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空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎【映画】

2018/04/26


 今から約1200年前、遣唐使として中国に渡った僧侶 空海は、詩人の白楽天と懇意になりますが、その頃長安の都では、王侯貴族が次々と変死を遂げる事件が相次いでいました。空海と白楽天は、事件の謎を探るうち、事件に関与している魔物が50年前のある事件に端を発していることを突き止めます。
 50年前、阿倍仲麻呂が中国を訪れ、玄宗皇帝の客人として招かれたいました。その時代、絶世の美女と謳われた楊貴妃が世を騒がせており、調べるうちに、楊貴妃の夭折と長安で起きている怪事件の関わり合いが明らかになってゆきます。

 これは史実ではなく、史実に基づいたいわゆる歴史ファンタジーで、日本の作家 夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作にしています。映画のタイトルは空海の生涯を描いた大河ドラマのようですが、中国の原題は「妖猫伝」で、楊貴妃の死の謎にまつわる奇怪な伝説を描いたものです。
 その美しさで玄宗皇帝を狂わせ国をも揺るがせたとする皇帝の寵姫 楊貴妃は、国の安寧のために死なねばなりませんでした。
 しかし彼女の死は偽装されたもので、大勢の賓客を招いた極楽の宴を演出した幻術使いが、彼女の死を装った、そんな可能性が浮上します。空海と白楽天は、楊貴妃の墳墓を突き止めそこに赴き、事件の鍵を握る妖猫と対峙します。

 壮大なスケールとまばゆいばかりの色づかいで圧倒的な映像美を作り出す中国の歴史ファンタジーの素晴らしさには定評がありますが、その新たな大作が誕生しました。楊貴妃の夭逝にまつわるミステリーを描くのに日本の作家のファンタジー小説を原作に選んだところがまたおもしろいですね。その関連から日本人キャラが多数登場し、日本の俳優陣も大挙して出演しています。
 日本公開時のタイトルは、日本びいきの"空海"になっていますが、これは若き空海と白楽天が、長安で行なった謎解きの物語で、事件の犯人は妖猫。その妖猫が楊貴妃の悲運について幻術をまじえて語ります。

 のちに白居易となる若き詩人白楽天は、楊貴妃にすっかり魅せられ、事件解決に精力的です。対する空海は常に余裕の笑みを浮かべ、落ち着いて推理します。空海の方が外来の人間なのにこの余裕はさすがというべきか、不思議というべきか。
 空海法師が主演でも、抹香くさい説法の話しはございません。とてもメルヘンでドラマチックな冒険物語になっています。
 筆者の知人が、最近の中国や韓国のアニメはすごくて、日本アニメに端を発していながら今ではそれを凌駕しつつあると話していましたが、歴史ファンタジーと言えば、孫悟空をはじめ中国はむかしから得意分野でしたから、なんでもファンタジーにしてしまう日本アニメを凌駕するというのもうなずけます。
 最近の日本の企業の腐れっぷりは、人を育てることを知りませんから、多くの人材が中国や韓国に流れ、アニメやゲームを新たに育てているようですね。

原題:妖猫伝。
2018年中国/日本、131分、同年日本公開。
原作:夢枕獏。
監督、脚本:チェン・カイコー。
脚本:ワン・フイリン。
出演:染谷将太、ホアン・シュアン、阿部寛、チャン・ロンロン、松坂慶子、火野正平、チャン・ルーイー、シン・バイチン、ティアン・ユー、チン・ハオ、キティ・チャン、リウ・ハオラン、チャン・ティエンアイ、オウ・ハオ、シャー・ナン、リウ・ペイチー、チェン・タイシェン、ワン・デイ、高橋一生、吉田羊、東出昌大、イッセー尾形、寛 一 郎、六角精児、不破万作、金田明夫、六平直政、沢城みゆき、花澤香菜、早見沙織、山寺宏一ほか。

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