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えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。【映画】

2018/12/18


 お笑いタレントを目指して上京した山咲いづみは、なかなか日の目を見ることができず、コンビの相方にとってお荷物であることを気づかされ、傷心して帰郷します。友人の披露宴の席でハンカチを貸してくれた老人が、鉄道会社の社長であったことから、アテンダントとして働くことになります。
 そば屋の実家は兄が継いでおり、いづみは兄夫婦宅に居候する形になりました。いづみが家を出て上京したのは、自分が戸籍上は子供でなく養女であることを知ったからで、今でも兄とは衝突ばかりしていました。
 職場では、持ち前の明るさと細かいことに頓着しない性格を誤解され、同僚からはアテンダントの仕事を一時しのぎの腰掛と考えているように誤解されてしまいます。
 いづみが公私共に思うように行かず、苦悩している時、旅客が車内で産気づくという事件が発生します。

 福井駅から勝山、坂井市を結ぶ えちぜん鉄道は、かつては京福電鉄の越前本線および三国芦原線だった路線を走る単線運転の鉄道です。むかし筆者が幼少の頃には福井−丸岡を結ぶ路線が母の実家のすぐそばを通っていました。それがバス路線に置き換わり、丸岡駅はバスのロータリーになりました。そして筆者が結婚して後、1992年には越前本線のバス路線化が発表され、1997年に地元自治体と県が京福越前線活性化協議会を設立。しかし2000年〜2001年にかけて、半年間で2度の列車衝突事故が発生し、京福電鉄は廃業します。
 そして2002年、地元住民の熱い期待に応えて今の えちぜん鉄道が設立され、列車の運行が再開されました。電車が正面衝突した際の衝撃音を、筆者の嫁さんの両親が家にいて聞いています。
 バス路線に変更されてからは、通勤や通学は渋滞に阻まれ、人々の暮らしに大きな影響が出たと聞きます。市民運動の甲斐があって えちてつとして生まれ変わった新生鉄道では、新たにアテンダントが採用され、案内や各種営業、旅客の乗降補助等を行なうようになりました。アテンダントは乗務員ではなく、列車の運行に関する業務は行ないません。
 勝山市は恐竜の化石が多数出土して有名になり、福井県立恐竜博物館も大人気ですから、えちてつは地元住民の足なるほか、観光列車としても価値が生まれました。他にも永平寺や九頭竜川、坂井市の東尋坊や温泉街も有名ですね。

 映画の冒頭で、帰郷した いづみが JR
福井駅駅前で巨大な恐竜に出迎えられるシーンにはびっくりしました。以前の福井駅は金沢駅とちがって、何もない閑散としたローカルな駅前風景をさらしていたからです。筆者が知らない間にずいぶん立派になったものです。
 それにしても「ちはやふる」のアニメ化や映画化、「チアダン」の映画化、TVドラマ化と、最近の福井はよく映像化されています。
 チアダンでは、福井商業高校のチアリーディング部のアメリカでの優勝という実話が映画化されましたが、本作は、実際の鉄道会社とアテンダントという業務を題材に、夢破れて帰郷した女性のエピソードがフィクションとして描かれています。
山咲いづみを演じた横澤夏子が新潟出身のお笑いタレントだということも、本編と通ずるものがありますね。

 それにしても、商品をへつり社員から搾取するしか能がない昨今の日本の企業の体質の中で、えちてつがアテンダントという客室乗務員を起用した事実には驚かされます。映画の内容もひじょうに人情にあふれたものになっていて、クライマックスでは妊婦のピンチを救うために社が一丸となって臨時列車の運行に取り組みます。この異例の処置を通じて、いづみもそして多くの人々が大切なものを学びます。

2018年、109分。
監督、脚本:児玉宜久。
脚本:村川康敏。
出演:横澤夏子、萩原みのり、山崎銀之丞、松原智恵子、緒形直人、辻本祐樹、坂本三佳、安川まりほか。

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