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ワンダーウーマン【映画】

2017/09/26


 女性だけで構成されるアマゾネスの住むセミスキラ島は、見えないバリアーによって外界から隔絶されていました。それは人々をそそのかし戦乱をもたらすアレス神からセミスキラを守るためのものでした。アマゾネスは戦乱の再来に備え自らを鍛え強力な軍隊を組織していましたが、王女ダイアナは幼いころから戦士に憧れていました。彼女の身を案じた女王ヒッポリタは、娘が戦士になることを禁じましたが、身を守るには強くなければならないとの妹アンティオーペ将軍の勧めもあり、ダイアナは戦士としての訓練を積むことになりました。
 ある時、1機の飛行機がバリアーを破ってセミスキラのすぐ近くに墜落しました。成長し優れた戦士になっていたダイアナは、海に沈む飛行機からパイロットのスティーブ・トレバーを救出します。
 スティーブは、米軍のスパイとしてドイツに潜入して作戦行動中で、イザベル・マル博士が開発した恐ろしい毒薬兵器の情報を盗み出し、アメリカに持ち帰るところでした。
 彼の使命を聞いたダイアナは、ドイツが破壊神アレスにそそのかされていると確信し、世界を救うべくスティーブとともに外界に旅立つことを決意しますが、女王はそれはダイアナの役目ではないと禁じます。ダイアナは夜陰に紛れてアマゾネスに伝わる伝説の剣ゴッドキラーを盗み出し、スティーブと共に船を出しますが、女王に気づかれてしまいます。しかし女王は、それがダイアナの運命であるとあきらめ、彼女に最強の戦士の印であるティアラを託します。

 ダイアナが初めて見た外の世界は、第一次大戦末期ののイギリスで、ギリシャ神話に支配されたセミスキラとはまったく異なる別世界でした。疲弊したドイツは休戦協定に応じようとしていましたが、好戦的なルーデンドルフ総監はマル博士の秘密兵器によってイギリスを攻撃し、ドイツを優勢に導こうと企んでいました。
 スティーブは、議会にこのことを告げ、ルーデンドルフの秘密基地の破壊を提案しますが、休戦協定を急ぐ政治家たちは軍事作戦に耳を貸そうとしませんでした。仕方なくスティーブは有志を募り、独自の作戦を挙行することにし、これにダイアナも同行することになります。

 2016年の映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」では、現代のアメリカに姿を現したワンダーウーマンですが、彼女のルーツを描いた本作では、20世紀初めと、大きく時代が異なっています。プリンセス・ダイアナは、その母ヒッポリタが粘土で作りそれにオリュンポスの神々が息を吹き込んで誕生したのだそうです。成人するまでの彼女は普通の人間のように育ちましたが、セミスキラ島を離れ、近代世界に移り住んでからは彼女は年を取らなくなり、21世紀の今も若々しい姿のままでいるようです。。
 マーベル・コミックに登場するキャプテン・アメリカも19世紀初めに登場し、現代に蘇って大活躍しますが、ワンダーウーマンはDCコミックのヒロインなので、両者の相似は偶然の一致なのでしょうか。余談ですが、マーベルのヒーローたちがアベンジャーズとして終結したように、DCのヒーローたちもこの秋公開の映画「ジャスティス・リーグ」で集結します。ダイアナがどうやって現代に蘇ったのかが、その時に明らかになるかもしれませんね。
 そもそもDCコミックのアメリカンヒーローたちの歴史は古く、彼らの活躍の場はもともと20世紀前半でした。これまでに何度もアニメ化や映画化、TVシリーズ化されており、その度に彼らは時代を超えてきました。すなわち現代に蘇って来たわけです。ワンダーウーマンが映画最新作で前時代に戻ったのは、大いに謎です。

 世界から隔絶された女の園で育ち、卓越した身体能力を当たり前のこととして来たプリンセス・ダイアナですが、外の世界については当然ながら何も知りません。カルチャー・ギャップの数々に戸惑うばかりですが、世界の教養は身に着けており、数百ヶ語を自在に使いこなします。さすがは神の子ですね。
 初めて見る銃弾も彼女にとってはひじょうに遅く、身に着けた防具で容易にはね返すことができます。前作バットマン vs スーパーマンに初めて登場した時には、宇宙人の力を帯びたルーサーJr.の怪物ドゥームズデイをもやっつけてしまいました。やっぱ神の子はすごいです。
 近代社会の文明に戸惑い、おちゃめなシーンを繰り返すダイアナですが、彼女の最大の勘ちがいは、世界大戦の元凶がアレス神であると信じて疑わないこと。ドイツ軍の有象無象を相手にすることよりも、ゴッドキラーでアレスを倒すことが自分の使命だと信じています。アレスを倒せば、ドイツは悪夢から覚め、平和を愛するまっとうな人間に戻ると。
 そんな彼女にスティーブは、人間社会のカラクリについて説きます。人は争いを起こしてしまうものであると。であれば、悪の心が人間の中にあるのだとしたら、救いはありません。ダイアナはそんな不条理は信じたくありません。打倒アレス、彼女の戦士としての信条はそれのみです。

 アメリカン・ヒーローの世界は、人知を超えた超人たちの世界で、人間社会にはびこる悪をすさまじい能力で殲滅してしまうという勧善懲悪ものです。悪党が渦巻く世の中に、特殊能力を持つ超人が現れて気持ち良く悪を滅ぼしてくれる、その人々の願いが生み出した偶像です。
 スーパーマンは宇宙人で、バットマンはお金持ちの有する科学技術です。バットマンは、マーベルのアイアンマンに相当する存在ですね。スーパーマンはマーベルではさしずめマイティ・ソーですか。
 では、ワンダーウーマンはどうでしょう。彼女はオリンポスの神々に命を吹き込まれた神の子です。これはもう最強ですね。ただ、ギリシャ神話の神々は全知全能の絶対神というわけではないようで、人間によく似た感情をもっていて、いろいろ変なことをやらかしますし、神に立ち向かう人間あるいは半神半人もいたりします。実体のない神よりも宇宙人のような存在に近い、そんな印象を受けます。ダイアナはアマゾネスの王女であるわけですが、アマゾネス自体がギリシャ神話に登場する、神に近い存在でもあります。彼女のパワーは神威です、底知れないです。

 国からそっぽを向かれ、それでも世界平和のために献身するスティーブが率いる義勇軍は、詐欺師や泥棒といったならず者たちで、その中で紅一点のワンダーウーマンの勇士はことさら引き立っています。まるでジャンヌ・ダルクのようです。次回作「ジャスティス・リーグ」での活躍が楽しみですね。

原題:WONDER WOMAN。
2017年アメリカ、141分、同年日本公開。
監督:パティ・ジェンキンス。
脚本:アラン・ハインバーグ。
出演:ガル・ギャドット、クリス・パイン、コニー・ニールセン、ロビン・ライト、デヴィッド・シューリス、ダニー・ヒューストン、エレナ・アナヤほか。

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