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恋のスケッチ〜応答せよ1988〜

2018/09/17


 1988年ソウル市道峰区双門洞、高校生のソン・ドクソンは、女子でありながら幼馴染の男子4人といつもつるんでいました。キム・ジョンファンは大学6浪中の兄ジョンボンと両親ソンジュ、ラ・ミランの4人暮らし、もともと貧しい一家でしたがジョンボンが宝くじを当ててから家庭は裕福です。ソン・ソヌは幼い妹チンジュと母ソニョンとの3人暮らし、医師を目指して猛勉強中です。リュ・ドンニョンは父ジェミョンが高校の教師、母は保険会社の管理職で、家では独りになることが多いです。チェ・テクは、父親ムソンと2人暮らし、彼は囲碁の名士で多くの大会を制覇し海外にもその名を轟かせ、棋院では師範と呼ばれています。ドクソンの姉ボラは、ソウル大学で法律を学ぶ秀才、父ドクソンは銀行員、母イ・イルファは主婦をしています。弟ノウルは老け顔で高校生には見えません。
 物語は、ドクソン、ジョンファン、ソヌ、ドンニョン、テクの高校生活のドタバタで始まりますが、彼らの家族のひとりひとりについてもそれぞれのエピソードが繰り広げられます。青春群像劇でありながら、双門洞の小さな横丁に集う彼らの家族にもそれぞれの物語が描かれ、誰ひとり端役は存在しません。観ているうちにすべてのキャラに愛着がわいてきます。

 韓国はソウルオリンピック開催に湧き、双門洞の人たちもテレビでその様子を見守ります。ドクソンは小さな参加国のプラカード持ちとしてオリンピンクに出場します。
 ドクソンたちは、しばしば"寝るな自習室"へ赴き夜遅くまで勉強しますが、勉強嫌いの彼女とドンニョンは自習室で寝てばかり。生徒会長にして医師を目指すソヌと、航空士官学校を目指すジョンファンは勤勉です。ドクソンは女子校に通い、男子たちは男子校に通っています。棋士のテクは海外遠征が多く学校には行かず、世間の常識から取り残されがちです。
 ドクソンの姉ボラは秀才にして気性が荒く、その凶暴ぶりは横丁でも有名です。しかし礼節を重んじ正義感が強く、親に内緒で学生運動にも参加します。むかしソヌが父を亡くした時、大いに泣けと言葉をかけたボラにソヌは心惹かれ、彼女に求愛します。
 ドクソンの父ドンイルは、厳格な父ですがお人よしの面があり、仕事帰りに可愛そうな人を見つけると施しをしたり物を買ったりしてしまいます。それで知人の保証人にもなり、借金の返済に追われるしまつ。妻のイルファは家計のことで常に気をもんでいます。
 弟ノウルは、老け顔のルックスに加えて引っ込み思案で、周りから軽視されがちですが、ある時ヤンキー娘に喫煙を注意し、そのことで彼女と恋仲になります。
 ジョンファンは寡黙で生真面目で、ドクソンが好きなのに言い出せず陰で支えるばかり。父のソンジュは息子とは大違いのひょうきんな性格でしかも貧乏性、家が豊かになっても過剰な節約に徹し、妻のミランをあきれさせています。兄ジョンボンはゲーム好きで勉強に身が入らず、浪人生活を脱することができません。生まれつき心臓が弱く何度か手術を受けています。
 ドンニョンは学校の勉強など無駄と称し、勉強はせず様々な雑学を蓄えており、仲間の悩みの相談に乗るほど。あれこれ手をまわしてアダルトビデオを手に入れ、テクの部屋で男子たちと上映会をしようとするのですが、企みはしばしば失敗に終わります。3年に進級した際に父ジェミョンがクラスの担任になったことは彼にとって大きなショックでした。ひじょうにおとなびていますが、怪我で入院した時には、母に甘え、日頃の家族不在の寂しさを吐露します。
 世界的な棋士のテクは、心労が絶えず常に疲れた顔をしていますが、夜は睡眠薬なしでは眠れません。寡黙な父ムソンはそんな息子が心配でたまらないのに態度に出そうとしません。

 横丁の3人の主婦たちたいへん仲良しで、子供たちが学校へ行っている間は井戸端会議をしたり、花札に興じたりします。同年代の子供がいない幼いチンジュは、その傍らで黙ってお菓子を食べています。ソニョンが子供たちのためにお金を貯めようとソヌに隠れてバイトを始めるのですが、その際にムソンがチンジュを預かることになります。寡黙で不器用なムソンをチンジュは怖がりますが、すぐに仲良くなり、以来2人の関係は父娘のようになります。ムソンが怪我で入院した時はソニョンがせっせと世話を焼き、ソニョンが夫の残した家を追い出されそうになった時にはムソンがそれを解決します。2人はいつしか夫婦のような関係になってゆきます。ソヌは最初それがいやでしたが、ムソンとキャッチボールしてからお互いの気持ちが通じ合うようになります。
 ドクソンには同じ高校にマギーとジャヒョンの2人の親友がいますが、2人にジョンファンがドクソンに気があるとそそのかされ、彼女はその気になります。それが誤解だと判ると、次にソヌが気があると主張しはじめ、またまたドクソンの心は揺れます。ドクソンはかなりその気になるのですが、ソヌが好きなのはよりにもよって姉のボラでした。
 運命の出会いなど信じないマギーですが、ある雨の日にジョンボンと運命的な出会いをし、恋に落ちます。たがいに異性とは疎遠であった2人の恋路は熱烈でとても微笑ましいです。ドラマの中でもかなり見どころです。

 ほかにも様々な喜怒哀楽があります。なにせひじょうに長いドラマですから。筆者が入手したDVDでは1話45分の42話構成でしたが、TV放送では2時間枠×21話だったようです。これはDVDの枚数を増やして売るための策略ですね。とにかく長編です。でもけっして飽きませんし、途中でだれることもありません。ひとつひとつのエピソードがとてもハートフルで輝いています。
 ドクソンを取り巻く青春群像劇でありながら、家族や友人までを克明に描いているところが素晴らしいですね。ほとんどの学園もの、青春ものではこの子たち家族はいないのか、と思ってしまうほど、学校生活だけがクローズアップされていて、喜怒哀楽のすべてが学園内で帰結してしまっています。でも、現実にはそんなことはありませんよね。
 以前に観た「恋する国家情報局」でも家族のことがよく描かれていましたが、これは韓国のドラマの特徴なのかもしれませんね。この点は日本のドラマも学ぶべきところが少なくないと思います。

 紆余曲折、すったもんだの連続で、ドクソンたちとその家族の時間は流れて行きます。やがて子供たちは大人になり、横丁の人々も新生活を求めてここを去る日がやって来ます。

2015〜2016年、TV21話(DVD42話)。
演出:シン・ウォンホ。
脚本:イ・ウジョン。
出演:イ・ヘリ、パク・ボゴム、リュ・ジュンヨル、コ・キョンピョ、イ・ドンフィ、ソン・ドンイル、イ・イルファ、リュ・ヘヨン、チェ・ソンウォン、キム・ソンギュン、ラ・ミラン、アンジェホン、キム・ソニョン、キム・ソル、チェ・ムソン、リュ・ドンニョン、イ・ミンジ、イ・セヨン、キム・ジュヒョクほか。

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