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SUPERGIRL/スーパーガール seazon.1 【TVドラマ】

2018/07/26


 滅びに瀕したクリプトン星から従弟のカルと共に脱出した少女カーラ・ゾー=エルは、クリプトン星が爆発した際に生じたファントム・ゾーンにつかまってしまいます。カルを乗せた脱出カプセルだけは難を逃れて地球に到達し、カーラのカプセルがファントム・ゾーンを脱出する頃には、カルは成長し超人パワーを活かしてスーパーマンとして活躍していました。
 時間が止まったファントム・ゾーンに捕らえられていたカーラは、少女の姿のまま地球に飛来し、ダンバース夫妻に拾われて育てられますが、やがて成長するとナショナル・シティのキャットコー・メディアで経営者のキャット・グラントのアシスタントとして働き始めます。
 普通の暮らしに徹していたカーラですが、姉のアレックスが乗った飛行機がトラブルに巻き込まれた際に、夢中で超人パワーを発揮し、墜落事故を防ぎます。その達成感は彼女を夢中にさせ、彼女はカルと同じようにヒロインとして人助けをする決意をします。
 アレックスはそのことに猛反対しますが、カーラは聞き入れません。会社の同僚のエンジニア ウィンスロウ・"ウィン"・ショットと、デイリー・プラネット社から引き抜かれたカメラマン ジェームズ・オルセンを引き入れ、カーラは超人パワーを活かした人助けのチームを結成し、様々な事件を解決します。
 キャット・グラントは、スーパーマンに次ぐヒロインの登場に注目し、彼女をスーパーガールと名づけ、意欲的に取材を始め、スーパーガールとのインタビューを実現します。
 地球上での事件や事故を解決するのに、スーパーガールの超人パワーは大いに威力を発揮しましたが、彼女の知らないところで、宇宙からの侵略が始まっていました。

 環境破壊によるクリプトン星の破滅を予測していたカーラの叔母のアストラは、クリプトンの体制に背き、反逆罪で夫のノンと共にフォートロス刑務所に投獄されます。しかし何とかそこを脱出すると、2人でカルとカーラが送られた地球へ向かいます。2人は地球がクリプトン星と同じように滅びることを悟ると、それを阻止するためミリヤド計画を実施しようとします。地球が救えなかった母星の二の舞になることを防ぐためには、地球人の暴走を止めるしかありませんでした。そしてそのためには姪のカーラと敵対しなくてはならなかったのです。
 ミリヤド計画は強力な洗脳により、人類を従順で争いを好まないロボットに仕立て上げる計画です。これにより人類は破滅を回避し、心穏やかに幸せな暮らしを送れるはずでした。

 幼いカーラを拾って育てることにしたバンバース夫妻は、その直後にDEOという秘密組織の来訪を受けます。DEOはカーラの正体を知っており、局長のハンク・ヘンショウは、姉のアレックスを隊員として向かい入れます。地球で平和に過ごしていたカーラですが、その家族は彼女が知らないところで対策を講じていたわけです。
 そしてカーラがスーパーガールとして活躍するようになると、DEOは彼女と共に宇宙からの脅威と戦うことになります。

 カーラの雇い主であるキャット・グラントはひじょうに高飛車でワンマンな女性ですが、彼女の部下たちはみんな彼女を信頼しています。そしてスーパーガールもしばしば彼女の助言で勇気づけられます。最初は超人パワーを利用して災難から人々を救い、悪事をくじくことに燃えるスーパーガールでしたが、一方的な正義感だけでは人々を真に救うことはできないということを学びながら少しずつ成長してゆきます。
 異星人ヒロインの存在をすべての地球人が歓迎しているわけでもありません。彼女の存在を脅威に感じているロード・テクノロジーの社長マックスウェル・ロードは、もてる技術を駆使して彼女に対抗しうる力を身に着けようとします。
 ジェームズ・オルセンの恋人ルーシー・レインの父サム・レーン将軍もスーパーガールの存在には否定的な立場です。将軍は宇宙人の脅威から地球を守るという信念を固持しています。

 スーパーマンがその正体を隠し、デイリー・プラネット社の記者クラーク・ケントとして働いているのに対し、スーパーガールは、カーラ・ダンバースの名でキャットコー・メディアの経営者の秘書をしています。スーパーマンは同僚のロイス・レインと恋をしますが、ロイル・レインの妹がルーシー・レインで、彼女の恋人ジェームズ・オルセンがデイリー・プラネット社からキャットコー・メディアに移籍し、オルセンは2人のスーパー宇宙人の正体を知る善き協力者になります。おもしろい相関関係ですね。そしてカーラは、オルセンに心ときめいてしまいます。でも彼女の恋路にはルーシーという障害が立ちはだかります。

 スーパーマンの原作が発行されたのが1938年、当時の宇宙人はまっこと人間くさくて、超人パワーを持つ以外は人間そのもので、そうしたSFヒーローが普通に支持される時代でした。そして1959年、スーパーマンの登場から20年を経てスーパーガールが出現しています。
 今回のTVシリーズが公開された2015年、彼女が誕生してから56年、今や人型で地球人と恋をする宇宙人なんて誰も支持しません。そんな非科学的な存在は考えるだけでバカバカしくなります。地球の科学技術の進歩と科学的常識の進歩が、ヒーローたちの居場所を奪ってしまったのです。そんなふうになってから久しく、新たなヒーローの育つ土壌はもはや地球にはなくなってしまいました。そしてその状況が、オールディなヒーローたちの再起をもたらすことになったのかもしれません。
 超人ヒーロー不在の時代に、マーベルやDCの古き良き時代のヒーローがどんどん再起するようになったのには感慨深いものがあります。コンピューターが人々の暮らしを支える標準技術になった時代には、超人ヒーローたちにもより高度な学術的根拠が求められるようになり、かつてのようなロマンチックで華々しいヒーローが新たに創造されることはなくなってしまったのです。
 これをして、最近の作家には想像力がない、けっきょくは古い時代のヒーローがいまだに脚光を浴びることになる、そんな安直な批判をする人も少なくありませんが、現代作家の能力をそんな風に過小評価するのは正しくないと筆者は思います。舞台をファンタジー世界や近未来、電脳世界に移し、あらたなヒーローがたくさん登場しています。
 今回のテレビシリーズでは、舞台を現代社会に置き、DEOという科学戦術チームを味方につけ、より高度な作戦活動に挑みます。悪党も地球征服を企むなんて単純なものではなく、人類文明の暴走から地球を救うという高邁な思想により宿敵と化します。
 しかしそれでも古き時代の形態をよく受け継いでおり、電気の魔女や怪音波を操る魔女といった、今どき? と思わせる怪人が登場したりします。パラレルワールドも登場します。
 そもそも青いタイツスーツに真っ赤なマント、胸にでっかいSの文字、そんなヒロインを復活させること自体が古き時代の継承ですよね。そんな変態チックなヒロインに危機を救われたいと希望する現代人は存在しないでしょう。でも、コスチュームの色合いのトーンを抑えたおかげで我らがヒロインは変態どころか、なかなかスタイリッシュなお嬢さんになることができました。この衣装デザインは天才的です!

 1987年にクリストファー・リーヴが演じた劇場版スーパーマンでは、リアルにかっこよく空を飛ぶというスーパーマンの悲願が達成されましたが、今では人が空を飛ぶリアルな映像なんて当たり前になってしまいました。現代のスーパーガールは超人パワーを発揮するだけでは誰も振り向いてくれません。ドラマとしての要素が貧困では観る人はいなくなってしまいます。ところが筆者がボーッとしている間に、シーズン2,3が作られ、アメリカ本国では間もなくシーズン4が公開されるという大ヒットをマークしているようです。すばらしいですね。
 あとは劇場版「ジャスティス・リーグ」の続編に参戦してもらいたいですね。がんばれ、スーパーガール。

原題:Supergirl。
2015〜2016年アメリカ、TV20話。
原作:ジェリー・シーゲル、ジョー・シュースター。
監督:ケヴィン・タンチャローエン、トール・フロイデンタール、ジェイミー・バビットほか。
出演:メリッサ・ブノワ、メカード・ブルックス、カイラー・リー、デヴィッド・ヘアウッド、キャリスタ・フロックハート、ジェナ・ディーワン、グレン・モーシャワー、タイラー・ホークリンほか。

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