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ランベイジ 巨獣大乱闘【映画】

2018/06/24


 エナジー社の宇宙ステーションで遺伝子操作の研究中に事故が起き、巨大化したネズミが暴走して施設が破壊されます。実験中の遺伝子を収容したカプセルが、サンディエゴの動物保護区に落下し、近くにいた動物たちに遺伝子汚染が生じます。
 エナジー社を経営するワイデン姉弟は民間の軍隊に密かに回収することを要請しますが、汚染はすでに拡がっていました。
 元軍人にして生物学者のデイビス・オコエイは保護区内の施設で動物たちの世話をしていましたが、手話で意思の疎通が可能なまでに馴化したアルビノ(白毛)のゴリラ ジョーの巨大化が始まります。そればかりか巨大化したオオカミまで出現し、ワイデン姉弟が派遣した軍隊に襲いかかります。
 事態を知った元エナジー社の研究員ケイトはデイビスの元へ急行し事態を説明しますが、2人は巨大化したジョーともども軍隊に捕らえられ輸送機に乗せられますが、ジョーが暴れて輸送機は墜落します。。
 動物たちの巨大化を知ったワイデン姉弟は、動物たちが嫌う音波を発信し、彼らをシカゴのエナジー社に誘いこもうとします。
 九死に一生を得たデイビスとケイトは、遺伝子汚染の効果を中和する解毒剤を入手するためにエナジー社を目指します。
 ゴリラのジョーとオオカミはますます巨大化し、シカゴを目指します。怪物たちの目的は、ワイデン姉弟が発する音波の源を破壊することです。荒れ狂う怪物たちに街はどんどん破壊され、軍隊が出動する事態となります。

 予告編を観たとき、これはおもしろそうだとおもいました。主演も今を時めくドウェイン・ジョンソンですし。でも設定があまりにもおそまつで、観ていて気恥ずかしくなるほどでした。エナジー社は遺伝子操作によって動物たちを凶暴化し、生物兵器にでもしようと企んでいたのでしょうか。
 巨大化ネズミの暴動で破壊された宇宙ステーションから、研究員のひとりが実験中の遺伝子を持ち帰ろうと奮戦し、脱出ポッドでステーションからの離脱に成功するものの、けっきょくはポッドは大破してしまいます。そして遺伝子を封印したカプセルだけが無事に地上に届くのですが、そこから何やらガスが霧散して、近くにいた特定の動物にだけ遺伝子異常の影響を与えます。このガスがどうやら特殊化した遺伝子で、それを吸うと感染して急激に形質に異常が現れるというエイリアンも真っ青な遺伝子汚染を発症するのです。
 しかしこの空気感染する遺伝子汚染の影響を受けたのは、デイビスと友だちのアルビノのゴリラのジョーとオオカミ、後から登場するワニだけでした。どうやら感染しても遺伝子異常を発症する確率は極めて低いようです。そして不運にも発症した3頭は、全長数十メートルの怪物と化します。そんな特殊遺伝子ってあり得ます? 巨大化に要するエネルギーもほどんど不要なようで、彼らは何ら栄養補給をしなくてもどんどんデカくなります。
 オオカミとワニは、以前の姿が想像できないような醜悪な怪物へと変化しますが、ゴリラのジョーは、正義の味方らしく同じ姿のまま、ただデカくなるだけです。
 エナジー社は、いったいどういうつもりでこんなとんでもない遺伝子開発を行なったのでしょう。様々な生き物の遺伝子を混合しているということで、超音波を操るコウモリの遺伝子のせいで、怪物たちは特殊な音波に反応し、それを嫌って発生源を突き止めて破壊しようと行動します。それもまたなんともご都合のよろしいことで。おかげで3頭の怪物は一斉にシカゴを目指します。エナジー社は労せずして怪物を回収できるというわけですが、その過程で彼らはすさまじい破壊を繰り返すので、密かに回収したいという彼らの思惑は裏切られます。遺伝子カプセルを隠密に回収しようとしたなら、怪物たちをシカゴに呼び寄せるなんて馬鹿なこと考えずに、現地でこっそりと仕留めるべきでした。おかげでエナジー社の悪事は全世界に知れ渡ります。
 そして、これも都合よくエナジー社が用意した解毒剤というのが、獰猛化した怪物たちの性格を温厚なものに戻すというものなんですが、そもそもオオカミ、ゴリラ、ワニはもともと獰猛で、温厚な性格への変化は新たな変貌ではないのでしょうか。人間と意思の疎通ができる賢いジョー君だって巨大化すれば動揺して獰猛な性格が蘇りますって。でも解毒剤は彼を温厚なおサルさんに変えるので、もとの優しいジョー君になるぞ、という設定なんですね。

 空気感染する特殊遺伝子って、ウイルスをキャリアーとして利用してるんですかね。今回はたまたま3頭しか発症しなかったものの、カプセルの落下した周囲一帯を立ち入り禁止にして長期的に厳重な調査をしないといけないでしょう。でないといずれ「ランベージ2」が映画化される事態が生じないとも限りません。感染者の次の世代が発症するかもしれませんし。
 専用の超音波によって怪物たちを集める装置を用意してあったとすれば、エナジー社は彼らを統制するつもりだったのでしょうか。それってやはり生物兵器開発だったのでは? だとしたら空気感染は無茶でしょう。実験室できちんと感染させないと、空気感染なんて何がどれだけ怪物化するか判らないじゃないですか。
 解毒剤も性格を温厚にするものじゃなくて、発症を食い止めるものか何かにしないと。そもそも遺伝子以上によって顕現した形質は毒じゃないんだから解毒剤て。形質を解毒するなんて言葉になってないし。

 なんか突っ込んでてこっちが恥ずかしくなってきました。こんなことにいちいち突っ込みを入れる方が愚かなのかもしれません。映画にはシチュエーションホラーのように意味も根拠もない恐怖という表現もあるじゃないですか。突然日本全国が停電してしまう「サバイバル・ファミリー」だとか、性交渉によって未知の死の脅威につきまとわれるようになる「イット・フォローズ」とか。
 でも、この作品において科学的設定を持ち出してきたのは作品の方ですからね。それに乗っかってせっせと突っ込みをいれてる筆者は、その罠に引っかかっただけですからね。
 いっそのこと、おバカムービー超大作だったら素晴らしかったかもしれません。「シャークネード」みたく。日本ではあまり高評を得なかったようですが、本国アメリカではどうだったのでしょう。ドウェイン効果でそれなりにヒットしたのでしょうか。
 このままではもったいない、2を作って汚名返上すべきだ、なんて切望するのは筆者だけでしょうか。

原題:RAMPAGE。
2018年アメリカ、107分、同年日本公開。
監督:ブラッド・ペイトン。
脚本:ライアン・イングル、カールトン・キューズ、ライアン・J・コンダル、アダム・スティキエル。
出演:ドウェイン・ジョンソン、ナオミ・ハリス、マリン・アッカーマン、ジェイク・レイシー、ジョー・マンガニエロ、ジェフリー・ディーン・モーガン、マーリー・シェルトン、デミトリアス・グロッセ、ジャック・クエイド、ブリアンヌ・ヒル、マット・ジェラルド、ウィル・ユン・リー、ユライア・フェイバー、ブルース・ブラックシアーほか。

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