kepopput.jpg

MONUMENT VALLEY【ゲーム】

2018/02/03


 モニュメントバレーというと、アメリカのアリゾナ州北部からユタ州にかけて広がる砂漠地帯で、ユニークな奇岩や大地が点在するエリアのことで、筆者らは西部劇等でしばしば目にした光景でもあります。スマートホンの Google Play で初めてこのゲームを見つけた時には、雄大な自然をモチーフにしたゲームなのかと思ってしまいました。ジャンルはパズルゲームとなっていたと思います。
 パズルゲームと聞くと、最初の方のステージはサクサク進むけれど、だんだん難しくなると必殺アイテムを行使しなくては攻略できなくなり、アイテムのバーゲン表示をちらつかせて課金させようとする、そんなイメージを抱いてしまいます。多くのパズルゲームは頭脳戦でありながら運だよりでもあるので、パズルのピースに恵まれなければステージをクリアすることができず、高い難易度のステージでは根負けして課金してしまうことになります。
 パズルゲームの場合、コミュニケーションゲームのように、アバターの着せ替えアイテムを獲得するために課金地獄に陥るような性格は少ないので、あるていどは仕方ないとも思いますが、パズルゲームでも早いうちから課金アイテムに手を出してしまうと、やはり課金地獄が待っています。
 あるていどの課金は仕方ないと認めていても、地獄を見たくないので極力課金を避けるようにしていますと、レベルが進んでゆくとやがて攻略不能になり、同じステージを延々と繰り返す堂々巡り地獄に陥り、飽きてしまい別のゲームを探すことになります。結果、難易度の低いステージをクリアしただけのゲームが、スマホ内にたくさん溜まってゆく、貯蔵地獄に陥ります。
 まだ携帯電話が存在しなかった頃のビデオゲームは、1度ソフトを購入すると途中課金はなく、ソフト自体の値段も高価だったので、1つのゲームをじっくり大事に攻略したものですが、携帯電話普及以降は最初は無料でダウンロードできるので、プレイヤーのゲームの扱いもぞんざいになった気がします。
 製作者のことを考えると、課金もありだとは思うのですが、課金に頼るのはどうしても敗北感あるいはチート感に襲われます。ずるをしているわけではないのに、達成感が半減してしまいます。とくに日本人は、古来より無形の文化にお金を払う習慣が少ないので、課金ということにはナーバスになりがちで、ゲームの内容に納得して課金するのだから堂々とすればよいのに、何となく罪悪感に似た感覚を覚えてしまいます。困ったものですね。

 みなさんは、ゲームに何を求めますか? 攻略のために知恵をしぼることですか? 連鎖や爆発の派手な演出の爽快感ですか? ドラマ性ですか? 他にもキャラの可愛さ、アイテムを集める楽しさなど、さまざまな楽しみがありますよね。楽しみがあるのですが、課金という壁が大きく立ちはだかります。どうしてもクリアしたい場合には、いさぎよく課金してください。
 その点、このゲームはダウンロード自体が有料で、最初に何百円か取られるので、あとは一切課金がありません。追加料金一切なしのサービスです。ある意味良心的です。でも、ハマるかコケるか判らないのに最初に課金するのは判断力を鈍らせますよね。むかしのビデオゲームのようにすべてが有料の時代にはなかった悩みです。でも、このゲーム関しては筆者が太鼓判を押します。決して後悔させません。それに1度課金すれば機種変しても複数の端末でも、同じ Google ID でログインできれば追加料金は発生しませんし。また、途中で攻略不能に陥り、全クリできないってこともありません。頑張れば必ず最終ステージに到達し、エンディングを見ることができます。
 そして、このゲームから得られる感動は、"癒し"であると思います。静かな音楽と効果音に心が和みますし、主人公キャラ以外誰もいない静謐な空間にも穏やかな気持ちにさせられます。時々、うるさいカラス人間とか、過去の亡霊のような唯一セリフのある虚像のようなものが登場しますが、それ以外は何物も存在しません。過去に失われてしまった文明の跡を旅している、そんな感じです。でも途中からトーテムと呼ばれる"友だち"が参戦します。彼はただ突っ立ってるだけの4つの立方体から成る柱ですが、道なきところの道になってくれたり、押せないボタンを押してくれたりします。

 主人公はイーダという少女。スマホの画面ではアリのように小さな女の子で、表情も判りません。彼女が立っているのは、だまし絵の世界のような奇妙な迷路です。それは迷宮であったりダンジョンであったり、切り立った崖や火山であったりします。しかしいずれも現実味のない模様のような世界です。プレイヤーが進むことができる未知と思われる箇所をタップすると、イーダが歩き出します。そこに道がつながっていなければ歩き出しません。
 風景の中のよく見ると、ハンドルやスライダーやボタンがあります。ハンドルをクルクル回すと可動部分が回転したり浮き沈みしたりし、道がつながります。スライダーも同じように可動部を動かすことができるツールです。これらを駆使して道をつなげ、イーダを導きます。コース上にボタンがあればイーダがそれを踏むことで、コースや風景が変化します。
 制限時間もノルマもないので、じっくりと考え、謎を解くことができます。最初のひじょうに簡単なステージで操作法を覚えますが、基本ルールはコースをタップしてイーダの道を示してやること、ハンドルやスライダーを使ってコースを変化させて道をつなぐことだけです。最初のあまりにも簡単なステージでチュートリアルはおしまい、あとは自力で解いてゆきます。

 イーダは何も話さないのに、なぜか彼女の優しさと一生懸命が伝わってきます。派手なアクションも大げさな効果音や音楽もないのに、なぜか深い感動に包まれます。そしてイーダを助けるために出現する石柱トーテム。彼はものを言わないばかりか人や獣でもなく単なる物体です。でも彼の暖かさ、イーダに対する愛情を、プレイヤーは実感することになります。
 皆さんはゲームに何を求めますか? モニュメントバレーには、ノルマもスコアもアイテム集めもありません。宿敵との駆け引きもありません。会話もなく、トーテム以外の友も存在しません。名状しがたい不思議な世界が拡がっていて、イーダがテクテクと歩いているだけです。それを知恵を絞って導くことがプレイヤーのやるべきことなのです。それだけなのに、この充実感、深い感動はいったい何なのでしょう。
 もはやこれはゲームの奇跡です。これを始めたのはもう何年前のことだったでしょう。筆者はもう何十回これを繰り返しプレイしたことでしょう。それでもいまだに新鮮な気持ちでプレイしています。

 そして昨年、待望のモニュメントバレー2がリリースされました。1の不思議な世界観と操作性はそのままに、今度はローという女性がヒロインとなります。ローには娘がいて、2人で旅をするのですが、少女はそろそろ旅立ちの時です。ステージによっては親子は別れ別れになりますし、少女を操作して進めるステージもあります。
 2も何度かクリアして、ふと気づいたのですが、ローの幼い娘こそは1で独り旅を続けたイーダだったのではないでしょうか。不思議なだまし絵の世界にドラマが生まれましたよ!

 この作品の大ヒットにあやかって、類似したゲームがいくつか作られましたが、筆者の知る限り、これに匹敵する作品は登場していません。

製作:ustwo games

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

目 次
能書き

思うこと全般

けぽっぷ体験

アイドルのこと

韓流映画

番外編


索引 韓流映画&番外編





  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES










recent comment

links

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM