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インサイド【映画】

2018/07/31


 サラは、車を運転中に事故を起こし、助手席の夫は亡くなり、自らは補聴器が必要な障害を抱えることになりました。不幸中の幸いでお腹の子供は無事でした。独り身になったサラの心の拠り所は唯一生まれてくる子供だけでした。
 ある夜、ひとりの女性が車が故障したので電話を貸してくれと言って、サラの家のドアを叩きました。独り暮らしの不安から見知らぬ人間を招き入れる気にはなれず、他をあたってもらうように言いますが、女は執拗にドアを叩き続けます。
 警察に通報し、かけつけた警察官に事情を話しますが、すでに女の姿はなく、警官は巡回を強化すると言って立ち去ります。再びサラが独りになると、いつに間にか家に進入した女の襲撃を受けます。女はサラに薬を嗅がせて眠らせるとベッドにくくりつけ注射を打ちます。
 意識が戻ったサラは、女が部屋にいない間にバスルームに逃げ込みますが、補聴器の電池が外れて耳が聞こえにくくなったうえ、激しい腹痛にみまわれます。女が注射器で投与したのは陣痛促進剤だったのです。
 そして女が狂ったように襲いかかって来ます。

 フランス映画「屋敷女(2007年)」のリメイク作品です。屋敷女の方が R18+ 上映となりましたが、本作は R15+ に緩和されています。原題は屋敷女の英題をそのまま引用し、和題もそれに準じています。
 屋敷女は狂気のスプラッタ(血しぶき)ムービーとして話題を呼びましたが、本作はサラの心理描写を中心に、理解不能な侵入者に対する恐怖を描いたサスペンスになっています。
 侵入者すなわち女は医療知識が高く、サラを眠らせると陣痛促進剤を点滴し、出産準備を始めます。この時点で女の目的がサラのお腹の子供であることが知れます。お腹の子供を狙う女、聡明な観客なら前作を観ていなくても犯人の予想がつくのではないでしょうか。
 女は、彼女の邪魔をする人間を情け容赦なく殺してゆきます。サラの隣人のゲイの男も、巡回に訪れた警官も、あっさりと彼女に殺されてしまいます。お腹の子供を狙う女の執念が壮絶です。
 しかしサラの方も子供を守る執念で負けていません。難聴と陣痛を抱えて敢然と立ち向かいます。

 女と女の戦いは、死体がゴロゴロと横たわる家中から屋外へ移りますが、サラが逃げ込んだ工事中の家屋で彼女は意外なものを見つけ、愕然とします。それは女の目的を如実に語る証拠品の数々でした。女はずっと彼女を付け狙っていたのです。
 でも、最後にとった女の意外な行動には、ひじょうに心打たれるものがありました。この悲しいラストによって、本作は他のサイコサスペンスとは一線を画する逸作になったと言っても過言ではないでしょう。
 屋敷女をもう少し上品にした二番煎じ作品のように評されそうですが、筆者はひじょうに優れたサスペンスであると感じました。

原題:INSIDE。
2016年スペイン/アメリカ、89分、2018年日本公開。R15+
監督:ミゲル・アンヘル・ビバス。
脚本:ジャウマ・バラゲロ。
出演:レイチェル・ニコルズ 、ローラ・ハリング 、アンドレア・ティヴァダル、ベン・テンプル、スタニー・コペットほか。

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