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MEGザ・モンスター【映画】

2018/09/28


 レスキュー隊員のジョナス・テイラーは、沈没した原子力潜水艦での救助活動中に未知の生物の攻撃を受け、救助の中断を余儀なくされます。沈没艦の乗員の救出には成功したものの、チームのメンバーのひとりを置き去りにしてしまったせいで、査問委員会は彼が精神錯乱状態だったと断定します。
 それ以降彼は職を退き、タイの小さな島で自堕落な暮らしを送っていましたが、5年後、再び救助の依頼が舞い込みます。中国の海洋研究所が、マリアナ海溝の最深部からさらに下の未知の海域に探査艇を送り込んだところ、巨大生物の攻撃を受けて故障し浮上できなくなってしまったのです。
 事故が巨大生物によるものだと聞いて、最初は拒んでいたテイラーも基地へ向かいます。
 基地では女性研究員のスーインが、単独で救助に向かっていました。その後を追ったテイラーは、事故現場で巨大なサメに遭遇します。それは200万年前に滅んだはずのメガロドンでした。

 苦戦を強いられながらも危機を脱したテイラーたちですが、 探査艇が開けた穴を通ってメガロドンが浅い深度の海域に進入して来ます。海洋研究所のスポンサーのモリスは、メガロドンの捕獲に意欲的ですが、隊員たちは彼の金儲けに興味を示しません。
 研究施設の近くに出現し、クジラをも一撃で殺してしまうメガロドンを危険視したテイラーたちは、モリスの思惑とは裏腹に、メガロドンを殺して船に積み込みます。これで脅威は去ったかと思いきや、さらに巨大なメガロドンが出現します。
 巨大メガロドンを仕留めるのは困難で、からくも発信器を打ち込むことに成功するのですが、その信号を追ってゆくと、怪物は大勢の海水浴客でにぎわう中国の三亜湾に向かっているのでした。

 世界一深い海とされるマリアナ海溝ですが、中国の海洋研究所マナ・ワンのチームは、深度1万mとされる海底よりさらに下に海があると推定し、そこへ探査艇を送り込みます。そしてその未知の海域で絶滅したはずの古代生物メガロドンと遭遇します。メガロドンはクジラサイズの巨大サメで、マグマで温められた超深度の海底で暮らしていました。そこは想像を絶する豊かで神秘に満ちた海域でした。
 今回、探査艇が新たな海域に通ずる層に穴を開けてしまったかめに温暖な海水が上方に流出し、メガロドンはそこから浅海へ浮上したわけです。探査艇が開けた穴はまもなく自然に閉じてしまい、メガロドンは還るべき海を失いました。海洋生物たちは深海よりも大陸棚に集中していますから、メガロドンはそれを求めて浅海を目指してゆくことになったのでしょう。
 しかし、これまで超深度で暮らしてきた彼が、浅海へ浮上し、海上にまで身を乗り出して大丈夫なのでしょうか。あるいは5年前に沈没した潜水艦を襲ったのはどういうことなのでしょうか。あの時の襲撃者もメガロドンだとしたら、探査艇がマリアナ海溝の底層に穴を開けなくてもメガロドンは通常海域に出て来ていたということになります。出て来ていたものが、当時はどうして大暴れしなかったのか不思議なところです。
 最初に仕留めたメガロドンが、5年前に潜水艦を沈没させた個体で、今回の大型個体がマリアナ海溝の底から出てきたということなのでしょうか。

 お話しは3部構成になっています。第1エピソードはマリアナ海溝から探査艇をサルベージするシーン、第2エピソードは海洋研究所のチームとメガロドンとの戦い、第3エピソードは三亜湾でメガロドンが大暴れするシーンです。プロローグとなる沈没艦での救出劇は、ジョナス・テイラーが本編に関わることになったきっかけを描いたものですね。そしてこの序章ですでにメガロドンの存在が示唆されています。
 マナ・ワンのスポンサー モリスは、マリアナ海溝のさらに下層の海域を発見するという快挙に大喜びしますが、そこから絶滅種とされていた古代生物が飛び出してきて、こいつはさらに金になると狂喜するわけですが、古代生物は思わぬ魔物だったわけで、多くの死傷者を出す騒ぎになり、今度はその保障問題を危惧するハメになります。これはパニック映画によくある科学技術の進歩とそれを扱う人類の慢心に対する警鐘ですね。
 メガロドンの大暴れは、人類には手痛い教訓となったわけですが、実際に1万mよりもさらに深い海から浮上してきた魚がいたとしたら、この映画のようには大暴れできないでしょうね。水圧を調整するためにゆっくりゆっくり浮上してきたとしても、水圧の低い浅海はメガロドンにとってはひじょうに居心地の悪い環境でしょうし、海面付近で水しぶきを上げる獲物なんて経験したことがありませんから、猛然と飛びついて行ったりはしないでしょう。人的被害よりもメガロドン本人の健康と命の危険が心配されるところです。

 この映画はまたハリウッド映画としてはひじょうに中国色が強かったです。製作には中国の映画会社も参加していたようですし、登場人物の多くが中国人です。マナ・ワンのチーフであるジャン博士とその娘スーインも中国人です。ビーチでメガロドンが大暴れするシーンでは、中国の三亜湾が舞台になっており、大勢の中国人海水浴客でにぎわっています。ジェイソン・ステイサム演じるテイラーはアメリカ人ですが、あとのアメリカ人はみんな脇役です。身を挺して潜水艦を救ったトシを演じるマシ・オカはハリウッドで活躍する俳優で日本人だそうですが、中国人が日本人を演じているのかと思いました。
 昨今のハリウッド映画への中国人の進出には目覚ましいものがありますが、人口の大きな中国人に愛されると大変な観客動員数を見込めますから、ハリウッドも中国とは仲よくして行きたいところですね。

 生き物好きの筆者としては、メガロドンが悪者に徹してしまったことについては思いは複雑でしたが、パニック映画としてはひじょうに面白かったですし、メガロドンもよくできていたと思います。大勢の海水浴客の下方から忍び寄る巨大な影はすごい迫力でした。

原題:THE MEG。
2018年アメリカ、113分、同年日本公開。
原作:スティーヴ・オルテン。
監督:ジョン・タートルトーブ。
脚本:ディーン・ジョーガリス、ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー。
出演:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、ウィンストン・チャオ、クリフ・カーティス、ソフィア・ツァイ、ペイジ・ケネディ、ロバート・テイラー、ジェシカ・マクナミー、マシ・オカ、ロブ・キパ・ウィリアムズ、タワンダ・マニーモほか。

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