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ゴジラ キング・オブ・モンスター【映画】

2019/06/07


 前回のゴジラ出現から5年、怪獣を調査研究する機関モナークは、世論や政治的圧力に耐えながら世界各地で調査を続けており、その施設のひとつ中国の雲南省基地では、エマ・ラッセル博士がモスラの観察を続けていました。博士は夫のマークが残した装置オルカを改造し、モスラとの交信を試みようとしていました。オルカは様々な動物の声のパターや周波数を解析し、それを発信することで動物たちと交信しようとするものです。
 目覚めたばかりのモスラの幼虫はかなり興奮していて危険な状態でしたが、博士はオルカを用いて近づき交信を試みます。そこへ娘のマディソンも飛び込んできて、母子はモスラとの接触に成功します。そこへ元軍人のアラン・ジョナのテログループが乱入し、オルカを奪い2人をさらって逃走します。
 密かにゴジラの行方をつかみ、モナークの海底基地でその様子を見守っていた芹沢猪四郎博士は、オルカがテロリストの手に渡ったことを知ると、マーク・ラッセルに協力を要請し、アラン・ジョナを追います。マークはエマの夫にして元モナークの研究員でした。
 オルカの発する音波を追跡しアランたちが南極へ向かっていることを突き止めますが、そこにはモナーク南極基地がありモンスター・ゼロが眠っていました。芹沢博士たちが南極基地に到着する頃には、アランたちによって基地は占拠され壊滅状態、しかも彼らはモンスター・ゼロを目覚めさせるべくオルカを行使し爆弾を仕掛けていたのです。

 芹沢博士によると、ゴジラのような古代怪獣は知られているだけで世界中に17頭もいるそうです。テロリストのアラン・ジョナは、それらをすべて覚醒に導き、世界を作り替えることです。人間が破壊した環境を怪獣たちによって蘇らせようというのです。事実、前回のゴジラと2頭のムートゥの闘って破壊した後には植性が急速に発展し動植物が繁栄して、新たな生態系が蘇ってきています。人間が滅ぼそうとしている地球を怪獣たちによって回復させようというんですね。アラン・ジョナは政治経済主体の社会にとっては極悪人であり殺戮者でありますが、地球環境にとっては良い人ってわけです。
 5年前のゴジラ出現まで極秘機関として世間に知られていなかったモナークも、怪獣退治よりも共存を願っているふしがあり、世論はその存在に否定的です。核兵器もものともしない恐ろしい怪獣と共存なんてあり得ない、それが一般的な考えで、政治的にもモナークは酷評され、存続の危機に立たされています。

 1954年に日本を襲ったゴジラは、身長が50mで核実験によって生み出された怪獣と信じられていました。しかしながらその後モナークによって研究が進み、古生代ペルム紀に地球を支配していた巨大生物だということが判りました。そして5年前に出現したゴジラは身長が120mにもなっていました。その巨躯をまかなうだけの食料など存在せず、彼は放射能をエネルギー源にしています。ペルム紀には天然放射線が豊富だったそうですよ。
 モスラは、開長250m近くの大きな翅を持つ蛾で、昆虫の蛾と同じく幼虫→蛹→成虫と変態します。古代の怪獣が現生の昆虫と同様の変態をする意味が解りませんが、古代怪獣は現在の種々の生物の様式をすでに備えていたようです。そしてモスラはゴジラとは共生関係にあるそうです。
 メキシコの火山島からはラドンが覚醒します。これもアラン・ジョナ一味によって覚醒に導かれたのですが、モスラよりももう少し大きく開長265mほどの翼を持つ鳥です。まだ鳥類が進化してくるずっと以前にラドンは鳥の形態を備えていました。火山生まれの彼は体が真っ赤に燃えており、彼が高速で飛行すると街は壊滅してしまいます。
 南極で見つかったモンスター・ゼロは、モナークの研究員アイリーン・チェン博士によると、人類の古代史にギドラの名称で記録があるそうです。身長が160m近くもあり長い首を有する3つの頭があります。翼もあって飛ぶこともできます。面構えはどう見ても東洋の竜なのですが、この怪獣は宇宙由来だとされています。筆者らが子供の頃に映画で観たキングギドラがまさにこれで、この宇宙怪獣は地球に滅びをもたらす破壊神です。

 アラン・ジョンが地球の浄化を目的として怪獣たちを覚醒させたのだとしたら、キングギドラを蘇らせたのは誤算でした。キングギドラは地球に対して破壊の限りを尽くします。
 しかも恐ろしいことに世界中の怪獣たちが次々に目覚め始め、世界はこの世の終わりの様相を呈することになります。世界の軍隊はあらゆる兵器を駆使してこれを排除しようとするのですが、歯が経ちません。そこでゴジラの出番です。彼はキングギドラ打倒のために立ち上がります。でも敵は強大でした。ゴジラピンチです。そこで芹沢博士はゴジラの体力回復に一策を講じます。

 前作「GODZILLA ゴジラ(2017)」では、その圧倒的なスケールに度肝を抜かれました。怪獣が暴れた後の破壊のすさまじさはまさに地獄でした。壮大なスケールのスペクタクル映画は見慣れていても、ゴジラのそれはすさまじく本当に驚かされました。そして今作はそれをはるかに上回るスケールの映像が展開されることになったわけですが、桁外れすぎてちょっとしんどかったです。前回の新鮮な驚きには及ばなかったような。
 でも、筆者が子供の頃に大暴れした怪獣たちが再現されたのはかなり興奮しました。往年のゴジラファンにとってはたまらない作品になったと思います。

 モナークの学者たちは学術的に怪獣たちの生態を説明していますが、それについては無理がありますね。でも、中生代には現生動物の何倍ものサイズの陸生動物が群れをなしていたという今の常識が通じないスケールの動物たちが化石を残していますから、神話レベルの怪獣がいたというのも荒唐無稽とは言えないかもです。彼らが生活していたのが謎に満ちた先カンブリカ時代だったという設定だったらもっと信ぴょう性が出たかも。カンブリア爆発で今の生物系統の進化放散が始まり、それと入れ替わるように彼らは長い眠りについた、みたいな。人類史の中の怪獣を研究されているアイリーン・チェン博士(とたぶん双子の妹のリン博士)によると、怪獣たちは時々覚醒して人類をびびらせていたみたいですね。現代、人間による環境破壊と資源の浪費がおびただしい事態となり、彼らは再び覚醒したわけです。芹沢博士も彼らを目覚めさせたのは人間だって言ってます。
 ゴジラがエコロジーな存在で良かったです。彼は人類の存在は認めているようですが、その文明を破壊することには躊躇がありません。自然の均衡を破ろうとする怪獣をやっつけるヒーローですが、それは人類を守るためではないようです。人類が暴挙に及んだ場合は彼は迷わず人類を駆逐するのでしょう。

 さて、来年はいよいよゴジラの前に髑髏(どくろ)島のキングコングが登場します。この哺乳類然とした怪獣もゴジラと同じ系統の古代生物なのでしょうか。それともまた別の系統のモンスターなのでしょうか。コングはより直接的な人とのコミュニケーション能力を持っていそうですし。なんにしても身長50mではゴジラと相撲さえとれないので、来年に向けて頑張って成長してください。

原題:GODZILLA: KING OF MONSTERS。
2019年アメリカ、132分、同年日本公開。
監督、脚本:マイケル・ドハティ。
脚本:ザック・シールズ。
出演:カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、ブラッドリー・ウィットフォード、サリー・ホーキンス、チャールズ・ダンス、トーマス・ミドルディッチ、アイシャ・ハインズ、オシェア・ジャクソン・Jr、デヴィッド・ストラザーン、渡辺謙、チャン・ツィイーほか。

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