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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。【映画】

2017/12/21


 雨の中で遊んでいた幼い少年ジョージは、排水口に流れ込んでしまった紙製の船を取ろうとして手を伸ばし、そのまま中に引き込まれて消息を断ってしまいます。翌年の夏、ジョージの兄のビルは、友人たちと下水道を探索していました。彼の父は弟のことはあきらめろと言いますが、ビルは弟が生きていると信じ、捜索を続けていました。そうしたなか、町では子供たちの失踪事件が続いていました。
 ビルの友人たち、リッチー、エディー、スタンリーはルーザーズクラブを結成し、いつも一緒でした。ルーザーズクラブは温厚な少年たちのグループで、警官の息子ヘンリーがリーダー格の悪がきグループから付け狙われていました。
 同じようにヘンリーたちから狙われている太っちょベンに、ベバリーという少女が声をかけます。一見不良っぽく見えるベバリーですが、学校では女子たちからいじめに遭い、家では父から性的虐待を受けていました。黒人の少年マイクもヘンリーたちから付け狙われていました。この3人もビルたちの仲間になり、ルーザーズクラブのメンバーは7人になりました。
 しかしながら、ルーザーズクラブの天敵は、この頃からヘンリー一味だけではなくなったのです。メンバーのひとりひとりが、奇妙な幻覚に悩まされるようになります。マイクはバイトの途中に焼け焦げた人の群れに襲われそうになりますし、スタンリーは絵画から飛び出してきた女性に追いかけられます。エディーは帰宅途中の廃屋に惹きこまれそこで奇妙なクラウンに出会います。ベバリーは自宅の洗面所で大量の血に襲われますが、父親にはそれが見えません。そしてビルが弟ジョージの幻影に導かれて自宅の地下室へ行くと、ジョージが恐ろしいクラウンに変身するのでした。
 太っちょベンは、町の歴史を調べ遠い昔からこの町には不可解な事件が続いていることを突き止めます。そして27年周期で街の子供たちが大勢失踪していることが判ります。
 ルーザーズクラブの面々は、子供たちの失踪事件の中心にいる謎のクラウン(ピエロ)が、エディが進入した廃屋を本拠地にしていることを突き止め、勇敢にもそこへ乗り込んでゆくのでした。

 ホラー小説の巨匠スティーブン・キング原作による恐怖映画です。デリーの町では27周期で大製の子供たちがいなくなっていました。今から27年前の1990年、この小説は映画化されアメリカでは2週に分けてテレビ放送もされています。今回の IT は “それ”が見えたら、終わり。なんていうB級コメディみたいな和題を付けられて大手の劇場で公開されることになりましたが、けっしてお笑いやパロディではありません。ほんとひどいサブタイトルですよね。大作がおかげで台無しです。筆者も最初このサブタイトルを見て、観る気がしなかったのですが、これはアメリカの製作サイドとは無関係だと思い直して観ることにしました。筆者の知人にも同じ思いで観るのをやめた方がいます。残念です。リバイバルってことで、前作とちがうタイトルにしようってことなのでしょうか。そもそも日本では多くの人たちが前作を知らないし。
 IT すなわり“それ”とは子供たちの間で鬼ごっこの鬼といった意味合いを持つそうです。鬼ごっこもそうですが、子供用のアイテムにはしばしばホラー要素がひそんでいたりしますよね。人形のある部屋で眠るのが怖いとおっしゃる方も大勢います。筆者の部屋は人形だらけですが。サーカスでお馴染みのクラウンすなわちピエロもそのひとつで、ホラー映画でよく活躍するキャラですが、この映画のクラウンは、ペニーワイズという魔界の住人です。こいつはかなり恐ろしいです。

 ペニーワイズの出生については何も明らかにされず、27年ごとに子供たちを次々にさらってゆく動機についても不明のままです。おとなたちはその存在に気づかないままで、恐怖体験をした子供たちだけが彼について知ることになります。なのでおとなたちにとっては子供がいなくなる怪事件は犯人が見つからないままの未解決事件というだけです。ひどい目に遇った子供たちの言い分を聞き入れるおとなはいません。
 町の子供たちの中でも、弱い立場の子たちばかりがペニーワイズの標的になりますが、それが彼の誤算でした。ルーザーズ(たぶん負け犬くらいの意味)クラブの子供たちは、周りの子供たちや時として自分の親からさえも疎まれ軽んじられ、自分の存在というものについて常に考えさせられています。彼らが団結した時、それは大きな知恵と勇気になるのです。
 そして27年後、ペニーワイズは再び帰ってきます。でもデリーの街にはルーザーズがいます。彼らがおとなになっても子供の頃の経験と勇気を忘れないことを期待しましょう。

原題:IT。
2017年アメリカ、135分、年日本公開 R15+。
原作:スティーブン・キング。
監督:アンディ・ムスキエティ。
脚本:チェイス・パーマー、キャリー・フクナガ、ゲイリー・ドーベルマン。
出演:ジェイデン・リーベラー 、ビル・スカルスガルド、フィン・ウルフハード、ソフィア・リリス、ニコラス・ハミルトンほか。

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