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■メイド業界の変遷■

  日本におけるメイド産業は、オタク産業の一環として誕生しました。その前身は店員がアニメのコスプレをして給仕するコスプレカフェであり、数あるアニメのキャラクターの中でメイドさんが、コスプレ系のコンセプトショップとして大ブレークしたわけです。
 メイドさんというキャラは、飲食店の店員としてひじょうに相応しいうえに、ロリータ的萌え要素と清楚で淑やかな側面を兼ね備えていて、メイド産業の売りであるところの“萌えと癒し”を提供するスタッフとしてはまさに理想的でありました。ふりふりフワフワのスカートにニーソックスで萌えキャラとして笑顔を振りまくかと思えば、清楚なロングスカートで、客のこちらまで襟を正してしまうような気品を漂わせます。これがアニメのヒロインだったら、上品な振る舞いから一変してスカートから手榴弾がゴロゴロ転がりだすわ、機関銃をぶっ放すわ、空を飛ぶわで、オタクたちを「ギャップ萌えぇ!」と絶叫させるわけですが、生のメイドさんの場合は絶品の笑顔でコーヒーを混ぜ混ぜしてくださり、オムライスにケチャップ画を施してくださるわけです。
 メイドさんは、秋葉系キャラとして誕生して間もなく「アニメを知らない一般の方もお帰りできます」をキャッチフレーズに、顧客の拡大に努めて来ました。最初の頃は、オタク文化の担い手として、漫画やアニメを知らないメイドさんはほとんどいなかったのですが、やがてアニメとは別に“女の子”をアピールするお店へと変じて行き、女子高生や巫女さん、ナースといった、コスプレ店も派生して来ました。それらの派生系キャラはたいていアニメを意識したものではありませんでした。そしていつしか、メイドさん自身もオタクじゃない娘がが増えて行き、そのうちオタクなメイドさんの方が少なくなっていったのです。
 かつてのメイドさんは、オタクなご主人様お嬢様のアニメトーク、BLトークにしっかりついてきましたし、フィギュアなんぞを持参しますと、ガッツリ食いついてきました。ところが、時と共にメイドさんの質が変わって行き、アニメネタを振っても、よくわかんないと言って苦笑するメイドさんが増え、秋葉系メイドさんが誕生して10年を越える現在では、オタクなメイドさんを探してもなかなか見つからないという惨状になってしまったのです。オタク客はお帰りする頻度が減り、代わりに小金を持ったおじさんたちが女の子目当てに通い、メイドの達人を豪語するようになっていったわけです。
 もちろん初期の頃からオタクではないのに来店する勇敢な一般客は存在しましたが、今ではそれが大勢を占め、オタク客が鳴りを潜めるようになってしまったのです。
 そして、メイドさんがオタクの持ち物ではなくなったことは、単なる質の変化では済まされない、メイド産業を根底から揺るがす問題へと発展して行きました。

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