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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています【映画】

2018/07/14


 間もなく結婚3年目を迎えようとしている じゅんは、妻の ちえとの結婚生活をどうするか迷っていました。このまま継続するのか別れるのか、3年の区切りで夫婦で話し合うつもりでした。彼はバツイチで、先妻に唐突に逃げられた経験があり、結婚生活というものにことさら注意深くなっているのでした。
 そんなある日、家に帰ると ちえが胸にナイフを突き立てて死んでいました。じゅんは動揺し救急車を呼ぼうとしますが、それは彼女の演技で、ちえは じゅんの反応を見て笑い転げます。
 それから毎日、じゅんが帰宅する度に ちえは様々な方法で死んでいました。これは妻の自分に対する何らかの意思表示なのか、じゅんは思い悩み、勤務先の同僚に相談しますが、よい答えは得られず、何か言いたいことがあるならハッキリ言ってくれと ちえをたしなめますが、彼女は何も答えず、死んだふりから幽霊、宇宙人、未来人へと奇妙な演技はエスカレートしてゆきます。
 ちえの実家の独り暮らしの父が倒れたという報せを受け、2人は駆けつけますが、じゅんは ちえの父から彼女の奇行の秘密を聞かされることになります。それは彼女の幼い頃の経験にありました。

 なんだかよく解らない変なお話しでした。幼い頃に母を亡くした ちえは、悲嘆に暮れる父を慰めようとして変装やかくれんぼをしました。そんな小さな頃の経験が、今回の結婚生活での死んだふりの発端になっていたようです。でも、じゅんは何も悲しい目にあったわけでもなく、慰められる理由がありません。それなのに ちえは唐突に手の込んだ死んだふりを毎日繰り返すようになったのです。じゅんが問いただしても、飽きたからやめてくれと言っても、理由を聞いても、ちえは何も答えず奇行を繰り返します。
 結婚して3年経ったら、夫婦の身の振り方を考えよう、そう決めていた じゅんの思いはいつの間にかどこかへ行ってしまい、彼はひたすら妻の奇行に悩むようになります。
 じゅんの結婚3年目の判断というくだりは、冒頭に出て以降は触れられず、2人の仲はどんどん深まってゆき、純愛物語へと膨らんでゆきます。2人は互いに深く愛し合っており、そのことを疑ったことはないようです。それなのに じゅんは結婚生活をどうするか悩んでおり、ちえは突然意味不明な奇行に走りました。これらの現象がなぜ生じたのか、観ていてまったく解りませんでした。

 悩んだ末に じゅんは会社の同僚の佐野にそのことを打ち明け、そのことで佐野夫妻との付き合いが始まりますが、ちえの行動も言動も極めて普通です。よきアドバイザーだった佐野ですが、けっきょくは妻由美子との結婚生活にピリオドを打ってしまいます。
 ちえの奇行が、独りで留守を守っていることにあるのかもしれないと考えた じゅんは、クリーニング店でのアルバイトを彼女に勧めますが、彼女は熱心に勤め、老齢で独り暮らしのオーナーとも上手くやってゆきます。
 ちえは、佐野夫妻との交友もアルバイト先での人間関係もそつなく普通にこなし、家での じゅんに対する奇行だけが不自然で奇異なのです。このことが観ていて理解できませんでした。なので後半の感動のラブストーリーも何だか猿芝居のように見えて、せっかくの感動が盛り上がれませんでした。
 "変"の部分がとってつけたようで、消化不良のまま終わってしまいました。それがきっちり解決できれば、ひじょうにおもしろい作品になったと思います。発想は素晴らしいのに惜しいです。

2018年、115分。
原作:K.Kajunsky。
監督:李闘士男。
脚本:坪田文。
出演:榮倉奈々、安田顕、大谷亮平、野々すみ花、浅野和之、品川徹、螢雪次朗ほか。

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