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亜人【映画】

2017/11/02


 永井圭は、難病の妹を救うために医者を目指していましたが、交通事故に遇って目覚めると、見知らぬ病室でベッドに固定されていました。彼は事故の直後に復活したことから、亜人と認められ、政府の
研究施設に隔離されたのでした。そこで彼は何度も手足を切断され、殺されますが、その度に蘇生し傷も癒えます。
 研究と称する繰り返される拷問から彼を救った佐藤という男もまた亜人で、彼は銃器を携え手荒い方法で研究施設を急襲し、その力を見せつけました。亜人を実験動物として扱う政府の非道な行ないに対し、佐藤は亜人の解放と独立自治区を要求します。
 彼の行動に賛同し、革命に参加する亜人たちが次第に増えて行きますが、佐藤のあまりに過激なやり方に永井圭は反感を抱き、自分を切り刻んだ政府の研究チームに不本意ながら力を貸し、佐藤を止めようとします。

 昨年、3部作の劇場版アニメとして公開された同名映画と同じ原作をそのまま実写化したものです。アニメ版と比べると、時間が短縮された分だけお話しとしては急ぎ足になってしまいましたし、永井圭を助ける先輩ほか、登場しないキャラもありました。
 永井圭はアニメ版では最初は頼りなげでわがままな感じの少年でしたが、実写版で彼を演じたのが佐藤健だったので、圭にしてはちょっとしっかりし過ぎかな、なんて思ったのですが、それも最初のうちだけで、すぐに役にハマってゆきました。さすがです。さすがと言えば佐藤を演じた綾野剛はさすがに若過ぎだろうと思ったのですが、佐藤の不適なキャラをじつによく再現していたことに驚かされました。綾野剛すげぇ。プライドが高く野心家の戸崎は、亜人研究施設のチーフとして佐藤を倒すという意味では正義なのですが、その中身は自分のことしか考えていない悪人で、玉山鉄二がこれを充分に演じていました。この3者のキャラが当たれば勝ったも同然ですが、3人とも素晴らしかったと思いました。
 戸崎の腹心の部下下村泉は人間側についた亜人なのですが、彼女を演じたのが元NMB48の川栄李奈、冷淡不敵な下村泉を演じるにはちょっと役不足だったかな。戦闘シーンなど検討していましたけどね。
 そして、亜人が操る黒い幽霊ですが、現在のCG技術はすごいですね。技術よりも作り手の技量を称賛すべきか、すごい迫力でした。アニメを超えてるとさえ思いました。黒い幽霊は亜人にそれほど従順ではなく、最初の頃は扱いに窮するのですが、その辺りを念入りに描く尺が実写版ではありませんでした。

 総じて、実写版はストーリーの美味しいところを凝縮してうまくまとめたと思いました。アニメ版は長編であった分お話しに深みがありましたが、一貫して暗い雰囲気なので観ていてしんどいところもあったのですが、実写版はそうした部分を切り捨てているので、より軽快でハイテンションなものに仕上がっていたと思います。

 原作を知らない筆者には、なぜ亜人のような存在が出現したのか、そうしたところがよく解りませんが、アニメも実写も劇場版では亜人の起源よりも、そういうものが存在する世界というシチュエーションに重きを置いて、その恐怖を描いていました。恐怖の的となるのが佐藤の存在で、アニメ版では最初は友好的で頼りになるおじさんでしたが、徐々に悪魔へと変貌してゆきます。しかし実写版ではそんな時間はありませんから、一貫して魔人です。演じた綾野剛はほんと大変だったと思います。

 できればアニメ版3部作を先に観てから、この実写版をご覧いただくと、より理解が深まると思います。まったく予備知識なしで観た場合、状況やキャラの役どころが少々判りにくいかもしれません。もちろんそれでも充分に楽しめますが。そして亜人とはそもそも何者なのか、その根本的なことをお知りになりたければ原作コミックをお読みください。

2017年、109分
原作:桜井画門。
監督:本広克行。
脚本:瀬古浩司、山浦雅大。
出演:佐藤健 、綾野剛、玉山鉄二、城田優 、千葉雄大、川栄李奈、山田裕貴 、浜辺美波、品川祐、吉行和子ほか。

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