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罪とか罰とか【映画】

2018/04/07


 円城寺アヤメ(芸名)は学友の耳川モモ(芸名)と共にグラビアアイドルにスカウトされたものの一向に売れず、耳川モモが雑誌の表紙を飾るのに対し、アヤメはせいぜい中ほどのページに見開きで載るていど。しかもページが逆さまに閉じられても雑誌社さえ気づきません。コンビニでそれを見つけたアヤメは、思わずその雑誌を万引きしてしまいますが、あっさり捕まり、罪を問われない代わりにやり手のない見越婆警察署の1日警察署長をやらされることになります。
 署内を案内してくれた恩田刑事は、アヤメのかつての恋人で、彼は刑事なのに次々と恋人を作り、殺してしまうという性癖を隠していました。この日も新しい恋人をマンションから突き落としたばかり。
 その隣室では男女3人組が強盗を計画していました。彼らが計画を実行したのは、アヤメが万引きを働いたコンビニ。警察に囲まれた3人組は、耳川モモとマネージャーの風間を人質にとって逃走を図ります。

 ひじょうに風変わりでシュールなコメディです。冒頭から死ぬ運命にある男が登場し、マンションから転落した女の死を見届け、そのままダンプに轢かれてしまいます。彼は残された力を振り絞ってマンションのテラスに顔を出した犯人の顔を芸術的なセンスで描きます。たまたま通りがかったアヤメは、その絵を見て元カレの恩田だと気づきますが、それを隠匿してしまいます。
 雑誌の万引きに殺人犯の隠蔽と罪を重ねるアヤメを、見越婆警察の警察官たちは署長と慕い指示を仰いできます。
 アヤメが連れてこられた見越婆警察は、薄暗い廊下にクモの巣の張った蛍光灯と、まるで廃墟の様相を呈し、その奥にある署長室も長い間放逐されたままのように荒廃しきっています。これが警察署? 悪の巣窟じゃないの?
 登場人物がひじょうに多くて、様々なエピソードが断片的に次々と展開します。一見して別物にみえるそれらのお話しが、ストーリーが進むにしたがって徐々につながってゆきます。このストーリートリックが巧妙で心地よいです。

 何をやってもダメ、アイドルとして大成するなんて夢のまた夢。すっかり悲観的になっているアヤメにとって、無理やり押しつけられた1日署長の任は、人生の転機となります。「わたしのページが逆さまなんじゃない、わたし以外のページが逆さまなんだ」心機一転したアヤメが叫びます。
 見た目は低予算B級作品感モリモリですが、おもしろいものがぎっしり詰まった感動の超大作です。大絶賛です。

原題:Crime or Punishment!?
2008年、110分。
監督、脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ。
出演:成海璃子、永山絢斗、段田安則、犬山イヌコ、山崎一、奥菜恵、大倉孝二、安藤サクラ、市川由衣、六角精児、石田卓也、山本剛史、廻飛雄、みのすけ、林和義、島田曜蔵、坂口淳、日比大介、喜安浩平、廣川三憲、入江雅人、行定勲、森若香織、玉置孝匡、野間口徹、赤堀雅秋、緋田康人、高橋ひとみ、広岡由里子、池谷のぶえ、森田ガンツ、野中隆光、長田奈麻、モモタロウ、村上航、植木夏十、常磐響、大河内浩、原金太郎、徳井優、大鷹明良、田中要次、佐藤江梨子、麻生久美子、串田和美ほか。

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