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アラジン【映画】

2019/07/15


 貧しい青年アラジンは、生きてゆくためにコソ泥を働き、猿のアブーと共に小さな家に住んでいました。ある時、市場で盗人とまちがえられた美しい女性の窮地を救いますが、彼女は宮廷で王女に使える侍女でした。互いに惹かれ合う2人でしたが、アブーが彼女の腕輪を盗んだことで彼女はアラジンに失望してしまいます。
 腕輪を返すために宮廷に忍び込んだアラジンは、彼女との再会を果たすものの衛兵に捕らえられてしまいます。国務大臣のジャファーはアラジンを無罪にする機会を与えるために魔の洞窟に入り魔法のランプを取ってくるように命じます。
 純粋な心の持ち主しか受け入れない洞窟に、アラジンは無事に入ることができますが、その中は金銀財宝の山で、彼を誘惑します。しかしそれらには目もくれずランプのみを持ち帰ることを厳命されていました。なんとかランプを手にするものの、アブーが巨大なダイヤに魅せられそれを手にしたことで彼は洞窟に閉じ込められてしまいます。ジャファーは失望して洞窟を後にします。
 暗い洞窟の中でランプを触っていると、中からランプの精ジーニーが現れ、3つの願いをかなえると言います。ジーニーの力で洞窟から脱出したアラジンは、恋焦がれる女性に会いたいと願いますが、ジーニーにも人の心を変えることはできないといいます。しかもジャファーから彼女は身分を偽っていたジャスミン女王その人だと教わっていました。女王と結婚できるのは王子だと法で定められています。
 そこでジーニーは魔法でアラジンを王子に変えることにします。アラジンはアバブワ国の王子アリとして、大勢の付き人を従えアグラバー国の城を訪れます。国王サルタンはアリ王子を気に入りますが、肝心のジャスミン王女はあまりにも派手な装飾に囲まれたアリに興味を示しません。お忍びで町を訪れ、人々の暮らしを目の当たりにした彼女の関心事は、国民の平和と幸福でした。彼女は王位を継いで国を治め、国民を幸せにしたいと願っていたのです。
 しかし王位は男が継ぐもの、女性は口をつぐみ美貌さえ持ち合わせていればよい、そういうことになっていました。それをジャスミンに忠告したジャファー国務大臣は、自らが王位を継ぐ野望を持っていました。彼は王になって隣国を攻め滅ぼし、強大な帝国を創ろうとしていました。そのためにアラジンを使って魔法のランプを手に入れようとしていたのです。
 アリ王子の正体を見抜いたジャファーは、オウムのイアーゴを使って彼を監視し、魔法のランプを取り返す機会を狙っているのでした。

 「アラジンと魔法のランプ」は、「千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)」の中でも最も有名なエピソードのひとつですが、それをディズニーが映画化したものです。これに先駆けてアニメ版「アラジン(1992)」もディズニー映画が製作しています。あまりにも有名なのでここであえて書くような話題でもないですけど。
 実写版では、魔法のランプの精ジーニーがひじょうに目立っていて明らかに主役を食っていました。彼は宇宙最強の存在なのですが、それゆえに魔法のランプに閉じ込められており、ランプをこすって彼を復活させた者すなわちあるじの願いを3つ叶えるためだけにその姿を現します。それ以外はずっとランプの中に幽閉されている悲しい存在なのです。彼は宇宙で無敵の万能者ですが、人の心を変えたり、死人を蘇らせたりすることはできません。そうやって彼は遠い過去から人の願いをかなえ続けてきたわけですが、この運命から解放されることが彼自身の願いでした。
 純粋な心を持つ青年アラジンは、そんなジーニーを真に理解し、ジーニーもまた心から信頼した初めてのあるじとしてアラジンを認めました。そんな2人が奇跡を起こす、そんなお話しです。

 一方、アラジンが恋した女王ジャスミンは、民衆のことを思い、彼らを幸せに導くために王位を継承したいと願っていますが、王位は男が継ぐものであるとされており、彼女の願いはとうていかなえられないものでした。それは身分のちがいからアラジンとジャスミンの恋が成就できないことであることと同じように手の届かない願いでした。古い王政や宿命からの解放を求める若者たちの願いは、現代社会にも通ずるものがありますね。
 ジャスミンの侍女ダリアがまたいい味を出しています。彼女はジャスミン王女に使える身でありながら2人きりのときには親友同士のようにふるまい、互いに互いの恋路を応援したりしています。ダリアはあろうことかランプの精ジーニーに思いを寄せてしまい、これまたかなわぬ恋路となります。

 アラジンと言えば魔法の絨毯ですが、彼はジーニーの古くからの友人であったようです。ランプを閉じ込めた魔の洞窟の中で石の下敷きになって身動きがとれないでいる彼をアラジンとアブーが助けます。人の言葉を解しアラジンたちを助けてくれ、彼とジャスミンを載せてアグラバーの町の上を飛ぶ名シーンを産む彼もひじょうに重要なキャラクターですが、彼の出生については語られません。ジーニーと同じように魔法の運命に捉えられてしまった人間なのかもしれませんね。

 ミュージカルですよ。名曲と共に華やかな夢の世界がたくさん登場します。古代アラビアの絢爛豪華な王族文化が堪能できます。名曲「ホール・ニュー・ワールド」は1992年のアニメ版ですでに公開されたものですが、実写版のヒットで再燃すると思われます。

原題:Aladdin。
2019年アメリカ、128分、同年日本公開。
監督:ガイ・リッチー。
脚本:ジョン・オーガスト。
出演:ウィル・スミス、メナ・マスード、ナオミ・スコット、マーワン・ケンザリ、ナビド・ネガーバン、ナシム・ペドラド、ビリー・マグヌッセン、ヌーマン・アチャル、ロビー・ハインズ、ジョーダン・A・ナッシュ、タリア・ブレア、アミール・ブートゥロス ほか。

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