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スカイスクレイバー【映画】

2018/10/05


 かつてFBIの突撃チームの隊長をしていたウィル・ソーヤーは、人質事件で犯人が所持していた爆弾の爆発に巻き込まれ片足を失いますが、手術を担当した女医のサラと結婚し、現在は職を退き、2人の子供と家族4人で幸せに暮らしていました。
 香港に建造された高さ1000m余り250階建てのビル ザ・パールの営業開始に先駆けてそのセキュリティ調査を受け持つことになったウィルは、家族と共にパールの98階に家族と住むことになります。
 ビルのオーナーのツァオ・ロン・ジーに口を利いてウィルにこの仕事を紹介してくれたベンは、FBIの元同僚で、10年前の人質事件でも一緒に仕事をしていたのですが、ウィルにこの仕事を斡旋したのは、じつはベンの罠だったのです。事件以降悪の道を歩むようになってしまったベンは、ウィルを逆恨みするようになり、報復の機会を伺っていたのです。
 ビルの最上階のツァオのオフィスで、ビルのセキュリティシステムを一括管理できるタブレットを渡されたあと、ウィルは所用でビルを離れますが、その際に武装集団の襲撃を受け、タブレットを奪われてしまいます。
 そしてその直後、ザ・パールに火災が発生しますが、消火システムが動作しません。何者かがビルに進入して放火し、しかもビルのセキュリティシステムを乗っ取ってしまったのです。ウィルの家族はビルに取り残されたままです。
 武装集団に襲われた際の騒動で警察に追われる身になってしまったウィルですが、家族を見捨てることはできません。ウィルは警察を振り切ると、ビルの建設のために使われまだ残っていた大型クレーンによじ登り、ビルの上階へ決死の侵入を試みます。しかしそこには、新手の武装集団が待ち受けていたのです。

 ザ・パールを設立したツァオは、テロリストの恐喝を受け多額の金を奪われたのですが、そのお金はいくつもの金融機関を経由して浄化されました。しかしツァオはその流れをすべて察知しデータ化していました。それに気づいたテロリストは、身を滅ぼすことになりかねないデータを奪還するのに傭兵を雇ったのです。
 信じられないような危険を冒してビルに進入したウィルですが、娘のジョージアを人質に取られ、ツァオからデータを奪ってくるように脅迫されます。ツァオはあらゆるシステムから独立した安全な部屋に逃げ込んでいます。そのロックを解除するには、螺旋型風力発電機のファンの内側に飛びこまねばなりません。ウィルのさらなる死闘が始まります。
 一方、早期にウィルと出会うことができた妻のサラと息子のヘンリーは、ワイヤーを切り離されたエレベータの決死のダイブで脱出に成功し、香港警察に保護されます。ウィルを犯罪者のひとりと目していた警察ですが、指揮官のウーは、ウィルの決死のビル侵入の様子を見て、それは悪人の行動ではないと悟ります。
 燃え盛るビルのさらに上階から犯人たちがどうやって脱出するつもりなのかがウーには疑問でしたが、サラの証言で犯人たちがパラシュートを持っていたことを知り、着地に適当な場所を模索し、目するところへ急行します。

 予想していたよりもはるかに素晴らしい作品でした。全高1000m超えのビルって、それだけで近未来的な匂いがしてきますが、ドバイのブルジュ・ハリファは800m超えだそうですから、1000mのビルはそれほどリアリティのないものでもありませんね。2位は中国の上海中心で600m超え、このほかにも中国には世界有数の高層ビルがワラワラ建っているようです。この映画の舞台も香港で、これまで先進国だった欧米が古びてしまい、新しいものはアジアにどんどん増えつつあるようです。
 先日観た「MEGザ・モンスター」もしかり、ハリウッド映画はますます中国に傾注しつつありますね。
 劇中に登場するザ・パールはひじょうに美しくそしてリアルでした。そのうち本物のザ・パールが建造されるのではないか、そう思えるほど。ビルの中央には巨大なシャフトがあって、上層階を何十階も貫通する螺旋形のファンが優美に回転しています。それは風力発電システムで、上空を吹き荒れる気流を利用して回転し、その回転が発電機に直結しているシャフトを回しているというわけです。必要な電力はそれでまかなわれます。
 また、上層の居住エリアには多重構造の庭園も存在します。パンダもいるらしい。
 最上階にはひときわ目立つ球体がありますが、その中はフロアも壁も天井も埋め尽くすスクリーンになっており、下界が投影されると街の上空に立っている感覚に見舞われます。技術の粋を凝らしたこの施設には様々な仕掛けがあって、ストーリーのクライマックスでそれが大いに活かされ、ピンチのウィルを救います。

 日本の予告がカスでした。バカバカしくて低能でセンスのかけらもない。「家族のために、パパ跳びまーっす」という間の抜けたセリフがこの素晴らしい作品を台無しにしてしまっています。ギャグ映画じゃねえし。あの劣悪な予告編はこの超大作を安っぽいB級作品に見せ、筆者も主演が無名の俳優だったら観に行かなかったところです。あの恥さらしな告知は作品の評価を疎外しています。興業の妨害行為です。
 和題のセンスのなさにうんざりさせられることも多いですが、アホな予告編を見せられるというのもなかなか腹立たしいものですね。逆に予告編の素晴らしさに、本編が色あせてしまうというのもよくあることですが。

 ザ・パークは営業を目前に控え、まだ大勢の訪問客や住人でにぎわっているわけではありません。なので群衆を巻き込むパニック映画ではなく、超高層ビルの高みで危険に挑むヒーローのスリリングアクションです。火災は念入りに計画された犯罪のプロによるもので、業火でで下界と隔たれた状況で警察の応援も期待できず、家族を人質にとられ、ウィルは不可能と思える救出劇に挑まなければなりません。
 ビルが乗っ取られる犯罪アクションと言えば、ブルース・ウィルス主演の名作「ダイ・ハード」を思い出しますが、あれはもう30年も前の作品なんですね。あれから比べるとビルも高くなり施設もすさまじいことになったものです。
 そういったビジュアル面もさりながら、ストーリー性も大いに評価したいです。キャラクターもよかった。ビルのオーナーなんていうと威張り腐った富豪といったイメージが強いですが、ツァオ・ロン・ジーはなかなか人間性豊かな人でした。脇役ですが香港警察のウー捜査官も素敵でした。
 そして孤立無援の状況で戦うウィルですが、どんな状況でも彼を信じて疑わない妻サラの絶妙な連携が救出劇を成功させます。彼女の主張を信じて迅速に行動を起こしたウー捜査官の判断も的確でした。

 ラストの家族が再会するシーンは泣けます。以下、ネタバレ注意です。野次馬と報道陣にもみくちゃにされながら家族の名を呼ぶウィルの元へ、ウー捜査官が家族を導いてきます。ここで初めて顔を合わせるウィルに対して、ウーは「いい家族を持ったな」と言葉をかけます。ウィルはそれに応えて言います。「ああ、俺はラッキーマンだ」

原題:SKYSCRAPER。
2018年アメリカ、102分、同年日本公開。
監督、脚本:ローソン・マーシャル・サーバー。
出演:ドウェイン・ジョンソン、ネーヴ・キャンベル、チン・ハン、ローランド・ムーラー、パブロ・シュレイバー、バイロン・マン、ノア・テイラー、ジェイソン・デイ、ハンナ・クイリヴァンほか。

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