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ミッション:インポッシブル/フォールアウト【映画】

2018/08/19


 アメリカの極秘作戦部隊 IMF のエージェント イーサン・ハントは、チームの仲間ルーサー、ベンジーと共に闇市場に流れたプルトニウムの回収に向かいますが、取り引き現場を別の勢力に急襲され、プルトニウムを奪われてしまいます。これを核兵器として使用されれば甚大な被害と犠牲が出ます。
 IMF はわずかの手がかりでプルトニウムの行方を追いますが、CIA の長官エリカ・スローンは、IMF の無謀なやり方は信用できないとし、監視役も兼ねてオーガスト・ウォーカーを作戦に参加させます。
 闇市場の顔役ホワイト・ウィドーとの接触に成功したハントは、プルトニウムの1つを回収することに成功しますが、ホワイト・ウィドーは、残りのプルトニウムと引き換えに収監中のテロリスト ソロモン・レーンの身柄を要求します。レーンは、現行の政治体制に反駁し、世界を救済すると称しシンジケートに寝返った元 CIA のエージェントでした。
 ハントたちはレーンを脱獄させるために護送車を襲撃しますが、かつて仕事を共にしたスパイ イルサがレーンの命を狙って追いすがります。

 シンジケートに渡った2つのプルトニウムは、カシミール地方の高原に運ばれます。そこで核爆発を起こせばインドや中国を支える水源が放射能汚染され、世界人口の3分の1にダメージを与えることになります。イーサンたちは再びイルサと手を組み、爆弾の仕組みを解析し、核爆発を阻止するためにカシミールに向かいます。

 筆者が子供の頃に夢中になったアメリカのテレビ・シリーズ「スパイ大作戦」が、劇場版としてスクリーンに登場したのは1996年でした。それから22年、このシリーズも6作目になります。
 このシリースの魅力は、なんと言っても破格のアクションですが、敵をハメるための罠がひじょうに痛快です。敵を欺くためにハントたちはしばしば相手の罠に落ちます。そしてピンチを魔法のようにチャンスに変えてしまいます。このおもしろさを堪能するには、目と耳の穴を全開にしてセリフと挙動を見逃さないようにしなければなりません。でないと急展開に置いてかれてしまいます。
 闇市場の顔役、謎の女ホワイト・ウイドーも、積年の恨みを晴らしたいからレーンを渡せなんて言ってますが、その裏に何かあります。IMF 嫌いの CIA 長官エリカ・スローンだって、彼女の口上を額面通りに受け取っていてはいけません、なにか企んでします。IMF のボス アラン・ハンリーも CIA のやり方に猛反対していますが、彼とて元は CIA の高官でした(前作参照)。
 狡猾な敵をあざむくには、味方をも出しぬかねばなりません。そしてそんな掟破りを必要としているから、IMF はいまだに解体されずに存在するわけです。
 TVシリーズからの名シーンで、冒頭でどこからともなく指令が下ります。世界の秩序を維持するための重要な任務を、数名のエージェントに委ね、彼らがどうなろうと当局は一切関知しないなんて、IMF を棄て駒にするようなセリフが付きます。
 イーサン・ハントのように国のために命を賭けて戦ってきた歴戦のエージェントは、いつか国のやり方に疑問を持つようになり、国の体制をひっくり返してやろうなんて企むようになる、そんな懸念を抱いている国の高官も少なくありません。事実、テロリストのソロモン・レーンは、イギリスの諜報機関 MI6 のエージェントでしたが、現行の政治体制の転覆を図ってシンジケートを結成しています。

 諜報活動は非情な世界です。作戦を成功に導くためには仲間の犠牲も厭わない、敵に捕まったら命を断つ、そんな冷酷な世界なのだそうです。そしてそれは政治というシステム自体がそうだからなのでしょう。体制を維持するためには誰かを平気で犠牲にする。不都合な人間を抹殺する。そんな勝ち残りゲームへの参加が社会の中枢に身を置くということなのでしょう。
 そんな非情な世界のエリート・エージェントでありながら、イーサン・ハントやその仲間たちはひじょうに人情があり、固い絆でつながっています。仲間を見捨ててまで作戦を成功させるようなことをしません。そしてそのことがこのシリーズの魅力にもなっています。映画のお話しだから、そういう人も少なくないと思いますが、何かを成し遂げるには人と人とは力を合せなければなりません。信頼関係は大きな力になります。諜報活動の世界にも信頼関係や友情は存在すると思いますよ。

 回を重ねるごとにスケールアップしてゆくアクションシーン、今回のそれはまた一段と過激でした。ハントがターゲットを追ってビルからビルへと飛び移るシーンでは、トム・クルーズは足を骨折したそうですよ。でもそのシーンはそのまま使われています。
 クライマックスのヘリコプターのバトルシーンのために彼は2000時間の飛行訓練を積んだそうです。映画のために無茶しますね。それだから本物のスペクタクルシーンが描けるのでしょうけど。

 前作で謎の女性エージェントとして登場したイルサ・ファウストが、今回もハントたちに敵対する勢力として登場します。彼女は前回、ハントの勧めでスパイを引退するはずでした。でも MI6 の信頼を回復するためにレーンを殺す必要がある、そんな事情が彼女にはありました。非情の掟からは簡単には抜けられないようです。しかしレーンを殺されては、ハントとしてはホワイト・ウィドーと取り引きができません。
 イルサの再登場には驚かされましたが、かつてハントが結婚したジュリア・ミードも登場します。彼女の身を守るには、2人は一緒にはいられない、それで2人は別れて暮らすようになったのです。ジュリアとの再会はとっても切ないシーンです。でも、彼女は言います。あなたが世界を守っているから私はこうして幸せでいられる。
 この2人の女性の登場で、このシリーズも最後なのかなぁ、ふとそんなことを考えてしまいました。トム・クルーズも56歳だし。足折ったし。
 でも、超人気シリーズだし、まだまだやりますよね。

原題:MISSION:IMPOSSIBLE -FALLOUT 。
2018年アメリカ、147分、同年日本公開。
監督、脚本:クリストファー・マッカリー。
出演:トム・クルーズ、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、ミシェル・モナハン、ヘンリー・カヴィル、ヴァネッサ・カービー、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセットほか。

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