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謝罪の王様【映画】

2017/01/25


 とある喫茶店を本拠にした「東京謝罪センター」は、抱え込んだトラブルを謝罪によって解決してしまうという奇妙な事業。それを興した黒島譲のもとを最初の依頼人倉持典子は、やくざのベンツに追突し、巨額の弁償金の代わりに風俗店で働くという契約書にサインしていました。黒島は彼女と一緒に組事務所に乗り込み、巧妙な謝罪によって賠償の大幅軽減に成功しますが、典子はそのまま黒島の助手としていついてしまいます。
 典子のウェブデザインテクニックによってサイトがネット上にアップされると、さっそく次の依頼が飛び込んできました。下着メーカーに勤める沼田卓也は、同僚にセクハラをはたらいて起訴されますが、まともな謝罪ができず、どんどん事態を悪化させています。
 そして次の依頼は、傷害事件で逮捕された息子の謝罪会見に臨む俳優夫婦、南部哲郎と壇乃はる香。2人は今は離婚していますが、今回のスキャンダルで仕事を失うことを恐れています。
 さらに映画製作の不手際から国際問題に発展してしまったプロデューサーの和田耕作から、事態収拾の依頼が来ます。撮影中に臨時で出演させたエキストラが、じつはマンタン王国の王子で、王室を侮辱されたと激怒したマンタンの国王が謝罪を求めますが、謝罪に向かったプロデューサー一行がさらに事態をこじらせてしまい、大きな政治問題に発展します。外務大臣がそして首相がマンタンを訪れることに。依頼を受けた黒島は、土下座を超えた謝罪「土下座の向こう側」を見つけるために死力を尽くします。

 東京謝罪センターに舞い込むそれぞれの依頼と人間関係がすべて絶妙につながっていて、ひじょうにおもしろいストーリー構成になっています。各エピソードが別のエピソードの伏線になっていて、登場キャラとその経験が別のエピソードを解決する糸口になっていて、その絶妙なストーリートリックの妙に感心させられます。
 全編を通して間断なく繰り出される笑いの数々が情感を盛り上げ、クライマックスには誰しも感涙を禁じ得ないでしょう。笑いと涙の王様です、この映画は。
 黒島が、なぜ謝罪の名人になったかを懐古する過去のエピソードもひじょうにしっかりしていて、謝罪に込められたポリシーがよく伝わってくるのも、作品に厚みを持たせています。よく練られたシナリオだと、観る度に感心させられます。
 次々と舞い込む依頼が、ついには国政問題にまで発展して行くわけですが、それを一貫して謝罪で解決して行く黒島の手腕が絶妙ですし、もつれにもつれた人間関係がどんどん解かれてゆき、黒島の手にかかると最後にはみんな良い人たちになってしまうのもじつに痛快です。
 Eガールズによるエンディングテーマもいいですね。とにかく楽しくて感動いっぱいで、エンディングクレジットが終わるまで目が離せません。

2013年、128分。
監督:水田伸生。
脚本:宮藤官九郎。
出演:阿部サダヲ、井上真央、岡田将生、尾野真千子 、高橋克実 、松雪泰子、竹野内豊、荒川良々、岩松了、濱田岳、小野武彦、濱田マリ、松本利夫、川口春奈、鈴木伸之、小松和重、笠原秀幸、美波 、真飛聖 、柄本時生、野間口徹、六角精児 、中野英雄、白井晃、嶋田久作、池田鉄洋、中村靖日、津嘉山正種、深水三章、松尾諭、大川ヒロキほか。

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