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エイリアン:コヴェナント【映画】

2017/10/21


 2000人あまりの乗客を乗せた宇宙船コヴェナント号は、人類存続の希望を託した惑星移住計画を遂行するために遠い星を目指していましたが、予測不可能な恒星からのフレアで機器が損傷を受け、船を独りで管理していたアンドロイドのウォルターは、コールドスリープ中のクルーを起こします。
 目覚めたクルーたちは、機器を修理し、目的の星を目指しますが、人の歌声の混在した信号を傍受します。発信源の星が宇宙船の現在地からひじょうに近いことと、その星の環境が人間の生存に適しているという解析結果を受け、クルーは急きょその星を新たな目標に定めます。
 船の危機を損傷させた事件で夫である船長を亡くしたダニエルズは、それに反対しますが、遠い本来の目的地を目指すよりも探索する価値があるというのが、クルー過半数の意見でした。

 数名のスタッフを残し着陸艇で惑星に降り立ったクルーたちの眼前に広がったのは、豊かな植生に被われた美しい光景でした。しかし動物の鳴き声が一切しません。
 不審に思いながらも信号の発信源に向かうと、地球人のものではない未知の宇宙船がありました。その中を探ると、歌っているエリザベス・ショウ博士のホログラムが見つかります。ショウ博士はコヴェナント号に先んじて宇宙探査に出たプロメテウス号の乗員です。
 そしてショウ博士と共にプロメテウス号に乗っていたアンドロイドのデイヴィッドの登場。ショウ博士はすでに亡くなっており、この星にいたのはデイヴィッドだけで、彼はウォルターと同じ顔をしていました。

 エイリアン・シリーズの第1作を世に送り出し、その前日譚となる「プロメテウス」で久々にメガホンをとったリドリー・スコット監督の最新作です。1979年に公開された「エイリアン」は、4までが製作され、シリーズの原点となる「プロメテウス」は2012年に公開されました。ひじょうに息の長いシリーズですが、他にも「エイリアンVSプレデター」というスピンオフ作品というかアナザー・ストーリーというか、軌道転換というかも2作品ありましたね。
 久々にこのシリーズに帰って来たリドリー・スコットによる「プロメテウス」は、エイリアンの起源に迫るという内容よりも、人類がじつは太古の異星人のDNAによって生じたという、人類の起源を扱ったもので、プロメテウス号に登場したエリザベス・ショウ博士もその壮大なテーマを追い求めて宇宙探査に出かけました。「プロメテウス」の冒頭で、太古の地球に降り立った宇宙人のエピソードがプロローグとして描かれていますが、彼こそは「エイリアン」に登場した"巨大宇宙人の遺品"を残した種族なのでしょうが、けっきょく彼らのことは「プロメテウス」ではあまりあきらかにされませんでした。ショウ博士らが到達した星は、古代文明人による生物兵器の実験場跡みたいなことになっており、エイリアンは宇宙人の手による生物兵器だった、そんな感じの落ちだったように記憶しています。
 この設定にはかなりがっかりしました。人類の素を地球に放った神のような存在が、獰猛な生物兵器の開発という蛮行に手を染め、事故で全滅したなんて残念すぎます。

 「プロメテウス」は「エイリアン」シリーズにおいて、どの監督も触れなかったエイリアンの起源を解明するというコンセプトで作られたとも聞きましたが、なんだか釈然としないまま終わり、その続編となる本作が5年ぶりに公開されました。前作であえて"エイリアン"をタイトルから外したのに、続編で再び"エイリアン"の名称が蘇ります。ところが内容的には本作はプロメテウス2でした。だったら「プロメテウス」がエイリアン5で良かったんじゃね、って話しです。
 前作に登場したアンドロイドのデイヴィッドと同じ顔をしたウォルターが、プロメテウス号とはまったく異なる目的で宇宙を旅しますが、アクシデントからデイヴィッドが逃げ延びた先の惑星に到達してしまい、前作の続きのお話しが描かれるという内容です。名曲「カントリー・ロード」を歌う今は亡きショウ博士の歌声が、デイヴィッドの後継機ウォルターを魔の惑星に呼び寄せたというわけです。

 前作が人類の起源という壮大なスケールのテーマに取り組んだのに対して、今作はスケール的にはこじんまりしていました。惑星移住計画は壮大ですけど、それは本筋とは無関係で、消息を絶ったプロメテウス号の乗員を、捜索していたわけではないが、偶然のアクシデントで見つけてしまったら、アンドロイドのデイヴィッドが独りでイケナイことしていた、というのが本作のお話しですね。

 毎回、新たなタイプのエイリアンが登場しますが、今回登場した白いエイリアンは、従来のフェイスカバーによって寄生するタイプではなく、卵から黒い霧が飛散し、それが小さな飛翔生物と化して宿主となる人間の耳からこっそり侵入するというものでした。なんだか妖精みたいで、ちょっとリアリティがないと筆者は思いました。
 従来型の黒いエイリアンもちゃんと登場します。でも少しばかり理知的でして、デイヴィッドと意思の疎通ができるみたいでした。
 この作品では、いよいよエイリアンの起源が明らかになるという触れ込みでしたが、それはまたの機会にということで、今回は漂浪先の惑星で、デイヴィッド君がエイリアンたちと奇妙な共生関係を築いており、そこへ不意にやってきたコベナント号の災難というお話しでした。共生関係というのはあくまでネタバレ回避の表現です。彼とエイリアンの関係はもっと強烈です。

 ダニエルズはリプリーのお母さんなのでは、というウワサもあるらしいですよ。エイリアン1〜4で大活躍したリプリーですが、今度はその母が、この作品を含む3部作で奮闘を見せてくれるようです。そう、後続作2編の製作が決まっているそうです。楽しみですね。

 3部作でエイリアンの起源は明らかになるのでしょうか。「プロメテウス」では古代宇宙人による生物兵器みたいなことを言ってましたが、「エイリアンVSプレデター」では、プレデターが戦士としての勇気を培うために成人式で行なうハンティングの対象という位置づけでした。いずれにせよ、人類の歴史よりもずいぶん古くに起源を持ち、惑星移住計画を実施する未来の人類と対決する宇宙生物というわけです。今後の展開で、観客のド肝を抜くすごい起源を期待したいですね。

原題:ALIEN: COVENANT。
2017年アメリカ、122分、年日本公開。
監督:リドリー・スコット。
脚本:ジャック・ペグリン、マイケル・グリーン。
出演:マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、ビリー・クラダップ 、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル、カーメン・イジョゴ 、ジャシー・スモレット、キャリー・ヘルナンデス、エイミー・サイメッツ、ナサニエル・ディーン、アレクサンダー・イングランド、ベンジャミン・リグビー、ウリ・ラトゥケフ、テス・ハウブリック、ジェームズ・フランコ、ガイ・ピアースほか。

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