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ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷
【映画】

2018/07/29


 アメリカ西部開拓時代、ウィンチェスター銃を開発し巨万の富を得たウィンチェスター家、その2代目となるウィリアム・ウィンチェスターは生後1ヶ月の子供を亡くしたあと、すぐに後を追うように亡くなりました。未亡人となったサラ・ウィンチェスターは、その後も続く数々の不可解事に疲弊し、霊媒師に相談したところ、ウィンチェスター銃の犠牲になった人々が悪霊となって屋敷に集まってきているとのことでした。
 サラは、犠牲者を弔うために屋敷に次々と部屋を増築し、その工事は1年365日1日24時間止まることなく続けられることになりました。彼女は犠牲者の霊が告げるのに従って自ら部屋や家具を設計し、次々に新たな部屋を作らせ続けますが、霊障を及ぼす悪霊の部屋は13本の釘で封印しました。
 無計画にどんどん増改築を進めて行くせいで、奇妙に入り組んだ廊下や行き場のない階段ができ、屋敷は迷路と化してゆきますが、サラは決して工事を止めませんでした。
 ウィンチェスター社の経営陣は、彼女の精神鑑定を行なうために精神科医のエリック・プライスを派遣します。屋敷内で彼は数々の亡霊を見るようになりますが、それを常用しているドラッグのせいだと思い込もうとします。妻を亡くしてから彼は薬と娼婦に溺れる自堕落な暮らしを続けてきたのでした。
 ある夜、頭から袋を被った幼いヘンリー少年がバルコニーから飛び降りたのをエリックは偶然に救います。孫を救ったエリックにサラは感謝を伝え、エリックの精神鑑定にも応じます。
 エリックは皿の精神に異常を認めず、彼女の言うように屋敷に多数の霊が救っていることを次第に信じるようになります。
 かつてエリックは、妻に撃たれ3分間死地をさまよいました。彼が息を吹き返した時には妻は銃口を自分に向けて引き金を引いた後でした。その時自分を撃った銃弾を、彼は今も持ち歩いていました。彼に見えるのはその体験のせいだとサラは言いました。
 エリックが屋敷の使用人ベンジャミンについてサラに尋ねると、彼女はウィンチェスター銃の犠牲者ファイルの中から彼を見つけ、20年前に死んでいると告げます。彼は2人の兄を戦地で亡くし、銃の開発者を恨むようになり、ウィンチェスター者に乱入して15人の従業員を射殺し、自らも警察によって射殺されているとのことでした。
 ベンジャミンの霊は、やがて強大な力を発揮し屋敷を襲うようになります。

 ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、カリフォルニア州に今も残る幽霊屋敷で観光地ともなっているそうです。この屋敷の設営者サラ・ウィンチェスターは、1866年に娘のアニーを、その5年後に夫を亡くし、知人の勧めで有名なボストンの霊媒師に相談したところ、ウィンチェスター銃の犠牲者たちに呪われていると告げられ、さらにその教えに従って西に移住し、屋敷の増築を延々と続けることになったのだそうです。
 一族に憑りついた霊を鎮めるために屋敷を増築し続けるとは、じつに壮大で奇想天外とも思える除霊ですが、サラは、狂信的に工事を続け、その騒音は24時間365日彼女が死去する1922年まで38年間止むことはありませんでした。ビクトリア朝時代の様式を用いた屋敷は、計画性のないまま増改築を繰り返したせいで、内外ともひじょうに奇妙な造りになってゆき、最高7階建てにまで及んだそうです。
 その後1906年のサンフランシスコ地震で倒壊し、現在は最高4階の建物が残っているそうです。

 ミステリーハウスの起源にまつわる地味な作品だと思っていたのですが、ホラーの苦手の人にはかなり刺激がキツいなかなかの迫力映像でした。予告編を見た限りではこれほどとは思わなかったのですが。
 ホラー好きの人にとってはかなり満足いただける内容だったと思います。史実に基づいた作品ということで、歴史に裏打ちされた迫真の恐ろしさみたいなものも伝わってきましたし。
 サラ・ウィンチェスター役のヘレン・ミレンの演技はさすがです。狂信的な魔女のような役どころかと思いきや、冷静で分別があり、家族思いの極めて人間的な人として表現されていました。死者と接触する長い経験から、死霊なんて意のままなのかというとそうではなく、彼女自身は憑りつかれているものの霊視はできないんですね。そのあたりもリアルです。死地をさまよった経験のあるエリックに対していろいろアドバイスし、2人で協力して怒れる悪霊との戦いに挑みます。

 それにしても38年の長きに渡り、霊と戦い続けたとは、どんな人生だったのでしょう。止むことのない増改築には莫大な資産が投じられました。先代が武器を開発して得たお金を犠牲者を弔うために注ぎ込み続けたわけですが、彼女の場合、富めることが苦労につながったわけです。
 ウィンチェスターライフルは、筆者が若い頃に大いに楽しんだ西部劇には欠かせないアイテムでしたが、その歴史にはこんな悲しい出来事が隠されていたんですね。

原題:WINCHESTER。
2018年オーストラリア/アメリカ、99分、同年日本公開。
監督、脚本:マイケル・スピエリッグ。
脚本:トム・ヴォーン、ピーター・スピエリッグ。
出演:ヘレン・ミレン、ジェイソン・クラーク、セーラ・スヌーク、フィン・シクルーナ・オープレイ、エイモン・ファーレンほか。

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