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フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース【小説】

2019/08/12


 千鳥かなめはレナード・テスタロッサに連れ去られ、相良宗介は大破したアーバレストを破棄して東京を離れ、ミスリル西太平洋戦隊は壊滅したメリダ島の基地を捨ててトゥアハー・デ・ダナンで脱出、それぞれバラバラになってしまいましたが、宗介はアマルガムの手がかりを追って東南アジアのナムサクという街を訪れていました。
 そこで彼はASバトルのチーム「クロスボウ」のオーナーのナミという少女に出会います。戦争の渦中に破棄されたポンコツの旧式ASサベージしか持たない弱小チームでしたが、ナミはいつか大会で優勝して、得た賞金で壊滅した故郷の学校を再建するのが夢でした。
 戦場を取材していたフランス人カメラマンのレモンが部品調達用の資金を提供し、宗介が操縦士として参加することで「クロスボウ」は快勝を重ねるようになり、それが大会を牛耳っている警察署長の目にとまりチームは警察に拘置されます。しかしそこで宗介はASの闇バトルの情報を得、署長と交渉して出場権を得ます。これこそが彼が探し求めていたアマルガムの手がかりでした。
 最新鋭のASと強力な火器を用いた命がけのバトルを通じて宗介はアマルガムの幹部のひとりクラマの居場所を突き止めます。

 前巻のアマルガムによる総力戦以来、陣代高校を離れ単身で戦場に飛び込んだ宗介は、かなめを追って東南アジアの小さな街ナムサクを訪れますが、そこには満足な武器もなく充分な情報もなく、ミスリルの支援もない孤立無援の戦いが待っていました。
 情報を得るために彼は街で定期的に開催されているASバトルのチームの一員になり、スペシャリストとしての技能を発揮します。戦争で破壊された故郷の学校の再建を夢見るナミと過ごす時間は、かなめの面影さえも忘れさせるほどの安らぎを彼に与えてくれました。しかし彼の目的はあくまでも千鳥かなめを奪還し学園に送り返すこと、その目的にはもはや正義もミスリルの作戦も存在しませんでした。
 クラマの居場所をつかんだ宗介は、再び過酷な戦闘に身を投じることになるのですが、装備はポンコツのサベージのみで、ミスリルの支援もありません。どう考えても分が悪い戦いでしたが、彼は迷わず突き進んでゆくのでした。

 学園ドラマに本格的な戦争を持ち込むというユニークな展開で人気を博したフルメタル・パニックですが、宗介は陣代高校を離れ、それどころか日本も離れて遠い異国の地に赴いています。場違いな学園でバカをやるともありませんし、級友たちの冗談や笑い声も届きません、かなめのハリセンもドロップキックも飛んできません。
 戦場という彼本来の居場所に戻った宗介は、もはやミスリスとも無縁になり、ひたすら かなめの奪還だけを考える、言わば自我だけで行動する日々を送っているのでした。

 一方、メリダ島を捨て、ダナンと共に海中に姿を消した西太平洋戦隊は、アマルガムからも各国海軍からも消息が判らなくなっていましたが、彼らもただ何もせず身を潜めているだけではありませんでした。
 外部からの補給も受けられず、部下たちに給料も払えない状態では、傭兵部隊であるミスリルは多くの兵員を失うしかありません。そう落胆するテッサでしたが、それでも彼女はアマルガムに報復しこれを殲滅することをあきらめてはいませんでした。そしてマデューカス副長以下、マオ、クルゾー、クルツといった面々ほか大勢の隊員が、隊を離れることはありませんでした。隊員たちの思いもおらぬ坑道に決意を新たにするテッサでしたが、たたひとりそこにはカリーニン少佐の姿がありませんでした。
 戦力のかなめとなるアーバレストと唯一それに搭乗できる宗介を失った西太平洋戦隊、しかもミスリルの本部および他の舞台は、アマルガムによって徹底的に壊滅させられてしまいました。この絶体絶命の危機を彼女らはどうやって乗り越えてゆくのでしょうか。

2005年、富士見ファンタジア文庫。
著者:賀東招二。

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