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モリーズ・ゲーム【映画】

2018/07/01


 2002年冬季オリンピックの予選、モーグルでオリンピックを目指していたモリー・ブルームは、木にスキー板を引っかけて転倒し負傷します。12歳の時に重度の骨折から復活し、全米3位にまで登りつめた彼女ですが、今回の事故は彼女のアスリート生命を断つことになりました。
 ロサンゼルスでバイト先の経営者からポーカーのアシスタントを依頼された彼女は、一夜で100万ドルが動くセレブの遊び場に魅了されます。数年後、そこをクビになった彼女は、ニューヨークで自力で私設「カジノモリーズ・ルーム」の運営に乗り出し、セレブたちを相手に荒稼ぎを始めます。
 2012年、FBIがモローズ・ルームを強制調査し、閉鎖に追いやってしまいます。その2年後自伝「モリーズ・ゲーム」を出版すると、またしてもFBIの取り調べを受けることになり、違法賭博経営の容疑で逮捕されます。
 オリンピックを目指すアスリートからギャンブルの女王に転身した彼女はポーカー・プリンセスの異名でタブロイド紙に載り、彼女は何人もの弁護士に弁護を断られます。最後に彼女が訪れたチャーリー・ジャフィーも最初は弁護を断りますが、彼女がタブロイド紙に載るような女性ではないことを知ると、弁護を引き受けることにします。

 1万ドルの元手を持参してポーカーに挑むモリーズ・ルームは、一夜にして大きな金が動き、彼女は急激に資産を貯め込みますが、違法賭博ということでFBIに検挙され、すべての財産を失います。
 彼女をアスリートとして厳しく育てた心理学者の父ラリー・ブルームは、モリーの精神を分析し、彼女に厳しく接することによって彼女につらい思いをさせていたことを認め詫びます。彼女も父の思いを知り、親子のわだかまりが溶けるのでした。
 モリーはジャフィー弁護士の司法取引の勧めを断り、裁判に臨みます。そして父が見守る前で、自ら自分の有罪を主張します。

 幼い頃から厳しい英才教育を受け、女子モーグルでオリンピックを目指したモリー・ブルーム。彼女を厳しく育てた父ラリーは、けっして妥協せずモリーに対して笑顔を見せることもほとんどありませんでした。モリーは父は優秀な兄ばかり可愛がり、自分に冷たいと思い込んでいました。
 予選大会の事故でアスリート生命を断たれた彼女は、セレブたちを巻き込んで違法賭博に手を染め、財を築きます。客の中には彼女のいかさまを疑い、暴力で失ったものを取り返す者もいて、彼女の生き方は危険を伴いました。
 アスリート生命を断たれたとき、彼女はその悲運を嘆くこともなく、たまたまバイトで知ったギャンブルの世界へやすやすと飛び込みます。彼女のこの淡々とした行動と、極端な転身の原因は心理学者の父ラリーが分析したような、父に対する潜在的な恨みだったのでしょうか。
 モリーズ・ルームが上手く行っていた頃のモリーには、感情が欠落したようなところがありました。しかし違法賭博容疑で検挙され、父の真意を知った彼女は人としての感情を取り戻し、自ら罰してくれと裁判官に訴えます。そんな彼女の行ないを、ジャフィー弁護士は情熱的に弁護します。

 金持ちのわがまま娘が、違法賭博によってセレブな男どもから金を巻き上げる話しなど、ジェシカ・チャステインが主演じゃなければ観に行かなかったと思います。「女神の見えざる手」で政府をも陰で動かすロビイストを演じ、「ユダヤ人を救った動物園…」で正義感に燃える夫を助け大勢のユダヤ人たちを救った動物園の園長夫人を演じた彼女なら、見るに耐える、心に響くモリーを演じると信じたからです。
 彼女のいかさまを疑って逆ギレした客が、彼女の私宅に押し入り、何度も殴りつけて金品を奪ってゆくシーンは、このオッサンしばいたろか思いました。ケヴィン・コスナー演じる父ラリーの精神カウンセリングを受けて涙するモリーがとっても純粋で、幼い子供のようでした。
 そして裁判。自らの悪事を精算したいと裁判官に申し出るモリーは、まさしくヒロインでした。有利な司法取引を拒み、公正な判決に真っ向から挑んだモリーを、チャーリー・ジャフィー弁護士も熱意を持って弁護します。
 モリーズ・ルームの一件で、彼女が得たものは何だったのでしょう。父との絆でしょうか。父の真意を知ることで取り戻すことができた人間性でしょうか。
 この映画は、実話です。モリー・ブルームも実在の人物です。事件からまだわずかの時間しか経っていない時期に映画化されたことに、驚かされます。実在のモリーは、この映画をどう受け止め、今なにをしているのでしょう。

原題:MOLLY'S GAME。
2017年アメリカ、140分、翌年日本公開。
原作:モリー・ブルーム。
監督、脚本:アーロン・ソーキン。
出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ、ジェレミー・ストロング、クリス・オダウド、ビル・キャンプ、グレアム・グリーンほか。

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