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悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46【映画】

2019/03/27


 2011年に AKB48 の公式ライバルと銘打ってデビューした乃木坂46 のメンバーたちの奮闘を描いたドキュメンタリーです。華やかに見えるアイドルの世界の裏側を、悲壮感を以て描いています。少女たちの目標に向かって努力する姿を描いているにも関わらず、雰囲気は一貫して暗澹としていて、見ていて気分が沈みます。
 アイドルを目指す娘の母親を代弁するナレーションもひじょうにマイナーで、娘はいじめられていた、娘は引っ込み思案だった、ひとりで上京する娘が心配だ、そばで娘を支えられないことが不安だ、と延々と悲しみを訴え続け、それが最後までつきまといます。
 アイドルを目指している少女たちがこれを見たら、アイドルをあきらめるんじゃないでしょうか。
 当のアイドルたちも、自分には向いていないんじゃないかと悩んだ、本当はアイドルなんて目指してなかった、学業との両立の狭間で苦しんだ、そうした弱音を吐き続けます。
 グループ全体としては、AKB48 のライバルというネームバリューが重荷であるとか、メンバーの不祥事で紅白に出られなくなったとか、AKB との兼任者が出て、ライバルグループとの兼任という矛盾に戸惑った、憤りを感じた、そうした内容ばかりが描かれます。

 AKB48 の公演で初舞台を踏むところや、結成2年で武道館単独ライヴを果たすなど明るい場面もあるのですが、終始つきまとうように流れる母親目線の悲しいナレーションがそれをも暗いものに塗り替えます。アイドル業界のこれほどまでのマイナーアピールはいったい何なのでしょうね。
 筆者は乃木坂46は AKBグループとはコンセプトを異にする姉妹グループなんだと思っていました。でもこの映画から受ける印象は、46度の傾斜の坂を登り続ける少女たちの苦悩の場でした。越えるべきは AKB、それを越えた向こうに何があるというのでしょう。越えなければならない坂は AKB、なにをもってそれを越えたというのでしょう。

 アイドルは夢を売る仕事だと思っていましたが、この映画はそれを否定したいように思えました。みんなで力を合わせて夢のステージを作るなんてないんだよ。みんなそれぞれに異なる思いがあって、目標も思惑も別々で、独りぼっちが集まっただけの世界なのだよ、そう言っているように思えました。

2015年、120分。
監督:丸山健志。
脚本:秋元康。
出演:乃木坂46ほか。

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