kepopput.jpg

美少女戦士セーラームーン Crystal【テレビアニメ】

2017/06/07


 中学生の月野うさぎは、あるとき黒猫のルナからブローチをもらい、セーラームーンに変身できるようになります。話しができるルナは、遠いむかしに滅んだ月の王国の秘宝まぼろしの銀水晶の捜索を彼女に依頼しますが、かつて月の王国を滅ぼした魔女クィーンメタリアの力を得たクィーンベリルもまた、まぼろしの銀水晶を探しており、それが彼女の手に渡ると、月の女王セレニティによって封印されたメタリアが再び解放され、地球も月の王国と同じように滅ぼされてしまうというのです。
 泣き虫で勉強嫌いの月野うさぎでしたが、クィーンベリルが送り込んで切る妖魔と戦いながら、セーラーマーキュリー、セーラーマーズ、セーラージュピター、セーラーヴィーナスという仲間を次々と覚醒に導き、ベリルの野望を阻止します。
 折りにつけうさぎの前に姿を現す高校生の千葉衛もまた、失われた過去の記憶を取り戻すために独自に銀水晶をさがしていました。
 ルナの導きで月に飛び、月の王国の遺跡にたどり着いたうさぎたちは、自分たちが月の住人の生まれ変わりであり、うさぎは王女のセレニティ、あとの4戦士は彼女を守る守護戦士であったことが判ります。さらに千葉衛は地球国の王子エンディミオンでした。また、クィーンベリルはエンディミオンに密かに思いを寄せながら果たせずに死んだ地球人で、メタリアのダークパワーによって復活した魔女でした。彼女の配下の四天王ジェダイト、ネフライト、ゾイサイト、クンツァイトは、もともとはエンディミオンの守護戦士で、4人のセーラー戦士たちとは恋仲でした。
 過去の記憶を取り戻したセーラームーンたちは、力を合せてメタリアの復活を阻止し地球を守ります。

 クィーンベリルとの戦いが終わったのもつかの間、つさぎの許へ彼女と同じ名前の謎の少女が飛び込んできます。じつは彼女は30世紀の地球からやってきたプリンセスで、セレニティとエンディミオンのひとり娘だったのです。
 セレニティとエンディミオンすなわち、月野うさぎと千葉衛は、その後地球に王国を築いてキングとクィーンになりまぼろしの銀水晶のパワーで地球人に長命をさずけ平和を維持していたのですが、反逆者デマンドにより王国を滅ぼされてしまいます。セレニティは最後のパワーで宮殿や住人たちを封印し自らも眠りにつきますが、唯一封印を逃れたむすめのうさぎ(リトルプリンセス)が、時の守人セーラープルートの力を借りて20世紀のセーラームーンに助けを求めてきたのでした。
 20世紀のセーラームーンの持つ銀水晶が利用できると気づいたデマンドは、20世紀に使者を送り、セーラー戦士たちに攻撃をしかけて来ます。ヴィーナス以外の3戦士をデマンドの部下に捕らえられてしまうと、セーラームーン、ヴィーナス、タキシード仮面(千葉衛)は、ちびうさこと30世紀のプリンセスの持つ時間の鍵を使って30世紀に飛びます。そしてそこで、デマンドを背後で操る間人ワイズマンの存在を知ることになります。
 ワイズマンの正体は、恐るべき能力を持つ犯罪者デスファントムの転生した姿で、かつてプリンセスセレニティによって暗黒の星ブラックムーンに幽閉されたのですが、長い歳月のうちにブラックムーンそのものと融合した魔物に進化しており、セレニティに対する積年の恨みを募らせ、デマンドを利用して地球を滅ぼそうとしているのでした。
 禁忌を犯して20世紀へ飛んだちびうさは、30世紀の地球を危機に追い込んだのは自分のせいだと思い込み、時空のはざまでワイズマンに付け入られ、ブラックレディになってしまいます。セーラームーンたちはからくも捕らえられていたセーラー戦士たちを解放することに成功しますが、今度はブラックレディになったちびうさと対峙することになってしまいます。

 平凡な中学生月野うさぎがセーラームーンとして覚醒し、クィーンベリルと戦うエピソード全13話は、シリーズ第1期とされ、ブラックムーンとの戦いを描いたエピソードは第2期となっています。1992年に「美少女戦士セーラームーン」がテレビアニメとして放映開始されてから22年、人気シリーズの復活によって美少女戦士は再燃いたしました。この2つのエピソードは、旧シリーズの第1期および第2期(R)に相当し、旧作ではそれぞれ1年かけて描かれた長編アニメですから、話数的には4分の1に圧縮されたものになっています。もっともゴールデンタイム放映だった旧シリーズは、憎きプロ野球中継に阻まれながらでしたので、第1期46話、第2期43話と、新作の4倍の話数にはなってはいません。そうであっても新作はずいぶんとお話しをはしょることになり、旧作のダイジェスト版という感じでした。
 ちなみに竹内直子による原作漫画では、それぞれダーク・キングダム編、ブラックムーン編ですね。
 1〜2期は最初ネット配信され、翌年にテレビ放送が実現しています。そして2期分26話が同タイトルでDVD化されました。現在は「美少女戦士セーラームーンCrystal Season III」のタイトルで、第3期全13話がテレビ放送を終えDVD化されています。第3期は旧作第3期(S)の再現ですね。S(スーパー)の原作は、デス・バスターズ編でしたか。なんだかひじょうに懐かしいです。
 第1〜2期のOPをももいろクローバーZが歌っていますが、その中でセーラー戦士を Pretty Guardiann と英訳しています。セーラームーン以外の4人の守護戦士はガーディアンにちがいないのですが、セーラームーン自身はセレニティが戦士として覚醒した姿です。旧作時代にミュージカル化された時、その主題歌では La Soldier となっていました。かつてはセーラー戦士は、Pretty Soldier と英訳されていたと思うのですが。新シリーズになって、戦士たちも少し柔らかい感じになったのでしょうか。

 セーラームーンもデジタルアニメ化され、世界同時配信される時代ですか。声の出演では、三石琴乃がセーラームーン役で復活。旧作終了時の1997年から数えても20年近いギャップをものともせず、当時のまんまの月野うさぎ&セーラームーン&セレニティを見事に演じています。きっと彼女は変身ブローチさえあればセーラームーンに変身できることでしょう。
 少女漫画雑誌「なかよし」に連載された原作が同年すぐさまテレビアニメになっていますから、原作とアニメの企画は同時進行の形で進められていたのでしょう。コミックが発売されてから何年も経ってようやくアニメ化される作品が多い中で、なんかすごいですね。以降原作とアニメはおおむね同時進行の形でお話しが進んでいたようです。
 コンセプト的には小さなお子様向けの少女アニメでしたが、当初からアニメ誌でも取り上げられ、たちまちのうちに大きなお姉さんお兄さんにもファンが増えて行きました。お子様用の変身アイテムや着せ替え人形が市販される一方で、オタクアイテムのフィギュアやムック(特集本)、ストーリーブック等も発売されました。
 ブームは海外にも広く波及し、オタク効果が世界を席巻しました。遠くおフランスのおとな女子がコスプレに興じたり、えらいことになりました。裸文化の盛んなおフランスは、お子様の倫理には厳しくて、露天風呂のシーンなどでは水着着用に加工されて放映されたようです。
 少女が彼氏を守る、少女たちが地球を守る、そういったニュースタイルが少女たちの憧れにもなったようです。これまでにもアニメの世界では戦うヒロインはたくさんいましたが、セーラームーンはよりファッショナブルにより洗練された美少女戦隊として地球規模で活躍しました。このスタイルは男子にはちょっと真似できないですね。それとともに友情や家族愛、同性愛といったテーマも盛り込まれ、女の子向けのアニメはレベルが高いなぁ、と感心させられたものです。

 新シリーズによって再燃したセーラームーンですが、ショップには子供向けアイテムよりも大人向けアイテムがあふれました。今はプリキュアの時代ですから、お子様たちはセーラームーンには変身しなくて、かつてセーラームーンに憧れた今は立派なお姉さまたち向けに、アクセサリーやコスメがどんどこ発売になりました。なんか、ファンクラブとかもあるみたいですね。

 で、肝心の新作アニメの方ですが、ストーリーやコンセプトは原作のまんま(一部キャラ設定やお話しの変更あり)なのですが、なにせ話数が少ないので、上述のようにダイジェスト版みたいになり、お話しに厚みがありません。急ぎ足でストーリーは進んでゆきます。その反面、かつての月の王国の人間関係、30世紀の地球の人間関係はより克明に解りやすく再現されており、新シリーズになってから、今さらながら明らかになった部分というのもあります。キャラクターの相関関係は理論的に納得できるものになりました。クィーンベリルのかつての姿など、なるほどと感心させられました。あと、ダークキングダムの四天王が、かつてはエンディミオンの配下で、エンディミオンとセレニティが恋仲になってしばしば地球に密会に来るようになってから、四天王と4人のセーラー戦士たちがお付き合いするようになっていたなんて。これは原作にない設定ですね。でも、とても良い人間関係だと思いました。おかげでクンツァイトとゾイサイトの同性愛は破局になりましたけど。
 CGアニメのクォリティはさすがです。セル画アニメの頃は作画監督によって毎回絵が変わって、あなただれ? みたいなことになってました(それも懐かしいですけど)。変身シーンをはじめ旧作にかなり忠実であったことは、旧作からのファンを安心させたことでしょう。こんなのセーラームーンじゃない、そう思ったファンはまずいなかったと思います。
 そして、今後は4期5期とシリーズが続くことはほぼまちがいないと思いますが、エターナルセーラームーンで終わってしまっては、Crystal シリーズは単なる旧作のリメイクに過ぎません。うさぎたちが高校生になって新展開を迎えたものの、34話で終わってしまい、多くのファンを涙させた積年の思いを、新シリーズには果たしていただいて、エターナルのその後、第6期、第7期と続いていってほしいものです。

原題:武内直子。
2014年7月ネット配信。(全26話)
2015年4〜9月テレビ放送
監督:境宗久(シリーズディレクター)。
声の出演:三石琴乃、金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静、野島健児、福圓美里、前田愛、大原さやか、広橋涼、大林洋平、中川翔子、小山茉美、 松岡洋子、渡辺美佐、岸尾だいすけ、鳥海浩輔、松風雅也、竹本英史、岩崎ひろし、宮野真守、代永翼、高橋広樹、桑島法子、水谷優子ほか。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

目 次
能書き

思うこと全般

けぽっぷ体験

アイドルのこと

韓流映画

番外編


索引 韓流映画&番外編





  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES










recent comment

links

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM