサラ・コナーの方が大々的に描かれています。ニュー・フェイトでサラを演じるのはT2のサラ役リンダ・ハミルトン、63歳で再びターミネーターと戦います。アーノルド・シュワルツェネッガーも出演しています。シュワちゃんは72歳です。そりゃT2から28年ぶりですから。ってターミネーターも年を取るの? それよりもT2で溶鉱炉に身を投じて亡くなってますやん。
 あれからかなりお年を召したサラVSターミネーターですが、予告編映像では以前にも増してカッコイイお姿でした。今やサラはターミネーターの出現を事前に察知し的確に対処する、Tエキスパートになっているみたいですね。

 ニュー・フェイトを見る前に、やっぱT2は押さえとかなあかんやろ、ということで改めて観たわけですが、この作品は今観てもすごいです。前作はむかしの映画感を覚えますが、本作はいまだに鮮度を保っています。名作は老朽化しませんね。
 タイム・トラベルものにはパラドックスが付き物ですが、その話をちょっぴりいたしましょうか。スカイネットは、未来においてジョン・コナー率いる反乱軍に手を焼きます。それならジョンが生まれる前の彼の母親を抹殺してしまえば、スムーズに人類を滅ぼし機械が支配する理想郷が作れるじゃないか、そう考えてタイム・マシーンで過去に刺客を送るわけです。若きジョンの母サラ・コナーは、同姓同名の女性が次々に殺され、ついに自分のところにも不死身のマッチョ男が現れて慄然とするわけですが、人類側もこれに対処せんとカイル・リースを派遣します。カイルはターミネーターの正体と人類の未来についてサラに語り、2人の間にジョンが誕生します。
 スカイネットがターミネーターを過去に送り込んだから、人類もカイルを過去に派遣し、カイルとサラの間にジョン・コナーが誕生するわけで、ターミネーターが送り込まれなければどうなっていたのでしょう。
 ジョン・コナーを抹殺するためにターミネーターが過去に飛んだ、そのせいで人類もカイルを過去に送り、ジョンが生まれた。では、ターミネーターを過去に送らなければジョンは誕生せず、スカイネットは労せずして圧勝したんじゃね? でも、未来にジョンは実在していてそれがターミネーターを過去へ送る理由となった、パラドックスです。
 サラは、スカイネットの誕生を阻止するためにサイバーダイン社の破壊とマイルズ・ダイソンの暗殺を試みますが、スカイネットが誕生し、未来からカイルが来なければスカイネットについて知りません。カイルが来たということは、サラの作戦が失敗し、スカイネットが誕生するということです。あるいはサラが成功してもスカイネット誕生は阻止できないということになります。
 サイバーダイン社が知性を有した無人兵器の開発に成功するのは、未来から送り込まれたテクノロジーすなわち前作でサラが倒したターミネーターの残骸を密かに入手したからですが、であればターミネーターは過去に飛んでスカイネット誕生の基礎を残したことになります。しかしながらそのスカイネットはもともとサイバーダイン社が開発したものです。どっちが先か? の疑問は、ジョン・コナーの生誕と同じように過去と未来でループしてしまっています。
 未来からやって来た禍を殲滅することで未来を変える、それは時間軸が1本である場合は不可能です。未来からすれば、起こってしまった事象や生まれてしまった人物を過去に戻って原因を絶つことでなきものにするということはできません。なきものにできなかったという過去の延長線上に今が成り立っているわけですから。
 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、過去を改変することで現在が改善されますが、それは時間旅行者が別の時間軸をたどって改善された別の現在へ戻ったというパラレルワールド理論に基づいています。
 時間旅行をした者にとっては過去の改変が未来を変えますが、同じ時間軸に留まっている者にとっては何も変わらない、それがタイム・トラベルではないでしょうか。よく解りませんが。
 つまり、過去に戻ってジョン・コナーを抹殺しても、その未来は変わらず、ジョン・コナーの存在あるいは成長を阻まれたことを経験した未来だけが、彼のいない世界になるというわけです。

 しかしながら、そういう理屈をこねまわして矛盾を指摘するのは本シリーズの正しい取扱い方ではありません。ターミネーターとサラ・コナーというひじょうに魅力的なキャラクターの活躍に陶酔してこそ本シリーズの価値があるというものです。
 今まさに公開されるサラとTの新たなる戦い、28年の時を経て再開される冒険に期待したいと思います。それでは今から観に行ってまいります。

原題:Terminator 2: Judgment Day。
1991年アメリカ、137分、同年日本公開。
監督、脚本:ジェームズ・キャメロン。
脚本:ウィリアム・ウィッシャー。
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリック、ジョー・モートン、アール・ボーエン、ジェニット・ゴールドスタイン、ザンダー・バークレー、マイケル・ビーンほか。

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