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TWICE SIXTEEN project

2017/07/11


 韓国の芸能界は、オーディション番組好きですよね。日本でもむかしから公開オーディションは存在しましたが、韓国のそれはひじょうに過酷で、批判の声も少なくないようです。番組自体はアイドルバラエティの要素を多分に含んでおり、高視聴率の人気番組になり得るので、各音楽事務所あるいは音楽事務所とテレビ局とのコラボといった形でオーディション番組は毎年たくさん作られます。
 企画は参加者を少しずつ切り捨てて行く形で進行し、観客や視聴者の投票といった参加型の要素もあって、ある種のギャンブル性みたいな効果があって、盛り上がるみたいですね。
 そして勝ち残ったメンバーがアイドルグループとしてデビューを果たすのですが、そのプロセスで参加者たちはデビュー前から多くのファンを獲得するほどになります。でも、デビューできた子たちは幸いですが、落選していった子たちは悲惨です。過去には自殺者もでたほど。
 筆者はこうした企画はあまり好きではありません。でも惜しいところまで残った子たちは、それだけでかなり有名になれますから、そのことをバネに、他の事務所に売り込みにゆくとか、夢をあきらめずに邁進していただけたらと思います。かつてリサイクルアイドルの汚名を浴びせられた BEAST は、おもに他の芸能事務所の選考に漏れたメンバーが集まって結成され、韓国を代表するグループにまでのし上がりました。このようにポジティブに考えると、オーディション番組は悪いことばかりではありません。
 ただ、大々的にオーディション企画を展開してもデビュー後にパッとしないアイドルグループが少なくありません。デビュー前に多くのファンを獲得しているはずなのにどうしてなのでしょう。

 アイドルは夢を売る商売ですから、ファンをどれだけ獲得するかが命です。そのためにライヴを行なったり、バラエティ番組に出演したりするわけでしょう。ファン獲得よりも音楽性重視というならば、かつての日本のアーティストたちのようにテレビ出演は二の次で、よりよい音楽を作って聞かせるというスタンスで良いわけです。
 この点でゆくとオーディション番組はファン獲得という面でのメリットは大きいと言えるでしょう。筆者もこのメリットについては賛同したいのですが、過酷な競争とデビュー後の尻つぼみはいかがなものかと思うのです。祭りが終われば次の新人を使って次の祭りってわけでしょうか。
 最近は韓国の女性グループもずいぶん可愛い路線に傾倒して行き、合わせて多人数グループが目立つようになりましたから、上位に残った子たちはそれ以上の競争はやめてみんなデビューさせればいいのに、そんなふうに思います。10人から9人にしぼるとか、単にさらし者にするだけでしょう。

 そんなわけで筆者はこれまでオーディション番組というものを見たことがありませんでしたが、TWICE の日本デビューを記念して放送された SIXTEEN プロジェクトは成り行きで観てしまいました。そもそも TWICE ということで大いに関心がありましたし。
 16人の候補生が、TWICE のメンバーの椅子を賭けて競い合うサバイバル形式の公開オーディションで、テレビ番組としては10話が放映されました。JYPエンターテイメントの社長パク・ジニョンが全面的に審査に加わり、彼の評価に観客の投票やネットでの投票が加味され、候補生たちがふるいにかけられてゆきます。
 彼女たちがその実力を披露する場は、ミッションと呼称され、ステージ上で歌と踊りを披露するのみならず、自分たちで広報活動を行なったり、合宿でゲームをしたりといった団体戦がひじょうに重視されます。
 オーディションと言えば、プロデューサーが欲する人材をステージに立った応募者の中から絞るというのが古くから行なわれてきた方法ですが、SIXTEEN プロジェクトがひじょうに特徴的だったのは、団体戦が重視されることでした。評価旬に上位者をメジャー、下位物をマイナーとチーム分けし、それぞれのチームのメンバーが協力してミッションをクリアし、その姿が評価されます。
 ミッションは2ヶ月に及び、パク・ジニョン社長は、彼女たちの共同生活の中でひとりひとりの成長を見て行き、各ミッションごとに評価を行ないます。

 餅ゴリラ社長ことパク・ジニョンの、謙虚さと努力と協調性を重んじる人材育成はすごいと思いました。大した努力もしないで才能を発揮できる天才よりも、努力し続け長く活動できるアイドルを育てたいという姿勢は、人間的で温かみがあり、まるで娘たちを思う親のようでした。厳しいことを言うときも、静かな口調で、微笑さえ浮かべている彼の態度にも感銘を受けました。
 彼はまた、歌唱力やダンスという技術を欲する一方で、アイドルとアーティストのちがいについても述べ、愛されるアイドルとはどういうものかということも説いています。だから、人選の最終決定権を持ちながらも、つねにファンや観客の投票に目を配り、それを選考基準に加えます。彼の判断と投票とが真逆になってしまったケースでも投票の方を優先させることもありました。

 16人の候補生たちは、長いミッション生活の中で友情を深めて行きますが、その最中に社長の英断が下り脱落メンバーが発表され、みんな涙を流します。決定を告げる社長のつらそうな表情が何とも言えません。そして脱落メンバーを激励し、この経験を次に活かすようにと言葉をかけます。
 最終決戦には12人が挑み、大勢の観客と彼女らの家族が見守る前で、最後のステージが披露されます。ここで TWICE は7人にしぼられますが、驚くべきは、ずでに脱落したメンバーも会場に呼ばれていました。敗者復活戦でもやるのかと思いきや、さすがにそれはありませんでした。
 ただ、7人のメンバーが決定したあとに、彼は告げます。TWICE をより強力なものにするために、2人を追加する。こうして最終選考でマイナーチームになってしまったツウイと、先に脱落していたモモが加えられ、現在の TWICE 9人のメンバーが決定したのでした。

 SIXTEEN プロジェクトは、単なる公開オーディションではなく、バラエティ番組の要素も多分に含んでおり、そして各回ごとに大きな感動がありました。筆者は前述したようにパク・ジニョン社長の人間性に大いに感銘を受けました。これだけ感動的な番組はそうそうありません。
 こうしてデビュー前から多くのファンを獲得していた TWICE は2015年10月にデビューするやその楽曲は常に歌番で1位争いに食い込み、すさまじい快進撃を続けてきました。
 そして今年の6月28日、日本デビューすることになり、先ごろベストアルバムがリリースされましたが、これにはデビュー以来の歌番カムバック曲が全曲韓国語と日本語で収録されています。たいへんお得です。もちろん予約購入いたしました。ついでにファンクラブ ONCE JAPAN にも入会しました。
 ガールズグループは日本デビューしてもなかなか長く活動するには至りません。KARA や少女時代が最盛期の頃には多くのガールズグループが日本デビューしましたが、みんないつの間にかフェードアウトしてゆきました。そうしたなか、TWICE は久々に期待が持てるアイドルです。

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