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アリー/スター誕生【映画】

2019/01/14


 有名なカントリーソング歌手のジャクソン・メインは、公演後に酒が飲みたくて我慢できず、1軒のバーを訪ねます。有名人の来店に驚愕した店主は、店の歌姫アリーのステージを彼に自慢しますが、ジャクソン自身アリーの歌声にすっかり魅了されてしまいます。店主の勧めで楽屋を訪れ、アリーと話をした彼は、彼女を自分のステージに立たせようとします。
 歌には自信があるもののサクセスストーリーよりも現実を見ているアリーは、ジャクソンの誘いを断ります。むかし歌手を目指していたアリーの父も挑戦することを進めるのですが、彼女はあくまで現実主義を貫きました。
 従業員に対してまったく理解のない上司に業を煮やしたアリーは、仕事を放りだし、ジャクソンの誘いに乗ります。専用ジェットで会場に向かったアリーは、スタッフによって舞台のそででジャクソンのステージを見学することになりますが、ジャクソンが唐突に彼女をステージに引き出し、歌うように促します。
 意を決してアリーがマイクに向かうと、観客は彼女の歌に大きな拍手を送ります。
 ジャクソンはツアーにアリーを同行するようになり、2人のデュエットは人気を博します。やがて2人は恋に落ち、結婚します。
 アリーの歌声を聞いたマネージャーのレズは、彼女を単身デビューさせようとし、彼女は歌手として自立する機会を得ます。ポップス歌手として新たなスタートを切ったアリーはますます有名になり、グラミー賞の新人賞を受賞します。受賞ステージに泥酔状態で現れたジャクソンは、アリーに恥をかかせることになります。
 自分から離れてアリーが有名になってゆくことが、ジャクソンにはおもしろくありませんでした。彼は酒とドラッグに依存し自堕落になってゆきます。入院治療を経てなんとか2人の生活を取り戻そうとしたジャクソンですが、レズはジャクソンに君がいるとアリーはだめになると告げます。

 筆者が知る「スター誕生」は、バーブラ・バーバラストライサンドとクリス・クリストファーソン主演の映画で、公開は1976年でした。バーブラ・バーバラストライサンド自作自演の主題歌が大ヒットし、アカデミー賞やグラミー賞を総なめにしたのでよく覚えています。それが42年ぶりにレディ・ガガとブラッドリー・クーパー主演でリメイクされました。じつはこれで4度目の映画化で、1937年、1954年の映画化では映画業界のお話しだったそうです。キャストも名前が変わっています。こうした変更を施したリメイクというのも珍しいですね。
 この少し前、1970年代に活躍したイギリスのロックスター Queen の誕生を描いた実話「ボヘミアン・ラプソディ」が公開され世界的大ヒットとなりましたが、本作も大ヒットし、評論家からも高く評価されているようです。CMではアカデミー賞最有力とありました。

 小さなバーでウェイトレスをしていたアリーを発掘したカントリー歌手のジャクソンは、彼女が自分の手を離れて自立し、カントリーからポップス歌手に転身して成功すると、そのことを快く思わなくなります。酒とドラッグへの依存が悪化し、公私ともに彼を支えてくれたマネージャーで実兄のボビーにも愛想をつかされ、堕落してゆきます。妻のアリーの成功と反比例するように没落してゆく彼を、アリーはそれでも深く愛していました。それゆえに彼女のマネージャーのレズは、ジャクソンに非常な言葉を継げることになります。
 これは、一介のウエイトレスが大成功し、彼女を発掘した大スターが没落してゆく、あまりにも皮肉な悲哀の物語です。天才がゆえに孤独で、酒と薬におぼれ、やっと見つけたかけがえのない相手は、自分の手を離れて輝いてゆく。ジャクソンはけっきょく孤独に舞い戻ってしまうのです。天才ならぬ筆者には、ジャクソンの孤独を理解することはできませんが、なんとなく解るきもします。

 レディ・ガガの歌声が心に残ります。サントラも大ヒットしたそうです。確かに、歌を聴くだけで涙があふれてきそうになります。かつては、テーマ曲の素晴らしさに惹かれて映画を観に行くような時代もありましたが、最近は映画音楽に心を奪われることはひじょうに少なくなりました。ん十年ぶりにサントラ買ってみようかなんて思いました。ああ、先日「グレイテスト・ジョーマン」のCD買ったっけ。

原題:A Star Is Born。
2018年アメリカ、136分、同年日本公開。
原作:ウィリアム・A・ウェルマン。
監督、脚本:ブラッドリー・クーパー。
脚本:エリック・ロス、ウィル・フェッターズ。
出演:ブラッドリー・クーパー、レディー・ガガ、サム・エリオット、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイヴ・シャペル、レベッカ・フィールド、マイケル・ハーネイ、ラフィ・ガヴロン、ルーカス・ネルソン&プロミス・オブ・ザ・リアル、シャンジェラ・ラキファ・ワドリー、ウィリアム・ベリ、アンソニー・ラモス、ホールジーほか。

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