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痩せ行く男【映画】

2018/04/19


 弁護士のビリーは、みごとな肥満体です。ある夜のこと、彼の住む町に流れ着いたジプシーの老女を車で轢き殺してしまいます。警察署長のホープリーは、ビリーが飲酒運転であったにもかかわらずそれを隠匿し、ロッソントン判事も事故は被害者の急な飛び出しによるもので、避けることはできなかったという判決を下します。
 裁判のあと、ビリーはジプシーの長老と鉢合わせした際、「痩せて行く」という言葉と共に顔に触れられます。それから彼の体に異変が生じます。彼は急激に痩せはじめ、見る見る健康体を取り戻したのです。しかし喜んでもいられませんでした。それからは食べても食べても体重が減るばかりです。
 そして事件に携わったホープリー署長とロッシントン判事の身にも恐ろしい変調が起きていることを知ります。
 ビリーは、町を出て放浪の旅に出たジプシーを追い、呪いを解かせようとします。しかし彼らを見つけ長老に掛け合っても彼はかたくなに拒みました。そこへマフィアのリチャードが現れます。彼はビリーのおかげで裁判に勝訴し罪を免れた恩義を返したいと申し出ます。
 リチャードのやり方は過激で、銃撃戦でジプシーを脅し、長老に首を縦に振らせるというものでしたが、これが功を奏し、ビリーは呪いを解くためのアイテムを手に入れることができます。

 特殊メイクにより肥満体に扮したロバート・ジョン・バークの演技が話題を呼んだホラーです。それにしても奇抜なアイディアで多数のホラーを次々に発表し続けるスティーブン・キングの才能には本当に驚かされます。
 ビリーは奮闘の末、呪いを解くアイテムを手に入れますが、そこはスティーブン・キングですから、すなおにハッピーエンドにしてくれません。素直に罪を認め反省すればよかったものの、懲りないビリーはまたもや身勝手な考えに傾倒し、自滅を招きます。

 スティーブン・キングの多くの作品に見られるバッドエンドは、何を示唆しているのでしょう。そして下手なハッピーエンドよりも真に迫って来るだけにひじょうに恐ろしいのです。
 彼の作風は出口のない迷路のようで、釈然としないままエンディングを迎えることも少なくありませんから、それが苦手な方もいらっしゃるでしょう。しかしこの作品は彼のホラーの中でも比較的ライト感覚で、笑える要素も少なくありません。ホラーが苦手な方でも大丈夫です。それでいてスティーブン・キング・ワールドも堪能できるので、キング入門編としてお勧めしたいですね。

原題:Thinner。
1996年アメリカ、92分、翌年日本公開。
原作:スティーブン・キング。
監督、脚本:トム・ホランド。
脚本:マイケル・マクダウェル。
出演:ロバート・ジョン・バーク、ジョー・マンテーニャ、ルシンダ・ジェニー、ベサニー・ジョイ・レンツ、マイケル・コンスタンティン、イルマ・セント・ポール、サム・フリード、エリザベス・フランツ、ジョン・ホートン、ダニエル・フォン・バーゲン、スティーヴン・キングほか。

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