kepopput.jpg

ザ・タンク【映画】

2019/03/29


 2012年、アメリカ航空宇宙局 NASA による火星探査を目的とした模擬訓練が行なわれました。南極に設置されたタンク ICE-SAT5 に6人の男女が471日間に渡り隔離生活を送るというもので、地質学者のジュリア・マイヤーズ、心理学者のトム・ジェイソン、元空軍パイロットのウィル・サックス、医師のルーク・ミレンズ、医学博士のネリー・ルーガン、元海兵隊員のデーン・ハンカードが実験に挑みました。
 施設は南極の極限環境の中で完全に孤立し、実験を見守る NASA の管制室は遠く離れた場所から無線を通じてモニターしています。途中で多少の仲たがいが生じたものの、クルーは大した問題もなく日時を重ね、電力が断たれ酸素が供給されなくなるという危機も切り抜けました。じつはこれは NASA が密かに用意した緊急時訓練だったのですが。
 そして間もなく実験期間を終えるという時になって、クルーたちに異変が生じます。
 人間を危険にさらし弄んだとして、査問委員会が招集され、実験を企画した責任者たちは責任を問われることになります。

 冒頭で事実に基づいた物語だと表記されますが、NASA には有人火星探査の具体的な計画があったわけではなく、余剰金を消化するためにこの計画が実施されたことが後に判明します。こんなふうに言うと汚職の匂いがしてきますが、NASA としては種々のプランの中で実施可能で有益なものを資金的余裕のある時にやっておこうというわけだったのでしょうね。でも、異常時にもすぐに救出に行けない南極に施設を設営したのはまずかったとのではと思いました。
 低酸素状態に陥った際にトムが発作を起こしたり、もともとそりが合わなかったルークとデーンが殴り合いのけんかになったりと、緊張したシーンもありましたが、クルーたちは実験期間をほぼ円満にクリアします。しかし間もなく実験終了という時になって、ルークが独りで誰かと口論し始めます。そして実験最終日、ルークは「みんな騙されていたんだ、ここは南極じゃない、火星だ」と主張します。それから急転直下、クルーたちはパニックのどん底に突き落とされます。

 何事もなく過ぎてゆく実験期間も観ていて退屈しませんでした。隔離施設という緊張感が観客にも伝わって来るようでした。タンクの設備もひじょうにリアルで臨場感が伝わってきました。一流劇場では上映がありませんでしたが、内容は期待以上で、この題材でよくこれだけ観客を惹きつける演出ができたものだと感心させられました。
 密室を舞台にした心理サスペンスやホラーはたくさんありますが、ジャンル的にはそういう位置づけになる作品なのでしょうが、一味ちがった趣がありました。逆にホラーとしての恐怖を期待していた向きには物足りなさがあったかもしれませんね。

原題:THE TANK。
2017年アメリカ、85分、翌年日本公開。
監督、脚本:ケリー・マディソン。
脚本:ニッキー・ホーソーン。
出演:マルグリット・モロー、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ、ジャック・デヴェンポート、エリック・キング、クリストファー・レッドマン、アンナ・リース・フィリップスほか。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

目 次
能書き

思うこと全般

けぽっぷ体験

アイドルのこと

韓流映画

番外編


索引 韓流映画&番外編





 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES










recent comment

links

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM