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スウィート17モンスター【映画】

2017/05/17


 高校生のネイディーンは、子供の頃から自分はダメな劣等生だと思い込んでいました。それに比べて兄のダリアンはハンサムでモテモテで学業も優秀なつくづく嫌味なヤツでした。そんな彼女と幼い頃から親友として親しくして来たクリスタが、あろうことかダリアンと恋に落ちてしまいます。ネイディーンは、自分と兄とどちらを選ぶのかとクリスタに迫りますが、クリスタはダリアンと別れられないと返事します。
 同じ兄弟でもどうして自分と兄はこんなにちがうのか、人生を悲観する彼女に追い打ちをかけるように、母も兄の味方です。彼女はついにキレて破壊行為に及びます。
 ネイディーンはかねてから密かに憧れていたニックに、誤ってビッチなメールを送信してしまいますが、これが大成功。嬉々としてデートに出かけるも、相手はからだ目当てのゲス野郎でした。
 破れかぶれになったネイディーンは、教師のブルーナーのところへ飛び込み、今から自殺すると訴えます。少し変わり者のブルーナーはそれを受けて、ちょうど良かった自分もそうしようと思っていたところだ、と平然と言い放ちます。

 兄はハンサムな優等生、母は夫と死別してから兄に頼りっきりで自分には振り向こうとしない。コンプレックスのかたまりのネイディーンの唯一の親友は、幼い頃に毛虫を見せてくれたクリスタのみ。そしてそのクリスタが兄のダリアンと恋に落ちてします。いつも自信満々のダリアンが彼女は苦手で敬遠しがちでしたが、その兄とクリスタが付き合うなんて。おまけに自分は憧れていた男子がとんだゲス野郎で、車の中で襲われそうになり……。
 なんで自分ばかりが不幸な目に遇うのか、そんな思いに苦しんだことって経験ありません? 世の中にはコンプレックスのかたまりみたいな人が山のようにいると思います。それで人生を悲観したり、他人を憎んだり、世の中の仕組みを恨んだり。
 変わり者のブルーナー先生は、今まさに自殺しようとするネイディーンをなだめたりなんかしません。彼女の自殺宣言にまったく動じないブルーナー先生に、放っておいたら先生も責任を問われるのよと脅しにかかりますが、辞表を出そうと思ってたから平気だ、なんてのうのうと言い放ちます。ところがこの先生が、彼女の心の支えになるんですよね。彼女の愚痴を聞く、帰りたくないから家に泊めろと言えばそうする。でも彼女を説得しようとしない。問題を解決できるのは自分だけなんだってことを、彼は多くを語らずに悟らせてしまいます。ブルーナー先生カッコイイです。

 そんな彼女に好意を持ってくれる男子は皆無ではありませんでした。東洋系のアーウィンは彼女のタイプではないけれど、戯れに付き合ってみると、彼女のことをしっかりと受け止めてくれます。
 ハンサムボーイのダリアンも、見方を変えると自意識過剰なイヤミな奴なんかじゃなくて、妹のこと大切に思っています。院夕のクリスタの恋人としてダリアンは合格です。

 青春映画なんてガラじゃないので、最初は観ようとも思わなかったのですが、予告編で、ネイディーンのダメっ娘ぶりに興味を持って、観る気になりました。観て良かったです。名作です。
 彼女のコンプレックス、悲観、絶望感に共感できる人はひじょうに多いと思います。人は誰もそういうこと通り抜けて大人になるものだってドライな感想を抱く人は、無難で当たり前の人生に無理やり妥協しているのでしょうか。中年になっても、初老になっても、もっと年を取っていても、彼女に共感し、彼女を応援してしまう人は、今でも青春真っ盛りなんですよ、きっと。

原題:THE EDGE OF SEVENTEEN。
2016年アメリカ、104分、翌年年日本公開。
監督、脚本:ケリー・フレモン・クレイグ 。
出演:ヘイリー・スタインフェルド、ウディ・ハレルソン、キーラ・セジウィック、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ブレイク・ジェナー、ヘイデン・ゼトーほか。

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