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フルメタル・パニック! 安心できない七つ道具?【小説】

2019/06/12


 短編集コメディ第7弾です。今回は過激なネタが多いですね。もともとミリタリーなシリーズなのでそうなって当然なのですが。陣代高校を舞台にした学園ドタバタコメディも宗介がからむときな臭い戦争のにおいに包まれてしまいます。しかし今回は、議員が視察に来たり、女子大生と合コンしたり、強盗とやりあったりといっそう過激です。最終話はミスリルのお話し。無敵の傭兵部隊の戦隊長テレサ・テスタロッサ嬢が、あのボーダー提督の壊れっぷりに翻弄されます。でもこれがまた、なかなかいい話だったりします。

 穴だらけのコンシール:陣代高校に厳格なことで有名な都議会議員が視察にやって来ます。坪井校長は当日相良宗介を欠席させるという教師にあるまじき判断を下します。生徒会もこれに賛成、これも学校を守るためです。しかし会長の林水敦信だけは賛同しませんでした。当の宗介は作戦任務等での授業の遅れを取り戻したいとこれを拒否。当日、登校してくる彼を待ち伏せた神楽坂恵里は、近く行なわれる社会見学の視察を命じます。担任の命令には素直に従う宗介でした。これで一安心、議員の視察はつつがなく終わると思っていたところへ、遠くでヘリの音がして問題児が早々と帰還してくるのでした。
 日本の平和な日常にしかも学園に戦場の常識を持ち込もうとする宗介の習性は、いつまで経っても改善されず、教師や生徒たちは彼に翻弄されっぱなしです。都議会議員の視察というひじょうに重武装した宗介が、さっそうと現れるわけですが、今回もなぜか事態は丸く収まってしまいます。なんでそうなるかは読んでください。フルメタ短編集ではもはや十八番のネタですね。

 身勝手なブルース:オノDこと小野寺孝太郎が女子大生の合コンの約束を取りつけます。相手は3人そこで彼は、仲の良い相良宗介と風間信二を参加させることにします。常識音痴の宗介とオタクの信二ですが、合コンは思いのほかうまくゆき、3人はそれぞれパートナーを獲得しいい雰囲気になります。オノDは俺も大人の階段を激走すると意気込みますが、ここでハプニングが起こります。
 相手の女性の名前が、陸奥睦美、海津蚕子、空条久美と陸海空になっているところが笑えます。宗介は合コンのことを かなめにゴウカンに行くと告げます。もちろん彼は女性をどうこうしようと考えているのではなく、それ以上に血なまぐさいことを考えていました。彼は女性たちの写真を見た時から陸奥睦美のことを指名手配中のテロリストだと踏んでいたのです。NATO軍の施設を破壊したテロリストが女子大生に化けて潜伏しているなんて、宗介の警戒心はもはや軍人としても常軌を逸しています。

 ミイラとりのドランカー:珍しく風邪で倒れた林水会長のお見舞いに訪れた宗介と かなめですが、家の前でばったり書記のお蓮さんに出くわします。偶然通りかかったと主張するお蓮さんは何やら料理の材料を抱えていたりします。3人とも初めて訪ねる林水家は古びた少し怪しい洋館でした。ナタリアという金髪の女性が出てきて、林水の女だと自称したところでお蓮さんが気絶してしまいます。そこは様々な外国人が間借りしている雑居住宅で、風変わりな外国人がぞろぞろ出てくるも、当の林水の姿がありません。彼を待つ間に外国人らの接待を受けた宗介たちはあろうことか酒に酔い乱痴気騒ぎを始めるのでした。

 義理人情のアンダーカバー:前田という不良少年はじつは生徒会が不良グループ偵察のために送り込んだスパイだったのですが、その正体がばれたと宗介に助けを求める連絡が届きます。ボスの阿久津真里に呼び出され仲間に取り囲まれた前田は、殺されると覚悟しますが、真里が用意したのは前田のためのサプライズ・バースディ・パーティでした。感激した前田はこのまま不良グループと共に生きる決意をするのですが、宗介が前田がスパイだとバラしてしまいます。ご存知無敵の真里さん、じつは陣代高校の生徒だったんですね。彼女の制服姿が見れます、って小説だから見れないし。

 真夜中のレイダース:かなめは、宗介と犬猿の仲の空手同好会の一成を仲直りさせようと鍋パーティを開催します。会場は以前に2人をぎゃふんといわせた用務員の大貫さんの部屋です。かなめの意図を組み、彼も協力してくれたわけですが、宗介と一成は相変わらずの犬猿ぶりを発揮し、大貫さんを失望させます。宗介が肉をたいらげてしまったので、かなめが買いに出かけると校庭で怪しい2人組に出くわします。2人は数年前に強奪したダイヤをここに隠しそれを探していたのでした。かなめは2人につかまってしまい、なかなか帰って来ない彼女を心配して一成が見に行きますが、彼もまた暴漢たちに捕らえられてしまいます。今度は宗介が出陣しますが、あろうことか彼は暴漢たちのウソに丸め込まれて探し物の手伝いを始めます。この様子を倉庫に閉じ込められて見ていた一成が憤激しいましめを自力で解いて宗介と対峙します。そして2人は鬼の用務員を再び激怒させる失態を演じてしまいます。

 老兵たちのフーガ:メリダ島に戻った宗介は自らを鍛えなおすために特訓しようと考えていたのですが、テッサにつかまり護衛役を命じられます。聞けば作戦部のボーダー提督が主催するパーティに参加するのだというのです。かつて同じパーティに出席した彼女は老練の退役将校たちの下品なバカ騒ぎに付き合い、散々な目に遇わされた覚えがあるので、彼らが狼藉に及んだ場合は自分を守ってくれるように宗介に厳命しました。ボーダー提督以下集まった4人は歴戦の英雄ですが、今は下品でエロい老人と化しており、テッサたんは彼らのマスコットでした。レストランで早速騒ぎを起こし、なんとか会食を始めたのですが、そこへ拳銃を持った男が飛び込んできます。

2003年、富士見ファンタジア文庫。
著者:賀東招二。

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