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マンマ・ミーア ヒアー・ウィ・ゴー【映画】

2018/09/05


 かつて、大学を出てそのままヨーロッパに旅立ったドナは、親友のターニャ、ロージーと別れてギリシャに向かいます。エーゲ海に浮かぶ孤島カロアイリ島に行き着いた彼女は、そこでサムに出会い恋に落ちますが、彼にはすでに婚約者がいることが発覚し、彼に別れを告げます。ドナは、島の廃屋を譲り受け、そこで独り暮らしを決意しますが、自分が妊娠していることに気づきます。ここに至るまでに巡り合った男性はビル、ハリー、そしてサムの3人、お腹の子供の父親は誰の子か判りません。
 時が流れ、成長したドナの娘ソフィは、母が残した廃屋をホテルに仕上げ、支配人に就任した謎の老紳士シエンフエゴス、ソフィの3人の父親候補のひとりサムと共に、オープンセレモニーの準備に追われていました。
 ソフィの夫スカイは、NYでホテル経営を学び、妻をNYに呼び寄せたいのですが、ソフィは母の夢でもあったカロアイリ島のホテル経営の実現に向けて余念がありません。
 いよいよセレモニーは翌日に迫り、夢の実現は目前に迫っていました。ところが激しい嵐が島を襲い、パーティのセットをなぎ倒し、予定していた来賓たちもフェリーの欠航で島に来れなくなってしまいます。

 有名なミュージカル大作の2作目です。あまりにも有名なので、破天荒なドナが産んだ娘ソフィには、3人の父親候補がいる、なんて設定は存じていますが、前作は観ておりません。今回も観たい作品の範疇にはなかったのですが、予告編に流れる ABBA の名曲に抗えず、劇場に足を運びました。
 エーゲ海の素晴らしい景勝地と ABBA の名曲の数々。ハイソ感モリモリのファッショナブルな人々、筆者にはおおよそ疎遠な絵柄です。億万長者になったところで、そうなりたいと願う範疇にはありません。そんな貧乏性の筆者でも、ABBA の名曲の数々には心を動かされます。誰が嘲笑しようが、動かされるものは致し方ありません。
 ミュージカルですから、BGMではなく音楽が前面に飛び出してきます。ダンシング・クィーンやチキチータが飛び出してくるのです。筆者がまだ若者の頃でした。レコード屋に赴き、黒いドーナツ盤を買い求めました。ターンテーブルに針を落とし、再生される音楽に耳をすませます。綺麗に聞けるのは最初の1〜2回で、あとはポツリポツリとスクラッチノイズの入るアナログメディアです。思い出すなぁ。ステレオ(レコードを再生するプレイヤー)の回転数を切り替えるダイヤルを間違えるとえらいことになります。ドーナツ盤は45回転、これをLP盤の33回転に設定すると、アグネッタやフリッド・リングスタッドの美声が間延びしたおっさん声になっちまいます。アナログ時代には、回転数をさげるとそのまま周波数が伸び、音程が下がります。
 曲に聞きほれて映像を見過ごすところでしたが、ストーリーがひじょうにシンプルなので、お話しが解らなくなることはありません。

 今は亡きドナが愛した3人のパパ候補は、嵐を乗り越えて娘のホテルに駆けつけてくれるのでしょうか。それどころか客も音楽の奏者も足止めです。果たして奇跡は起きるのでしょうか。
 絶海の孤島でひっそりとソフィを残したドナのエピソードは、明るいエーゲ海とは裏腹にとても寂しいです。夢いっぱいのドナがたどり着いた先、彼女が選んだ幸せの場所が、人の少ない小さな島なんて。そしてそれがむかし話として再現されるところがまた寂寥感に満ちています。エーゲ海なのに。
 ドナの心はひじょうに純粋で、それなのに1度の道行きで3人の男性と恋に落ち、娘に3人のパパ候補を残してゆきます。そして娘のソフィも純粋で、母の夢をこの島で実現することにすべてをかけています。
 考えればヘンテコなお話しですね。ドナの冒険は、考えてみればずいぶん身勝手な、行き当たりばったりな行動です。なのに彼女は3人の男性に愛され、多くの人々に助けられ、旧い親友たちに見捨てられることもありません。ドナは大学を出てそのままエーゲ海の孤島での暮らしに埋没してしまい、結婚することもなく娘のソフィを育てます。
 そしてソフィもそんな母を敬愛し、NYへ行こうという夫の申し出も退けて、母の夢であるホテル経営を実現させようと奮戦します。
 破天荒とも思えるドナの生きざまと、それを受け継いだ娘ソフィを大勢の人々が賞賛し、祝福します。2人の生き方には、名状しがたい夢や憧れ、人々の希望が存在するようです。
 これは、みんなの心を満たしてくれる大人のおとぎ話ですね。

原題:MAMMA MIA! HERE WE GO AGAIN。
2018年アメリカ、114分、同年日本公開。
監督、脚本:オル・パーカー。
出演:メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、ジュリー・ウォルターズ、ドミニク・クーパー、アマンダ・セイフライド、クリスティーン・バランスキー、リリー・ジェームズ、ジョシュ・ディラン、ヒュー・スキナー、ジェレミー・アーヴァイン、アレクサ・デイビーズ、ジェシカ・キーナン・ウィン、アンディ・ガルシア、シェールほか。

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