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銃夢 LastOrder【コミック】

2019/08/21


 マッドサイエンティスト ディスティ・ノヴァの罠にかかって命を落としたガリィですが、ノヴァは遺体の一部を空中都市ザレムへ持ち込み、彼女をイマジノス体として再生します。ザレムはノヴァが流した情報により混迷を極めていました。自分たちの脳がチップに置き換えられていたことを知った大人たちは、生身の脳を持つ子供たちと敵対し、子供たちは武装しこれに対抗していました。子供たちの指導的立場だったジム・ロスコーは怪物サチュモドを製造してザレムをもくろみますが、ガリィがそれを制します。
 ガリィは TUNED としてザレムのためにノヴァを追っていた頃にパートナーだったザレム人のルゥを求めてザレムのさらに上層の宇宙に位置するイエールを目指します。今回の混乱でルゥは脳チップを抜かれた亡骸と化しており、彼女の肉体としての脳は、イエールにある中央電脳メルキゼデクに取り込まれている可能性がありました。
 イエールでハッカーにして世捨て人のピング・ウーの協力を得て、ルゥの生身の脳がイェール人を思想制御しているユナニマスシステムの中に存在することを知ります。ガリィは持っていたノヴァの脳チップと交換にピング・ウーにユナニマスシステム侵入を協力させます。
 イエールでは10年に1度の神羅天頂武闘大会(ZOTT)が開催されようとしており、ガリィは TUNED の頃に敵だった彼女のレプリカのゼクスやエルフ&ツヴェルフ、火星王国議会派のリメイラに使えるザジといった仲間を得てスペースエンジェルスとして出場することにします。これを利用してイエールの中心部に侵入し、ルゥの脳を回収しようというのです。
 ZOTT の優勝者には独立自治権が与えられるため、多くの民間団体が優勝を目指しますが、それを事実上牛耳っているLADDERすなわちイエールにある太陽系条約調停議会の真の目的は、この大会で不穏分子を一掃することで、これまで民間人が優勝したことは1度もありませんでした。
 スペースエンジェルスの前にガントロール(星の保育園協会)や決勝戦で相まみえる宇宙空手連合軍といった強敵が立ちはだかります。
 LADDER議長補佐にして事実上議会を牛耳っているアガ・ムバティは、全人類の支配による平和維持を信条としており、ZOTT での民間団体の突出を認めませんでした。そのため決勝戦は衛星兵器ダモクレスの剣を行使して阻止し、事故に見せかけて出場者をすべて消し去ろうとします。

 前作では天空都市ザレムの下に広がるクズ鉄町を中心に、そこにひしめく下層階級の人々、サイボーグボディの無法者たちの生きざまが描かれたサイバーパンクアクションでした。ガリィは自分がかつて火星出身の機甲術(パンツァー・クンスト)だったことを知りますが、けっきょく記憶は蘇らず、戦いの日々に身をゆだね、やがてザレムの指示で TUNED としてマッドサイエンティスト ディスティ・ノヴァ教授を追います。
 人間の業(カルマ)の研究に没頭するあまり人命をおもちゃのように弄ぶノヴァを追い詰めますが、彼の罠にかかって殺されてしまいます。しかしガリィに興味を抱いたノヴァは彼女を強力なイマジノス体として再生します。

 本作 LastOrther では、ガリィのザレムそしてその先のイエールでの冒険が展開するわけですが、幾多の戦闘を経てどんどん強力になり、最後には体内にワームホールを持ち、異空間を経由して無尽蔵にエネルギーを取り込む怪物へとどんどん変異してゆきます。なんど殺しても再生ししまいには複数の人格と肉体を持つノヴァ教授にも驚かされましたが、ガリィの変貌はもっと壮絶です。
 ガリィはまた脳をチップに置き換えられたサイボーグで、生脳のガリィは別のところにいたりします。彼女が探し求めるルゥはもともとチップの脳のザレム人でしたが、生脳がユナニマスシステムに取り込まれており、ガリィはそこからルゥを再生しようとします。ただし生脳のルゥはガリィと出会う前のルゥで、彼女のことを知りません。
 この作品では人間の人格と肉体がテクノロジーによってどんどん異形化してゆきます。

 宇宙空手連合の汰羅刃(タラバ)、絶火(ゼッカ)と刀耳(トージ)、2人を育てた呑破(ドンファー)などは超絶な力を有しており、もはや空手は星を破壊するレベルの兵器と化しています。
 同じサイバーパンクでも前作とはまったく次元が異なる究極の狂気が展開します。

 最後の12巻では、過去の記憶をなくして再生したイド・ダイスケと、ガリィの恋人となったフォギア・フォアのガリィを探す旅を描いた地上編が展開します。コヨミやケイオス、ベクターといった前作の主要人物も登場する懐かしいエピソードです。チップ脳のガリィが宇宙で怪物と化してゆく間、イドとフォギアの人間的な旅が展開します。前作の雰囲気が蘇ってきてなつかしかったりします、ガリィはいないですけど。

 本作はさらに「銃夢火星戦記」へと続きます。新シリーズはまだ連載中です。1991年から連載が始まった銃夢シリーズですが、ずいぶん長きに渡る大作になりましたね。初期のシリーズからずっとテンションが変わらず、しかも今読み直しても古臭さを感じさせないところがすごいです。
 ハリウッド映画の方も続編以降が楽しみです。

2000年〜2014年、ウルトラジャンプ〜イブニング。
講談社新装版全12巻。
著者:木城ゆきと。

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