kepopput.jpg

マレフィセント2【映画】

2019/10/31>


 妖精マレフィセントに育てられたオーロラ姫は、マレフィセントをゴッドマザーと呼び慕っていましたが、フィリップ王子の求愛を受け、結婚の申し入れを承諾します。マレフィセントはこれに賛成ではありませんでしたが、オーロラの幸せを思い、彼女の意思を尊重することにします。
 ベールで頭の角を覆い、アルステッド国のジョン王の招待に応じますが、祝宴の席で王が倒れてしまいます。イングリス王妃はマレフィセントが呪いをかけたと非難し、マレフィセントは城を後にしますが、衛兵の放った鉄の弾に当たって傷つき海に落ちます。
 彼女を救ったのは、彼女と同族の背に翼を持つ妖精たちで、マレフィセントは大勢の同族たちが住む地底の世界へ連れてゆかれます。妖精の王コナルは、人間との和平を望んでいますが、自分たちを地底に追いやり、地上で猛威を振るう人間たちへの憤懣が、妖精たちの間で募っていました。強大なパワーを持つマレフィセントが味方になれば、人間を滅ぼすこともできる。妖精たちに戦いの気運が盛り上がります。
 一方、アルステッド国では、イングリス王妃の命で軍備が整えられていました。彼女は平和主義のジョン王の目を盗み、密かに対妖精兵器を開発していました。王妃はこの機に妖精を制圧し、妖精たちの棲むムーア国を手に入れようとしているのでした。
 人間と妖精による前面戦争が始まろうとしていました。

 マレフィセントは、童話「眠れる森の美女」に登場する悪い魔女で、オーロラ王女の誕生日に招かれなかったことを妬んで王女に呪いをかけます。この呪いにより王女は16歳の誕生日に眠りについてしまいます。この童話の物語を追ったのが前作「マレフィセント(2014)」です。同和では邪悪な魔女とされているマレフィセントですが、前作では妖精の国ムーア国で暮らす翼を持つ少女として描かれます。
 ある時、たまたまムーア国を訪れた少年ステファンに恋し、2人はマレフィセントの16歳の誕生日に真実の愛のキスを交わします。
 しかし数年後、ステファンは、マレフィセントを裏切り、彼女は策に落ちて翼をもがれてしまいます。ムーア国への進攻を企てたヘンリー王がマレフィセントの抵抗により敗退し、彼女を討伐した者を後継者にすると布告し、野心家のステファンがマレフィセントをだまし討ちにしたのです。
 ステファンはまんまと王位を継承しますが、マレフィセントの復讐を恐れる日々が続きます。そしてマレフィセントの復讐は、ステファン王の娘オーロラが16歳になった時、糸車の針に刺され覚めることのない眠りにつくという呪いとなって王家を襲います。
 ステファン王は、国中の糸車を燃やし、幼いオーロラ姫を3人の妖精に託し、森の中で誰にも知られずに育てさせるします。ところが妖精たちの子育てはでたらめで、この様子を密かに見ていたマレフィセントは見るに見かねてこっそりとサポートします。
 オーロラ姫は事実上マレフィセントに育てられて成長し、マレフィセントもオーロラ姫を愛しむようになりますが、彼女自身がかけた呪いを解くことができず、姫は16歳を迎えます。
 眠りにつく前、彼女は隣国アルステッド国の王子フィリップに会い、王子は彼女のことが好きになりますが、マレフィセントは、フィリップこそが真実の愛のキスをオーロラに与えることができる存在だと期待します。

 以上が前作のお話しで、本作は、フィリップ王子が改めてオーロラに求婚し、2人が王家の祝福を受けて結婚することになるところから始まります。ところが婚礼の席でジョン王が急に倒れ、王妃イングリスがそれをマレフィセントの呪いだと指摘します。
 イングリス王妃はじつは、穏健派のジョン王を好ましく思ておらず、武力でムーア国を制圧して我がものにしようと企んでしました。王に内緒で地下に軍事工場を造り、そこでは妖精を死に至らしめることができる鉄製の弾丸や爆弾が大量に製造されていました。そうしてフィリップとオーロラの婚礼を利用してマレフィセントを城に向かい入れ、王を眠らせてそれをマレフィセントのせいにしたのです。
 こうして開戦の気運を高め、着々と軍備を進めます。オーロラ姫もジョン王が眠りについたのがマレフィセントの呪いのせいだと思い込み、城に留まり失意のうちに結婚式の日を待ちます。

 同族に救われて一命を取り留めたマレフィセントが目を覚ますと、そこは彼女も知らなかった同族たちによる地底王国でした。頭に角をはやし背に翼を持つ妖精たちの世界がそこにあったのです。しかし、彼らはどんどん増え続ける人類から地上を追われ、衰退の一途をたどっていました。
 ムーア国で、木や花や虫やキノコの妖精たちと暮らしていたマレフィセントは、地底に逃れた大勢の同族がいたことを知ります。
 人間は狡猾で好戦的で、しばしば他人を陥れて利権をものにしようとする。彼らは地上を支配し、あきることのない戦いを人間同士で続けている。絶大なパワーを持つマレフィセントを味方につけた妖精たちの思いは妥当人類に傾倒してゆきます。しかし聡明なコナル王は和平を望みます。

 ヘンリー王の進軍からムーア国を守り、ステファンの裏切りに会い、今またイングリス王妃の策にはまって傷ついたマレフィセントの思いは……。
 オーロラ姫はそれでもマレフィセントを愛していましたが、ジョン王を眠らせた呪いはさすがにマレフィセントの仕業以外に考えられません。そしてイングリス王妃の好意によりムーア国の妖精たちが結婚式に招待されます。
 結婚式の日、嬉々として城を訪れた妖精たちは国民より先んじて城内に招き入れられます。なぜ妖精たちが人間よりも先なんだ、国民たちに不満の声が持ち上がります。
 何かがおかしい。ここでマレフィセントの相談役でもあるディアヴァルが活躍しますよ。マレフィセントによって人の姿に変えられたカラスであるディアヴァルは、マレフィセントがいないとずっと人間のままでカラスに戻ることができません。彼は人間の姿のまま危険を冒して敵地に忍び込みます。

 童話では悪役として孤立していたマレフィセントが、大勢の仲間に慕われ、オーロラ姫に愛され、世を導くヒロインになります。婚礼のために城を訪れた時には、ベールで角を隠しているものの人々から恐れられ、屈強な兵士までもがガタガタと震えだすありさまですが、彼女は何とか努力して声をやわらげ笑みを繕います。ディアヴァルが優和にふるまうよう指導します。その様子がひじょうに微笑ましいです。
 魔女として恐れられる彼女は、無敵のヴィランとしてひじょうに格好いいのですが、人間たちを怯えさせないように懸命に取り繕おうとするさまがとても可愛らしい。人間よりも人間らしく見えます。

 彼女は幼少の頃からたった独りでムーア国で小さな妖精たちと共に暮らしていました。彼女はなぜ大勢の同族のいる地底王国を離れたのでしょう。それは彼女のパワーがあまりにも強大なので王国も持て余してしまったのかもしれませんね。彼女の同族たちは人と同じように生まれ家族と共に暮らします。そうした生物的な側面を持ちながら、空を飛ぶ以外にも様々な超能力を持っています。マレフィセントはたまたま並外れたパワーを持って生まれてきてしまったのでしょうか。

 ひじょうに感動的な作品でした。観るまではこれほどとは思っていませんでした。筆者にとってはラストも最も望ましいものでした。不思議や驚き、そして感動と教訓、童話に必要なこれらの要素がすべて満たされ、美しい映像と共に再現されます。ぜひ劇場でご覧ください。

原題:Maleficent: Mistress of Evil。
2019年アメリカ、118分、同年日本公開。
監督:ヨアヒム・ローニング。
脚本:リンダ・ウールヴァートン、ミカ・フィッツァーマン=ブルー、ノア・ハープスター。
出演:アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ミシェル・ファイファー、キウェテル・イジョフォー、サム・ライリー、エド・スクライン、イメルダ・スタウントン、ジュノー・テンプル、レスリー・マンヴィル、ハリス・ディキンソン、ロバート・リンゼイ、ジェン・マーリーほか。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

目 次
能書き

思うこと全般

けぽっぷ体験

アイドルのこと

韓流映画

番外編


索引 韓流映画&番外編





     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES










recent comment

links

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM