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オタク道のこと

2017/05/19


 本項は映画評や書評ではなく、筆者の思いをつづった手記になります。位置づけ的にはコラムみたいなものでしょうか。以前にも「番外編の言いわけ」「辛口評論について」という項に、筆者の思いを記していますが、あの姉妹品です。
 本項では、今ではすっかり社会に定着してしまった"オタク"への思いをツラツラと書きます。

 まず、"オタク"という用語ですが、1970年代後半に日本で誕生したとも言われています。筆者はそれ以前から"オタク"でした。誕生は多くの流行語や若者言葉と同様、出所がいまいち解らない自然発生的な感じで、ネットであれこれ調べてみましても諸説山なりです。
 筆者は長らく、おたく=お宅でもともと在宅趣味みたいな意味合いで、趣味のために自宅にこもっているようなダメ人間を自嘲的に表現したものだろうというふうに考えていました。しかしながら多くの説では、漫画やアニメを嗜好する者同士が、互いを"おたく"と呼び合うことに端を発するとしています。「恥ずかしながら好きなんですよねぇ」「そうなんですか、おたくもですか」って感じで。
 このおたく呼びは、もともと山の手言葉(いわゆる変遷する東京弁)であるともされています。

 でだ、今やサルでも知っている"オタク"という用語は、鉄道おたくだの、プロレスおたくだの、パソコンおたくだのと、ひじょうに多くの趣味に没頭している人のことを指すようになったようですが、筆者の知るところでは、かつては"オタク"と言えば、大人のくせに漫画やアニメを嗜好するキモいやつらという意味でした。
 最近では、自分はオタクであると主張すると、何オタクですかという質問が返ってきて面倒です。そんなもんオタクと言えば、いい年こいたオッサンが漫画やアニメを見てニタクリ笑っている子供大人のことに決まってるだろうが、と心の中で返事しながら、アニオタですと答えなければなりません。ああめんどくさ。
 筆者が尊敬するアニメイトのアニメ店長ことアニ沢メイト氏が、萌えとエロスについて熱く語っていた頃は、オタクの意味合いも純粋で良かった(しみじみ)。

 オタクの表記についてですが、そんなもんキッパリ言って論ずるまでもありまへん。"オタク"でも"おたく"でも好きに書けばよろし。一部年季の入っている方たちは"ヲタク"と表記し、なんか本格的な気がするのでオススメです。
 オタクとマニアのちがいをあれこれ議論するのも耳にしたことがありますが、これも論ずるにおよばずです。両者とも偏執的に特定の嗜好にこだわりを持つ不気味で困った人たちのことです。マニアはかつては、〇〇狂とか、○○バカとも表現され、1つのことに一途に執着する人のことをそう呼称していました。でも実際に1つの物事をつきつめようとすれば、ひじょうに広範囲な知識と高い分析力が必要となり、マニアの中でも権威ともなれば、いろんな話しについてゆけますし、思慮深く、しばしば人望が厚かったりします。究極のマニアは多くの物事や考え方に寛大な、大きな懐を持っているのです。
 で、オタクというものは、基本的には大人のくせに大人になれない幼稚な精神の持ち主のことを言い、嗜好対象がもともとは漫画やアニメで、「セーラームーン」や「プリキュア」を愛でて、亜美ちゃん可愛い、とか、なぎさ萌えぇ〜とか、臆面もなくほざくのです、大人なのに。キモいでしょ? 怖いでしょ? まぁ、アイドルに入れ込んでいる成人男子と同じようなものですが、アイドルオタクたちは、実在しない2次元キャラに入れ込むなんて変態だ、などとアニオタを卑下しているようですが、客観的に観れば不気味さにおいて差異はない気がします。

 筆者は、中学生の頃には「エースをねらえ!」にハマり、成人してからは「セーラームーン」も「レイアース」も嗜みました。「プリキュア」シリーズは見逃しましたが「おジャ魔女どれみ」シリーズ「カードキャプターさくら」シリーズは制覇しました。「エヴァンゲリオン」は初期放送では熱心に観ていましたが、後に大ブレイクする頃にはかなり熱が覚めました。「涼宮ハルヒ」は原作小説から嗜んでおります。そしてなんと言っても「うる星やつら」と「フルメタルパニック!」は、人生最良の出会いでした。

 でもね、一途にアニオタ道を貫いており、テレビ放送やら劇場版やらゲームやら、とにかく2次元に固執して離れない人たちから比べると、筆者は生粋のオタクとは言えないのかもしれません、ひじょうに残念なことに。ルックスでも学歴でも会社での出世でも、語学や芸能や資格においても優るものが何もない筆者は、せめて立派なオタクになりたいと思っていたのですが、2次元キャラを恋人と慕い、萌えアイテムの蒐集に並外れた情熱を燃やす生粋のオタクたちには馴染むことができませんでした。
 ハリウッド映画に熱狂し、あまつさえK-POPにハマるなど、アニオタとして三流以下でしょう。

 話しは変わりますが、最近はオタクにとって人間社会はずいぶん住みやすくなりました。筆者が30代の頃は、アニメショップなどをうろついておりますと、若い客人からショップのオーナーと間違われることがよくありました。ショップの制服着てないけれど、中年だし。
 職場でアニメ誌を読んでいても同僚から不気味がられたものです。筆者を見下して常人を自認している多くの大人たちも、電車の中で平然と少年漫画誌を広げ、彼らは知らないけれど欧米の人たちは、日本人キモっと恐れていたそうな。
 ところがあれよという間に、欧米の人たちも日本のアニメにハマり、フィギュアやプラモの発売日に行列ができ、女子ならば(一部男子も)セーラームーンのコスプレに精を出す、そんな恐ろしい現象が世界を席巻しました。夢かと思いました。初音ミクの3Dホログラムライヴも海外で大盛況らしい。
 今となっては、アニメイトでキモがられたり店長と間違われたりした日が懐かしいです。筆者を凌駕するような齢の客が平然とアイテムを物色するアニメイトがちょっと寂しかったり。

 アニオタ道を極めるオタクの皆さん。2次元キャラに情熱を萌やすのは良いけれど、できれば自作の作品を1つなりとも手がけるくらいのことをしてください。絵が描けなければ練習しましょう。それでもだめならストーリーを書きましょう。それも上手くゆかなければ、評論家になりましょう。プロにならなくてもネットに自分の作品を上げられる、今はそんな時代です。出版社に見放されてもネットデビューや同人誌作家デビュー、同人ゲーム作家デビューは可能です。
 評論するにも可能な限り広い視野に立って論じ、辛口評論家を気取って否定的な批評ばかり並べ立てることなきよう。それと、作品に入れ込み過ぎて、愛するキャラを殺してしまった原作者に呪いの手紙を送るようなストーカーにはなるなきよう。
 究極のオタクは、やっぱ自ら作品を手がける人のことだと思いますよ。たとえ無名の素人作家であろうとも。

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