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未来のミライ【映画】

2018/08/08


 4歳の男の子くんちゃんに妹ができます。母さんは生まれたばかりの妹にかかりっきりで、くんちゃんはこれまでのように母さんに甘えることができません。育児が一段落して母さんが勤めを再開すると、在宅で仕事をすることになった父さんが家事をするようになりますが、母さんとは勝手が違う父さんに くんちゃんは我がままばかり言います。
 ある時、くんちゃんが庭で遊んでいると、セーラー服姿の少女が出現し、くんちゃんのことをお兄ちゃんと呼びます。聞けば彼女は未来からやって来た くんちゃんの妹ミライちゃんだというのです。
 それから くんちゃんは、たびたび未来や過去、不思議な世界へと旅するようになります。ある時はむかし王子だった謎の青年と出会い、またある時は戦争時代を生き抜いた若い日の曽祖父に出会います。幼い頃の母さんにも会いに行きます。
 ところで、ミライちゃんが未来からやって来た理由、それは雛人形を片づけるためでした。留守を預かる父さんに任せておくと雛人形は女の子の節句を過ぎても出しっぱなしです。片づけるのが1日遅れる度に、結婚が1年遅くなるという言い伝えをミライちゃんは信じていたのです。

 建築家の父さんが設計した くんちゃんの家はひじょうに個性的です。階上に木立のある大きな庭があって、それを一望できる広い居間があって、階段が本棚を兼ねていたりします。ミライちゃんの出産で入院している母さんの代わりに くんちゃんの面倒をみてくれたおばあちゃんにはこの家は不評みたいですが。
 くんちゃんが庭で遊んでいると、唐突に現れた謎の男は、今はおちぶれているもののむかしは王子だったと言います。しかし くんちゃんが投げるボールを夢中で追いかけるさまは、犬っころみたいです。
 ミライちゃんは、いったいどんな原理で未来からやって来たのでしょう。未来にはタイムマシーンが実現している、そんなSF設定ではないようです。くんちゃんが庭を訪れた際に、時空を超える現象が起きるみたいです。
 雛人形の片づけを忘れてしまっている父さんの代わりに、未来のミライちゃんは家に忍び込んで片付けようとします。くんちゃんも謎の元王子も手伝います。仕事に夢中の父さんは3人の侵入者に気づきません。同じ人間は同時に存在できないので、未来のミライちゃんがいる間は現代のミライちゃんはいなくなっています。それにも気づかずに仕事に没頭しています。もの音を立てないように静かにしかも迅速に作戦を終わらせねばなりません。はらはらドキドキです。

 絵がひじょうに綺麗です。鳥観図で見下ろす街の風景、ひいじいちゃんや子供のころの母さんが生きた過去の町並み。そして未来の東京駅。未来というよりファンタジー世界の東京駅でしょうか。電車大好きの くんちゃんが目を見張る華麗な列車の数々、迷子の子供を連れ去ってしまうゴースト新幹線。この東京駅のシーンは圧巻です。
 くんちゃんを数々の冒険に誘う時を超えた家族たちは、くんちゃんに何を伝えたかったのでしょう。
 我がままを通して父さん母さんを困らせてばかりの くんちゃんが、冒険を通じて得た教訓とは……。

 この手のファンタジーでは、教訓がもっとも重要なポイントになりますが、そのあたりがちょっと不明瞭だった気がします。細田守監督作品としてはやっぱ「サマーウォーズ」がより感動的だったかな。
 この作品ではミライちゃんがどうして現代にやってきたか、彼女が くんちゃんに伝えたかったことは何か、そのあたりがぼやけていて、けっきょく何だったんだろうという消化不良感が残ります。若きひいじいちゃんや、幼い頃の母さんもこれといったキーワードを残していません。
 甘えん坊の くんちゃんが、自力で自転車に乗れるようになりました。家族でお出かけの際に我がままを通さなくなりました。それらが冒険から得たもの、ということですかね。

2018年、98分。
原作、監督、脚本:細田守。
声の出演:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治ほか。

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