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ベイビー・ドライバー【映画】

2017/09/12


 幼い頃両親と共に車に乗っていて事故に遇ったベイビーは、そのまま両親を失い、自らは幻聴に悩まされる後遺症を患うことになってしまいましたが、その後ドライヴテクニックを磨き、凄腕のドライバーになりました。その腕で車泥棒も働いてしまいましたが、たまたま悪の組織の麻薬を積んだ車を盗んで事故を起こし、麻薬の損害を弁償するために働くことになりました。
 彼の仕事は逃がし屋、銀行や現金輸送車を襲撃した盗賊を車に乗せて逃がすことです。与えられた仕事をすべてこなし、返済を完了した彼は組織から解放されたはずでしたが、組織のボスであるドクは、彼を必要とし次の仕事を持ってくるのでした。
 レストランのウエイトレスのデボラと恋に落ちたベイビーは、仕事を拒みますが、ドクは断れる相手ではなかったのです。
 郵便局を襲撃する次の仕事に加わったバッツは、ひじょうに凶悪な性格をしており、武器の調達の際には相手を皆殺しにしてしまうし、立ち寄ったガソリンスタンドでは万引きを働きます。そしてデボラの勤めるレストランに仕事仲間を強引に誘い、ベイビーとデボラの関係に気づいてしまいます。もちろんベイビーは仕事のことをデボラに知られたくはありませんでした。
 そして仕事の際にもバッツは警備員を射殺し、仲間を窮地に陥れてしまいます。

 ベイビーは、幻聴を消すために常にミュージックプレイヤーで音楽を聴いていますが、同時に周りの人の声を録音し、それを編集して独自のサウンドを作ったりしています。仕事の時は常に寡黙で、音楽を聴き続け、仕事仲間を不審がらせますが、腕は確かです。彼にとって音楽は体の一部であり、そうして養われた音感が卓越したドライヴテクニックを産んだのかもしれませんね。
 爽快なカーアクションが見ものですが、ベイビーとデボラの爽やかなラブストリーもとても心地よいです。孤独で後ろ暗い暮らしを続けてきたベイビーですが、彼の唯一の理解者は耳と体が不自由な年老いた養父だけでした。そんな彼の暮らしに一条の光を投じたのがデボラであり、彼女もまた新しい生活に餓えていました。
 ベイビーが犯罪者であることを知ってしまったデボラ、しかし彼女の心は決まっていました。デボラという新たな味方を得て、ベイビーの窮地からの脱出劇が始まります。

 悪は悪としてそこから抜けられず、悲劇の結末を迎える、そんなフィルムルノワール的な落ちどころを想像していましたが、この映画は見事にそれを裏切ってくれました。素晴らしいです。さりとて犯罪者をそのまま釈放してしまうのは、映画として望ましくありません。ずいぶん古い映画ですが、スティーブ・マックイーン主演の「ゲッタウェイ」では、犯罪者が逃げおおせるエンディングは倫理的によろしくないと評され、このあと彼らは逮捕されたという文章をエンディングクレジットに挿入することで上映が認められたという経緯があります。ほんっと古い話しだ。
 この映画でなぜそれを思い出したかと言うと、倫理的な問題を解決しながらも観客を裏切らない結末を導き出しているところが絶妙だと感じたからです。
 素晴らしかったです。絶賛できる作品です。冒頭のカーアクションに使われたスバルWRXは筆者の大好きな車です。

原題:BABY DRIVER。
2017年アメリカ、113分、同年日本公開。
監督、脚本:エドガー・ライト。
出演:アンセル・エルゴート、リリー・ジェームズ、ケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックス、ジョン・ハム、エイザ・ゴンザレス、ジョン・バーンサル 、CJ・ジョーンズ 、フリー、スカイ・フェレイラ、ラニー・ジューン 、ビッグ・ボーイ、キラー・マイク、ポール・ウィリアムズ 、ジョン・スペンサー、ウォルター・ヒルほか。

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