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アメリカン・ホラー・ストーリー:黙示録【TVドラマ】

2019/08/28


 どこからともなく核ミサイルによる攻撃が始まり、それに報復するミサイルが発射され、世界は滅亡を迎えます。大学に合格したばかりのティモシーは、突然のニュースに愕然としますが、そこへ政府の機関を名乗る団体が押しかけてきて、彼を生き残って人類を存続させるべき存在だと言って強制的に連れてゆきます。
 一方、富豪のココ婦人は財力で核攻撃を回避する手段を得ており、アシスタントのマロリーや美容師のギャランとを伴ってシェルターへ向かいます。
 ロサンゼルスを脱出した彼らが向かった先は、共同体と呼ばれる地下に設営された施設でした。ティモシーはそこでエミリーという少女と出会い互いに惹かれ合いますが、そこでは男女が愛を育むことは禁じられており、戒律を犯した者は処刑されるのでした。
 共同体の管理人ミズ・ウィルヘミナ・ヴェナブルと彼女の右腕で元軍人のミリアムは、厳格に共同体を管理しており、数々の戒律を住人に課し、それを破ったものには厳しい罰を与えました。不用意に施設を出て放射線に汚染された者も容赦なく処刑しました。
 共同体に備蓄された食料資源はけっして潤沢ではなく、人々は粗食を強要され、それに対する不満が次第に膨れ上がってゆきます。それに加えて施設外で生き残り被爆し、暴徒と化した人々による施設の襲撃の危機が迫っていました。
 ある時、一人の訪問者が施設を訪れます。マイケル・ラングドンと名乗る青年は、この施設にも暴徒による破滅の危機が迫っていることを伝え、より強固で永続的な居住が可能な楽園にこの施設から何人かを連れてゆくと言います。
 マイケルはひとりひとり面談を行ない、人類の後継者として適切な人間を選抜しようとします。人々は自分が選抜されようとマイケルに取り入ります。
 混乱の渦中で、ウィルヘミナとミリアムが下した決断は、住人全員を毒殺してしまおうというものでした。

 アメリカン・ホラー・ストーリー第8弾は、世界の終わりです。突如勃発した終末戦争で、人々は死に絶え、地上は放射線に汚染された地獄となり、生き残った人たちは汚染された体で汚染物をむさぼるというおぞましい暮らしを余儀なくされていました。そうしたなか、選ばれた一握りの人間が地下施設で安全に暮らすことになったわけですが、共同体と呼ばれるその施設にも食料資源の枯渇と暴徒による襲撃という危機が迫っていました。
 楽園からやって来たマイケル・ラングドンは人々の心を見通してしまうような超然とした存在で、いかにも支配者といった風情でした。人々は、そして管理人のウィルヘミナさえも彼にすがろうとするのですが、マイケルは人々の私欲を寄せ付けません。しかしウィルヘミナとミリアムが施設全員の毒殺を図ろうとしたことから局面は一変します。

 以下はネタバレになりますので、これから観ようとする方は読まない方がよいでしょう。読まれたとしてもオチに至るまでのネタバレは致しませんけど。
 崩壊する共同体、毒殺される人々、お話しは急転してマイケルの出生秘話、彼が若い頃の話に移行します。
 アメリカン・ホラー・ストーリー第1弾「呪いの館」で、コンスタンス・ラングドンが館の唯一の生き残りの赤ん坊を連れ出し我が子として育てるのですが、その子は訪問者を殺害してしまう悪魔の子供でした。あのラストシーンが、このシリーズ第8弾の伏線になっていたんですね!
 マイケル・ラングドンはその後、コンスタンスの元を離れ、魔術師たちの教会を訪れます。この教会の一部が後に核戦争後のシェルターすなわち共同体の地下施設になります。マイケルの力は絶大で、魔術師たちは彼をスプリームにしようとします。スプリームはこれまで女性にしかなることが許されず、魔女団を率いる長として歴代最強の魔女が継承してきた地位でした。魔術師たちは初めて男性のスプリームを即位させることで、これまで魔女に許してきた覇権を男性たる魔術師に取り戻そうとしたのでした。
 魔術師たちがマイケルを伴って魔女たちを呼び寄せることから、ストーリーは同シリーズ第3弾「魔女団」のその後のエピソードへと移行します。

 魔女の長たるスプリームであるコーデリア・グッドは、マイケルをスプリームにするという魔術師たちの要望をはねつけます。元来、欲深く世界をも手に入れようとしてしまう男性に絶大なパワーを与えることを危険視し、スプリームは女性である魔女が継承することになっていました。それに魔力は魔術師よりも魔女の方が強かったのです。しかしながら、マイケルが強力なパワーを示したことから、コーデリアの気持ちはゆらぎます。
 コーデリアは次第に力が衰え、次期スプリームの選抜を考えていたのですが、それよりも世界崩壊が近づいている予見が大きな問題でした。この危機を乗り越えるには、ひじょうに強大な力を持つ者が必要だと彼女は考えていました。マイケルがすでに死んでしまった魔女たちをやすやすと蘇らせるのを見て、彼女はマイケルにスプリームの地位を託すことを考え始めます。
 そしてマイケルは、スプリームの試験を受ける権利を得、それを克服してしまいます。しかし彼こそは悪魔の申し子だったのです。魔女や魔術師たちがそれに気づいたときには、終末は間近に迫っていました。

 シリーズ第1弾、第3弾のキャラクターが大挙して登場しますが、総集編のような感じではありません。これまでもストーリーの中に過去シリーズを継承する一幕がしばしばありましたが、今回は中盤からは「呪いの館」の後日談、「魔女団」の続編といった内容になってゆきます。
 アメリカン・ホラー・ストーリーは、現代劇であっても過去の古典的な呪いや魔術を蘇らせる内容であることが多く、核戦争による破局で始まった本作はかなり異質でした。しかしこうして呪われし子供や魔女が登場する後半は、それらしいシリーズになりました。それに僕たち私たちをハラハラドキドキさせてくれたあのキャラたちが、俳優もそのままに帰って来るというのもなかなかおいしいです。俳優は2役も3役も演じなければならず大変でしょうけど。
 それにしても、1弾2弾撮影当時にすでに今作のエピソードを撮っていたのではないかと思わせるような旧シリーズの再現ぶりもすごいです。もしかすると本作をすでに予定していて本当に撮っていたとか? だとしたらすさまじい長期計画ですよね。

原題:American Horror Story: Apocalypse。
2018年アメリカ、TVシリーズ10話。
企画、脚本:ライアン・マーフィー。
出演:サラ・ポールソン、コーディー・ファーン、レスリー・グロスマン、ビリー・ロード、フランセス・コンロイ、エマ・ロバーツ、コニー・ブリトン、エヴァン・ピーターズ、ジェシカ・ラング、キャシー・ベイツ、タイッサ・ファーミガ、ガボレイ・シディベ、リリー・レイブ、フランセス・コンロイ、エマ・ロバーツ、シャイアン・ジャクソン、ビリー・エイチュナー、ビリー・ポーター、ジョーン・コリンズ、アディナ・ポーター、カイル・アレン、アッシュ・サントス、ビリー・ラード、ほか。

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