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ハードコア【映画】

2017/04/05


 軍人のヘンリーは、ある時見知らぬ病院のようなところで目覚めます。白衣の女性が自分の看病に当たっていますが、彼女に見覚えがありません。彼女が自分をヘンリーと呼びかけますが、その名前にも覚えがなく、どうやら自分は記憶喪失のようです。その女性はヘンリーが戦場で手足を失ってしまったこと、彼女の名がエステルであり彼の妻であることを告げますが、彼には身に覚えがありません。
 やがてヘンリーはエステルによって機械の手足を着けられ、それが人工皮膚で覆われると、普通の人間と変わりない姿に復活して行きます。そして声を出す機能を再生するという最終段階で、武装集団の奇襲を受けます。ヘンリーはエステルの先導で施設を脱出しますが、エステルは賊に捕らえられ、彼は単身で事情も解らないまま見知らぬ敵に追われることになります。
 機械の体を得たヘンリーは、超人的なパワーを発揮し、敵の追撃を振り切り、さらわれた妻を探しますが、敵の首領格エイカンは、超人的なパワーに加えて人や物体を自在に操るサイキック能力を兼ね備えています。そしてエイカンは、戦死した兵士をサイボーグ技術によって蘇生させ、世界最強の軍隊を作ることを企てているのでした。ヘンリーもそのサイボーグ兵士として蘇させられたわけですが、彼は無敵兵士には不要な自意識と感情を持ってしまい、エイカンの野望を阻止するために戦うことを決意するのでした。

 ゴープロという小型カメラを使用し、全編をヘンリーの一人称視点で撮るというユニークな手法で作られたアクション映画です。すべてヘンリー目線でしかも彼は発声機能を付けられていないので、映画には彼の姿も声も登場しません。全編を通じて存在するはずの主人公を観客は観ることができないのです。代わりに自分がヘンリーになったような感覚で熾烈なアクションを体験することになります。
 超人的な能力で高い建造物をどんどん登って行ったり、高所から飛び降りたりする立体アクションはすごい迫力です。一人称視点の戦争アクションゲームなんかをやり慣れている人にとっては、ゲーム感覚の映画という感想を抱かせるかもですが、アクションが急展開で立体的な動きが急激で、ゲームのように次の行動を考えている暇がありません。意識をしっかり持って状況を把握していないと、自分(主人公)が今どこにいるのか解らなくなってしまうほどです。並ぶ車のルーフを次々に跳びこえるようなシーンでも車はほとんど映りませんから、最初の車に飛び乗ったところから状況を見失わないようにしておく必要があります。
 一人称視点の迫力はすごく、臨場感たっぷりで、よいアイディアだとは思いましたが、一人称視点のままストーリーや各シーンの状況を把握するのは思いのほか難しいと思いました。そんな困難な状況下でも観客がストーリーを見失うことなく、謎が解明されてゆくように構成するのは容易ではなかったと思います。そのことがこの作品では一番すごいと感心させられました。

 とにかくグロいです。大流血です。残虐シーンを大胆に描くことでリアリティを追求したのでしょうが、苦手な人にはキツすぎます。筆者は嫌いじゃないので充分に堪能させていただきましたが、年齢制限がつくのはもっともだと思いました。
 銃声と爆音と血しぶきの中で、エステルはたいへん魅力的でした。「マグニフィセント・セブン」で勇敢な女性を演じたヘイリー・ベネットがエステルを熱演しています。主役のヘンリーは、ゴープロを着けたスタッフですね。
 筆者は楽しめましたが、どうでしょう"無理"な人も少なくないかもしれませんね。賛否が真っ二つに割れる作品かもです。

原題:HARDCORE HENRY。
2016年ロシア/アメリカ、96分。日本公開は2017年。R15+
監督、脚本:イリヤ・ナイシュラー 。
出演:シャルト・コプリー 、ダニーラ・コズロフスキー、ヘイリー・ベネット、ティム・ロスほか。

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