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ナインルーム

2019/05/03


 若くして死刑囚となったチャン・ファサは、34年もの間刑が執行されることなく収監され続け今では60過ぎの年齢に達していました。彼女は無実の罪で刑が確定し、ずっとそれを訴え続けていました。勝つためなら手段を選ばず勝率100%を誇る若き弁護士ウルチ・ヘイはファサの再審請求に応じて刑務所を訪れますが、彼女には再審の意思はなく、ファサに今さら社会復帰しても路頭に迷うだけだ、刑務所にいた方が良いと冷たく言い放ちます。しかしファサには、彼女の無実を信じて戦い続けた母のためにも無実を勝ち取りたいという切実な思いがありました。
 面会中に心臓発作を起こしたファサに対して除細動器による処置が施されますが、その際に彼女に接触してしまったヘイと心が入れ替わってしまいます。その古い機器はヘイの恋人のキ・ユジンが生まれた病院から持ち込まれたものであることが後に判明します。
 ウルチ・ヘイの体を得たチャン・ファサは、彼女を殺人犯に陥れたキ・サンに会いにゆうきます。SHCグループの会長を務めるキ・サンの正体は、かつてファサの恋人だったチュ・ヨンベで、ヨンベは義兄弟のキ・サンを殺して彼に成りすまし生きてきたのでした。その際に死体をヨンベであると偽り、ファサに罪をなすりつけたのでした。
 一方、病に侵され老いたファサの体で刑務所暮らしをすることになったヘイは、そこでファサに人望の厚さを知ります。ヘイを慕う囚人や元囚人がたくさんいたのです。
 キ・サンにはチャンソンという溺愛する息子がいますが、チャンソンは殺人容疑で裁判中でした。息子をどうしても無罪にしたいキ・サンは、ウルチ・ヘイに弁護を依頼しますが、今のヘイは中身がファサで、チュ・ヨンベへの復讐を望む彼女には、チャンソンを無罪にするつもりはありません。しかし弁護士としての技能を持たぬ彼女は、刑務所にいる彼女の体をしたヘイの協力が必須でした。

 恋人に裏切られ、青春を失ったどころか人生そのものを棒に振ってしまったチャン・ファサ。60を越えた体は病魔に冒されその生涯が終わろうとしています。その時、弁護士ウルチ・ヘイと心が入れ替わり、彼女に最後のチャンスが訪れます。チュ・ヨンベは、自分の人生を奪ったばかりか、彼女の無実を信じて闘い続けた母をも廃人にしてしまいました。自由の身になった彼女はヘイの体で、母キム・マルブンに会いにゆきますが、重度の認知症を患う母には娘が判りません。それでもファサは老いた母に食事を作り、風呂に入れてやるという悲願を遂げることができます。
 かつて詐欺の罪で収監された時にファサと出会ったカン・ミランは、今はファサの母の世話をしていましたが、ファサがヘイの体の中にいるという秘密を知ると、詐欺師の才能を活かしてヘイのいる法律事務所に入り込み、彼女に協力します。またヘイによって刑事の職を奪われた交通課のオ・ボンサンも、ヘイに一目ぼれしたことから彼女に協力的です。
 ヘイの恋人で医師のユジンによって問題の除細動器で元の体を取り戻したヘイは、ファサの再審のために動き始めます。しかし彼女を救うことは弁護士として身の破滅を招くことになります。実業家として社会に大きな影響力を持つキ・サンには136人の優れた弁護士がついており、ファサの無実を晴らすことは、それを相手にすることでした。しかも彼女の所属する法律事務所にもキ・サンの手は伸びていて、ヘイの不利になる証拠をつかまれていました。

 ヘイの父ウルチ・ソンは、ファサの事件を担当した検事で、ファサの無実を信じたために破滅し、いまでは友人のカン・ソンテ教授と共に小さな法律事務所で細々と暮らしています。出世を棒に振ったそんな父をヘイは嫌っていましたが、キ・サンを倒すために父を訪れます。刑事課に復帰したオ・ボンサンも無謀な行動から定職になりながらも証拠集めに奔走します。ファサの事件では彼女の無罪を証明できる証人が次々と不慮の死を遂げており、ボンサンはそれらを1つ1つ洗いなおしてゆきました。
 仲間たちの協力で再審に必要な証拠が集まり、裁判所もそれを認めます。ヘイとファサの136人の弁護士を相手取った裁判が始まります。しかしキ・サンは裁判長をも買収していました。

 自らの野望のために大勢の人間の人生を奪って来た巨悪との対決に挑む死刑囚と弁護士の物語です。ファサは末期癌の診断を受けたために刑務所を出ることになり、ヘイは1度はファサとしての暮らしを経験したことから、彼女とは無縁でいられなくなりました。勝率100%を維持するために手段を選ばず手を汚すこともいとわなかった出世の亡者だったヘイが、巨悪を叩き潰すという正義に挑みます。それはファサを助けるためだけではなく、恋人のキ・ユジンの出生の秘密を明らかにすることでもありました。彼女の父やその友人のカン教授も対決に向けて立ち上がります。
 次から次へと意外な事実が浮上し、目が離せません。なんとか敵を追い詰めたと思っても、敵もさるものなかなか倒すことはできません。こちらにも味方はいますが、権力にかしずきそれに与する卑劣な者たちの力が強力です。簡単には切り崩せません。

 これは、競争社会で欲におぼれた権力者によって人生を奪われた人たちが人間を取り戻すドラマです。無実の罪で収監された悲劇の女性にまつわる事件に、ひじょうに多くの人々が巻き込まれてゆきます。どろどろした憎愛劇とスリリングなサスペンスが錯綜し、お話しがどんどん膨らんでゆきます。
 この複雑怪奇な社会で、人は(自分は)どう生きてゆくべきなんだろう、そんなことを考えさせられました。

原題:Room No.9。
2018年、TV16話(1話60分)。
演出:チ・ヨンス。
脚本:チョン・ソンヒ。
出演:キム・ヒソン、キム・ヘスク、キム・ヨングァン、オ・デファンカン・シニル、チョン・ソギョン、キム・ジェファ、ユン・ジウォン、ミン・ソンウク、チョン・ウォンジュン、イム・ウォニ、イ・ギョンヨン、ONE、パク・ヒョンジョン、チョ・ウォニ、ソン・ビョンホ、アン・ソクファン、ソン・スク、キム・ジョング、ソン・ユナ、ソン・ヨンスン、パク・チュンソン、チョン・ユミン、ユ・ジュンホン、キム・シウンほか。

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