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けものフレンズ【TVアニメ】

2019/05/31


 ジャパリパークのサバンナ地方に住むサーバルは、あるとき自分の縄張りで名前も記憶もなくした生き物を見つけます。サーバルは彼女がカバンを背負っていることからカバンちゃんと名づけ、彼女の正体を見極めるために図書館へ向かう旅に付き合うことになります。途中で出会った小さなロボットが道案内として加わります。サーバルたちがボスと呼んでいたそのロボットが、カバンちゃんに出会うと会話することにサーバルは驚きます。ボスはラッキービーストと自称しジャバリパークに関するたくさんの情報を持っていました。
 縄張りのあるサバンナ地方を抜け、ジャングル地方に達しますが、サーバルはそのままカバンちゃんと旅を続けることにします。2人とラッキービーストの旅は砂漠や平原、雪山を抜けて続きますが、それぞれの地方にそれぞれの環境に適した動物が住んでおり、それらの生き物はすべてサーバルやカバンと同じ少女の姿をしていて言葉を話します。そして彼女たちは自らをフレンズと呼んでいました。
 様々なフレンズは動物の名で呼ばれそれらしい格好をしていて、その動物の特性を有していますが、カバンちゃんだけはこれといった特徴がなく、何の動物なのか判りません。そしてフレンズたちはボスが言葉を話すことに一様に驚きます。フレンズたちはそれぞれの特性を活かしてカバンちゃんとサーバルの旅を手助けしてくれ、それでも困難な状況に陥るとカバンちゃんが知恵を出してこれを解決します。カバンちゃんは特技がない代わりに状況に応じた判断能力に優れていて、それはフレンズたちのもめごとや困りごとを解決する役にも立ちます。
 ジャングル地方でジャバリバスを見つけてからは、一行の旅は一気に加速がつきますが、それからも次々と困難に見舞われます。中でもやっかいなのがセルリアンと呼ばれる怪物で、そいつはフレンズを食べてしまうのです。しかし体のどこかにある石を破壊すると倒すことができます。
 幾多の危機を乗り越えて図書館にたどり着きますが、最後に巨大な黒いセルリアンが立ちはだかります。

 世界中の様々な動物たちが、少女の形をして登場する擬人化アニメです。日本のアニメの人気ジャンルのひとつにもなっている擬人化アニメですが、他に筆者が思い出せる作品と言えば「びんちょうタン」「ヘタリア」「蒼き鋼のアルペジオ」「艦これ」くらいですか。擬人化っぽいと思われるものもいくつかありますが。古くは「アンパンマン」や「みなしごハッチ」ですかね。
 この作品の擬人化は、動物を人のように表現しているのではなく、サンドスターと言われる未知の物質が動物の遺伝子に触れてフレンズと呼ばれる人型の動物を作り出してしまうようです。彼女たちは一様に少女の姿をしていて、特定の動物のコスプレのような服装で、その動物の能力や習性を有していて環境に適応して暮らしています。鳥であれば飛ぶことができますし、ビーバーは大きな木をかじって倒すことができます。それでありながら人の言葉を話し、人のように遊んだり、アイドルになってステージで歌やダンスを披露したりすることもあります。種々のペンギンで構成されたアイドルユニットPPP(パペプ)は、遊園地のステージでライブを行ないます。
 ジャパリパークは、世界中の様々な地方を模したエリアに分かれた動物のテーマパークであるらしく、ラッキービーストは案内用ロボット、ジャパリバスは園内を周回する電動バスみたいですね。エリアのほかに図書館や遊園地、迷路といった施設も併設されています。しかし施設の多くがメンテナンスされないまま老朽化していたり、岩や砂の流入で機能を失っていたりします。

 ジャパリパークにフレンズをもたらしたサンドスターは、山から噴出する輝く物質で、動物の遺伝子に触れてフレンズたちを生み出したほかに、エリアごとの気象条件も管理しているようです。しかし無機質に触れてセルリアンを生み出してしまったという弊害も有しています。
 想像ですが、これはパーク内の各エリアを管理するテクノロジーの予想外の弊害が露顕し、フレンズやセルリアンを誕生させることになってしまったのではないでしょうか。この危機でパークは閉鎖され、管理していた人々も撤退を余儀なくされた。カバンちゃんは人の遺伝子から造られたフレンズすなわちヒトですね。誰でも思い着く推理ですけど。
 ジャパリパークがまだ人間によって管理されていた頃、研究員のひとりミライは、様々な情報をビデオメールのような形でラッキービーストの中に残しています。カバンちゃんはミライの映像を通していろんなことを知ります。ミライちゃんとカバンちゃんはそっくりで、被っているサファリ帽も同じです。何か関係がありそうですね。

 この作品は、動物たちの生態をかなり研究して作られているようです。各フレンズの名称も、コツメカワウソ、アメリカビーバー、オグロプレーリードッグのように正式な和名を用いていて、単にカワウソ、ビーバー、プレーリードッグのように表現していないところが特徴です。新しいフレンズが登場すると、世界中の動物園や研究施設の専門家による解説が挿まれます。
 たわむれに登場した動物を挙げてみますと、サーバル、ジャガー、タイリクオオカミ、アードウルフ、フェネック、ライオン、リカオン、アライグマ、カバ、アミメキリン、コツメカワウソ、シロサイ、アルパカ、スナネコ、アメリカビーバー、オグロプレーリードッグ、オーロックス、アラビアオリックス、ヘラジカ、オオアルマジロ、アフリカタテガミヤマアラシ、キンシコウ、カピバラ、ヒグマ、ニホンツキノワグマ、ギンギツネ、キタキツネ、マイルカ、ハシビロコウ、トキ、アフリカコノハズク、ワシミミズク、アリツカゲラ、ロイヤルペンギン、コウテイペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギン、フンボルトペンギン、ジャイアントペンギン、パンサーカメレオン、ツチノコ。抜けていたらすみません。
 フレンズたちは他のフレンズを捕食することはなく、草食獣も草木を食べません。ジャパリ饅という総合栄養食を食べており、これもサンドスターのような生物管理技術で、あらゆる当物の栄養をまかなう画期的なフードなのかもしれませんね。あるいはジャパリ饅に適応できるように飼育動物たちが遺伝子操作されていたのかも。科学者であるアフリカコノハズクとワシミミズクは、図書館で見つけたレシピなる資料により、カバンちゃんに料理というものを作らせようとします。その料理に人間のような反応を見せます。

 現在はフレンズたちの暮らしの場となっているジャパリパーク発祥の原因が科学技術の重大な事故であるとすれば、この作品のテーマはなかなかヘビーなものですが、それと裏腹にフレンズたちはみんな平和主義者で、争うことをせず、あらゆるフレンズに友好的です。作風はのどかでふんわりしています。そのふんわりしたストーリーの背景に、サスペンスなSF設定が存在するのだとしたら、これはなかなか厚みのある作品だと言わねばなりません。

 アニメの大ヒットにより、第2期が作られることになりましたが、なぜだか、たつき監督が降板させられることになり、2期は1期を知らないスタッフによる駄作となり、多くのファンを激憤させる結果となったようです。ファンの間ではたつき監督の続投を希望する嘆願運動まで起こったそうですよ。この作品を絶賛し筆者に勧めてくれた息子も、2期は観るべきではないクソアニメであると酷評しています。製作サイドの裏事情については存じ上げませんが、人をないがしろにしファンを失望させる業界事情は、人を育てない独裁主義の日本では久しく当たり前になっています。今やアニメやゲームの分野でも日本は中国や韓国に敗退しつつあります。今や常識化している経営の思い上がりが日本の文化を荒廃させてゆきます。

 声優陣がすごいですね。すべて女性です。そして筆者の知る方は、金田朋子、國府田マリ子、桑島法子のお3方だけですね。アニメにあまり傾注しなくなってどれほど経つか判りませんが、声優もどんどん代替わりしているようです。日本が築いてきたアニメ文化はこれからどう変わってゆくのでしょう。経営の愚行を押し返す若い力に期待したいところですが……。

2017年、TV12話。
原作:けものフレンズプロジェクト
監督、脚本:たつき。
声の出演:内田彩、尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、野中藍、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子、照井春佳、近藤玲奈、津田美波、金田朋子、藤井ゆきよ、綾乃あゆ美、みゆはん、小林ゆう、下地紫野、大空直美、本多真梨子、原奈津子、井上富美子、苅谷瑠衣、國府田マリ子、辻美優、石橋桃、丸山美紀、小見川千明、小森未彩、三上枝織、上原あかり、山下まみ、相坂優歌、三森すずこ、杉村ちか子、浅野真澄、伊藤かな恵、和多田美咲、松井恵理子、立花理香、今野宏美、桑島法子、高槻かなこ、奥谷楓ほか。

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