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クリーピー 偽りの隣人【映画】

2017/11/07


 元刑事の高倉は、現在は大学で犯罪心理学を教えていますが、郊外に引っ越した矢先、隣人の西野に奇妙な違和感を覚えます。気のいい親しみやすい男かと思えば、ひじょうに気難しくなったりし、高倉の妻の康子も西野のことを気味悪がっています。
 彼の後輩の刑事上野が6年前の未解決事件のことで相談を持ちかけてきますが、高倉も興味があったので2人で調べてみることにします。家族が皆殺しにされ、早紀という娘だけが残されており、2人は早紀に話しを聞きますが、事件の真相に近づくことはできませんでした。やがて高倉は、被害者宅と不審者が目撃された住居との位置関係が、現在の自宅と西野家の配置に酷似していることに気づきます。
 西野には澪という中学生の娘がおり、一見ひじょうに仲の良い親子のように見えましたが、あるとき澪は高倉に、あの人はおとうさんではない、全然知らない人だと告げます。
 それから康子の様子がおかしくなってゆきます。また、6年前の事件と西野との関係を疑った上野が西野家の隣家の火事で命を落とします。

 怖い映画は好きですか? 筆者にとって優れたサイコホラーはなかなかのご馳走だったりし、この作品は久々にたいへん美味しくいただけました。かの名作SAWシリーズもこの秋、新作が帰ってきますから今から心待ちにしています。
 あるとき何となく変わった男がひょっこり近所に住みだし、気づけば家族がその男に乗っ取られてしまう。そんなことが実際にあったら恐ろしいですね。澪は父と称する西野と普段はひじょうに仲よくしていますが、ある時、高倉に西野は父親ではないと告げます。では西野がサイコパスで、澪は彼に家族を乗っ取られてしまった被害者なのでしょうか。それとも西野自身も何者かに操られているのでしょうか。それは観て確かめていただくとして、たったひとりのサイコパスに隷属し、家族を乗っ取られたりするようなことが、実際にあるのでしょうか。
 6年前に一家惨殺事件では、早紀という娘を残して家族は皆殺しにされてしまいますが、早紀には事件当時の記憶がほとんどありません。それと澪のいる西野家とは何か関係があるのでしょうか。西野家ではいったい何が起きているのでしょうか。
 西野家と関わったことから高倉康子にも異変が起き、彼女もそれから次第に抜け出せなくなってゆきますが、いったい何が起きているのでしょう。

 犯人は、自分が支配する人間に、ある薬を投与しますが、それが何なのか、それをどうやって手に入れたのかは映画では明らかにされません。薬の投与に加えて自分の考えを都合のいいように言って聞かせ、相手が自分の所有物であることが当然であるかのように、それが慈悲深い行為であるかのように言って聞かせます。このような心理攻撃を犯人はどうやって会得したのでしょう。
 高倉は、犯人をサイコパスであると断定しますが、狂気と才能はまさに紙一重ですね。倫理観が完全に狂っているのに、人の心理に入り込み、操作し、支配してしまう、それにかけては天才的な能力を発揮します。
 もしもご近所に、そんな人間が存在したら、そんな人間に支配された家族が存在したら、一見ふつうに見える家族が、じつは怪物に乗っ取られた偽りの家族だったりしたら。考えると恐ろしいですね。そいつはあなたが望まなくても、静かにさり気なく干渉して来て、気づけばあなたは身も心もそいつに支配されてしまいます。

2016年、130分。
原作:前川裕。
監督、脚本:黒沢清。
脚本:池田千尋。
出演:西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之、藤野涼子、戸田昌宏 、馬場徹、最所美咲、笹野高史ほか。

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