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スイッチ・オフ【映画】

2019/11/07


 突如として世界中の電力が失われ、人々の暮らしは闇の中に沈みます。電力供給が断たれた原因も判らず復旧もできないまま時間が過ぎてゆきます。
 ロバートと2人の娘たち姉のエバと妹のネルは、山奥の山荘で暮らしていましたが、そこでも電気が来なくなり、携帯電話もインターネットもつながらなくなります。
 バッテリーが上がってしまったトラックを、ガソリン式のチェーンソーを利用してエンジンを始動させたロバートは、娘たちを伴って街に出ます。途中のガソリンスタンドはどこも品切れ、街のスーパーでは、店主が銃を構えて強盗を警戒しています。カードも使えず、現金のみでわずかに残された商品を物色します。
 少量のガソリンやろうそく、缶詰類を手に入れた親子は、山荘へ帰りますが、そこでは電力の復旧を期待しながら切り詰めた暮らしが待っていました。

 エバはダンスのオーディションを受けるために練習を続け、ネルは受験勉強を続けます。ガソリンを節約するためにトラックは動かさず、発電機も使用しないようにしていますから、街にもゆけず、エバはダンスのために音楽をかけることもできず、ネルは電子資料を閲覧することもできません。
 大自然を相手に親子の厳しい生活が続きますが、間もなくロバートが木を伐採中に事故で死亡してしまいます。
 不安と恐怖を抱え、娘たり2人の生活が始まりますが、ある時街からネルの恋人のイーライが訪ねてきます。彼はニューオリンズの方では電力が回復し文明生活が復興しつつあるという情報を持ってきます。この山からだと徒歩で8ヶ月あまり。ここにいて物資が尽きるのを待つよりも旅立つべきだとイーライは署長しますが、エバは頑なにそれを拒みます。

 お話しの舞台は今より少しだけ進んだ近未来のようです。エバやネルの家にもホログラム式のパソコンや音声入力式の家電があります。近未来と言えども現在とそれほど科博技術は変わらず、電力供給が断たれると文明生活はたちまち麻痺してしまうというのは現在とまったく同じですね。
 人の暮らしにとって電力は生命線です。電力が断たれるとお風呂もガスコンロも使えなくなります。父を亡くし、山の中に取り残された若い女性2人にとって恐怖のサバイバル生活が始まります。

 夜になるとろうそくの火だけが光源で、メンテナンスが不充分な古い山荘はやがて雨漏りを来し、崩壊し始めます。近隣に住む人々はすでにこの地を去り、わずかに残った隣人は味方ではなく略奪者と化します。
 予測できない事件が次々と起こり、2人を翻弄します。それでも「2人仲良くするように」という父が残した言葉に従い、姉妹は手を取り合って生きてゆきます。ほんと次の展開が予測できません。派手な動きのあるドラマではありませんが、目が離せなくなります。

 受験生のネルはおそらくまだ未成年でしょうし、姉もあまり年が離れていません。意見が食い違いケンカになって口を利かなくなってしまうこともありますが、2人はなんとか協力し合って危機を乗り越えてゆきます。本を読んで野生の植物を収穫したり、猟銃でイノシシを仕留めたりといったサバイバル術も身に着けてゆきます。

 和題のスイッチ・オフは、なんだかホラー映画のそれみたいですが、原題は“森の中へ”です。文明生活を送っている我々は、ライフラインが断たれるとまったく無力になってしまう、誰もがそう思い込んでいるでしょうが、この作品は文明が失われた状況で発揮される人間の意外な側面が見られ、感心させられますし、感動もします。
 みずみずしい自然と2人の姉妹の挑戦に、心が熱くなります。

原題:Into the Forest。
2016年カナダ、101分、翌年日本公開。
原作:ジーン・ヘグランド。
監督、脚本:パトリシア・ロゼマ。
出演:エレン・ペイジ、エヴァン・レイチェル・ウッド、マックス・ミンゲラ、カラム・キース・レニー、ウェンディ・クルーソン、マイケル・エクランド、ジョーダナ・ラージーほか。

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